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[LOST] シーズン4第5話。今週はデズモンド。Full Recapでおさらい。


ヘリの中。デズモンドはペニーとの写真を見て微笑んでいる。フランクが操縦するヘリコプターはまだ洋上。彼はメモを取り出して確認した。

40MILES N@305°7K EAST

とある。その下に船の絵があることから、その位置を示した物だと分かる。サイードが尋ねると、彼はファラデーに書いてもらったのだと説明した。当然疑問が湧いてくる。自分が来た船の位置をパイロットが知らないのだろうか。本人は「もちろん分かっているよ」と言っている。ファラデーは実験していたが、結果を踏まえた修正地点なのかもしれない。

ヘリのコンパスは確かに305度を指している。方向は間違っていなさそうだが、目の前に黒い雷雲が広がってきた。サイードが不安になってなぜその方向に向かうのか尋ねたら、静かにしてろと無視された。

デズモンドが写真を見ていると、サイードが彼に聞いた。

サイード: 「それってペネロピなんだろう?チャーリーに船の事を知らないって言ってたらしいね?」
デズモンド: 「ああ」
サイード: 「向こうに着いたら何か見つけられると思っているのか?」
デズモンド: 「答えをね」

ヘリは大きく揺れ始めた。雷鳴が響き渡る。フランクは305度の方向をを守るのに必死になっている。

フラッシュバック。デズモンドが目覚めたのはベッドの上。軍の寮だろうか。軍曹の号令で周りの全員が起き上がる。遅れて起きたデズモンドの前に彼はやって来た。起きられなかった理由を聞かれ、デズモンドは夢を見ていたのだと答えた。

デズモンド: 「ヘリコプターに乗っていました。そこで嵐に遭ったんです。しかし残りの部分は覚えていません。サー」

4分後、広場に集合するように指示が出た。罰はいつもの2倍の時間を全員で受ける羽目になった。

彼らは豪雨の中で腕立て伏せをする。100回が終わり、次は腹筋運動。デズモンドの隣にいた男が「夢にそれだけの価値あったらいいんだけどな」と嫌味を言うと、「すまん。こんなに鮮明な夢は見た事がなかった。本当にそこにいるみたいだったんだ」と未だヘリの中にいるかのような表情でそう言った。そこにまた軍曹が来た。「何か言い足りない事があるのか」と彼に怒鳴られると、再びヘリの中にいた。

彼はヘッドセットを外し、安全ベルトも外し始めた。そこにいたのは明らかに訓練所のデズモンド。サイードに大丈夫かと尋ねられた彼は言った。「お前は誰だ?どうして俺の名前を知っている?」

ビーチ。ダニエルは水を汲んでシャーロットに渡した。そばにいるジュリエットやジャックの表情は硬い。1日経ってさらに日が沈もうとしているのに彼らからの連絡はない。ジャックは苛立ちを隠せずシャーロットに聞いたが、彼女も船に連絡した時一緒にいたじゃないかと怒っている。しかし、ジュリエットがいい点を指摘した。

ジュリエット: 「だってあなた、心配そうじゃないもの」
シャーロット: 「どういう意味よ?」
ジュリエット: 「あなたの船って海岸から30マイルのところにあるんでしょ。そこに連れて行くのに、そうね。20分って所かしら。なのにどうして不安にならないの?」
シャーロット: 「両手合わせて船にお祈りでもささげろとでも?」

彼女がけんか腰になってきたので、ダンが割って入った。「落ち着けよ。教えてあげればいいだけのことじゃないのか?」

それを聞いたジャックが何のことが聞いたが、シャーロットは混乱させるような事を言わないようにと口封じをしようとする。「じゃあね、ダニエル。もっとゆっくり話してくれれば、私達も話についていけると思うんだけど」とジュリエット。彼は興味深い話を始めた。

ダニエル: 「君の友人達がここを去ってどれくらいの時間が経ったと感じているか。それは実際の時間と同じだとは限らないってことなんだ」
ジャック: 「どういうことなんだ?」
シャーロット: 「言わない方が良かったんじゃない」
ダニエル: 「大丈夫だと思う。フランクが僕が教えた方向に進んでさえいてくれれば、きっと大丈夫だよ」
ジャック: 「もしその方向に行ってなかったら?」
ダニエル: 「よからぬ結果になるかもしれない」

そのヘリ上では、サイードとデズモンドがもめている。彼は見知らぬ男達と乗り込んでいることにパニックになっていた。視界は晴れ、目的地まで後2分。しかし先ほどまで浮かべていた微笑とは正反対の表情のデズモンド。船が見えてきた。手にした写真を見る彼は全く状況が分からないままだった。

ヘリは無事に船に着陸。中から男が走ってきた。フランクに「一体何をしてるんだ?やつらは一体誰なんだ」と不満そうに尋ねる。815便の生存者だと答えると、連れてくるべきじゃなかったと怒りだした。

サイードは銃を腰に隠し持って降りた。デズモンドも降りたが、知らない人間が増えてまたパニックになった。フランクが嵐に遭った時におかしくなったと説明すると、男が中の医者に見てもらうと言う。サイードが自分も行くと言ったら、まず医者に見てもらってそれから許可を出すと男は中に入れさせなかった。フランクの表情を見て、とりあえず従う事にした。

当の本人は、「何かの間違いだ。こいつらなんて知らない」と大声で叫び続けている。船上の男がなだめる。次に「おかしい!俺はこんなところにいるはずじゃないんだ!」と叫ぶと、豪雨の広場にいた。

フラッシュバック。周りが腹筋運動をしている中、一人立ち上がっているデズモンド。自分が叫んだ言葉を軍曹も聞いていた。走りたいから勝手に止めたのか、と全員に10キロ走を命じた。指示に従う周りと裏腹に一人で突っ立っていると、「殺すぞ」と連帯責任を食わされた仲間に脅された。意識が行ったり来たりする彼は、ただただ呆然としていた。

ペナルティ終了後。雨が降り続く中、兵士達はトラックに荷物を運び入れている。心配になった同僚の一人が、デズモンドに何があったか尋ねた。

デズモンド: 「今朝、ここで腹筋運動してた時、俺はここを離れた」
ビリー: 「離れたって何だよ?」
デズモンド: 「俺はボートの上にいた。その後、ここに戻ってきた。出発したこの場所に帰ってきたんだよ」
ビリー: 「デズ。軍を辞めようとしているんなら–」
デズモンド: 「ビリー。俺は本当のことを言ってるんだ」
ビリー: 「じゃあボートには他に誰がいたんだ?知ってる奴はいたのか?」

彼は少し考えた。

デズモンド: 「ペニー。写真があってさ。ペニーがそこに写ってた」
ビリー: 「おい。どこに行くんだ?」

デズモンドは何か大事な事を思い出したように、突然走っていった。来たのは公衆電話ボックス。小銭を探していると中から出てきた兵士にわざとぶつかられた。朝の一件で相当仲間の心証を悪くしたようだ。衝動で落とした小銭を拾おうとすると、そこは船の上だった。

拾おうとした小銭は当然ない。時間はまだあの時のまま。医者のところに運ばれようとしている。これが現実だと受け入れられない彼は、そのまま船内に連れられていった。二人の男は、ヴェガス出身のキーミー(Keamy)とフロリダ出身のオーマー(Omar)。彼らが最後に寄港したのはフィジーらしく、だから今は太平洋上にいるのだと彼らは思っていると聞かされた。

デズモンドはどこかの部屋に入れられた。キーミーは、「リラックスしろよ。医者を連れてきたら、色々聞いてもらってどうしたらいいか手伝ってもらおうな」と言って部屋のドアを閉めた。閉じ込められた彼は、「俺はここにいるはずじゃないんだ。ドアを開けろ」と繰り返し叫んでいる。

彼は一人で居ると思っていたが、ベッドに男が寝ていた。縛り付けられたその男は、「お前にも起こってるんだろ?」と聞いてくる。その声の主は他ならぬミンカウスキだった。彼と連絡がつかなくなった理由はこれだった。デズモンドの様に別の場所からやってきたのだろうか。

外に取り残されたサイードがフランクに事情を聞いたが、「デズモンドがどうなっているかは俺には教えてはくれない」らしい。

サイード: 「じゃあ、なぜ夕方に出発して着いたのが昼間になったのかくらい教えてくれるんだろ」
フランク: 「よく聞け。君の仲間に何が起こっているかはわからん。でもこれだけは信じてくれ。俺はお前を助けようとしてるんだ」
サイード: 「俺を助けたいって?じゃあ電話貸してくれよ。仲間に連絡させてくれないか」
フランク: 「その隠し持った武器をよこすなら、貸してやらんでもない」

二人は物を交換した。「バグダッドに電話するなよ。この電話機は相互通信しかできん」と言ってから電話をかけさせた。

ビーチのジャックにつながった。

サイード: 「今、船の上にいる」
ジャック: 「大丈夫か?一体どこにいたんだよ?」
サイード: 「飛んでる最中にちょっとあってな。デズモンドは医務室にいるんだ」

ジャックはスピーカーに切り替えた。

サイード: 「ヘリに乗ってる時、何かがデズモンドに起きた。俺の事を分からない様子だったし、自分がどこにいるかも分かってない感じだった」

ダニエルは頭を抱えている。ジャックは、これが良からぬ結果なのか聞いた。「デズモンドはここ最近、高レベルの放射能や電磁場にさらされたことはなかったかい?」と彼は言うが、ジャックもジュリエットも心当たりがない。

ダニエル: 「そうか。理由は分からないけど、この島に出入りする人間は少し混乱状態になるみたいなんだ」
ジュリエット: 「記憶喪失、かな?」
ダニエル: 「いや、そうじゃない」

彼は事情を知っているかのような素振りだった。

ミンカウスキは、目を閉じたまま動かない。顔の前で手を振っても、瞬き一つしなくなってしまった。

Minkowski: I was just on a ferris wheel.

彼は突然話し出した。船の中から観覧車のいる場所にトリップしていたのか。レイ(Ray)という名の医者が入ってきた。ミンカウスキは彼にずっとこの現象を話していたらしく、同じ事が起きているんだと説明した。レイの表情は変わらない。「俺達全員にも同じ事が起きる。この島に戻った人間はみんなな!」と叫び続ける彼に注射を打った。

すぐに彼は落ち着いた。一部始終を見ていたデズモンドは、次は自分の番だと怒鳴りだした。レイは平静を装ったまま、注射ではなく目を調べたいとライトを取り出した。目を見ると何かが分かるらしい。不安げな表情のまま彼に近づいた。レイは目を調べながら、「最後に覚えている出来事を教えてくれ」と尋ねたら、彼は電話ボックスの前にいた。

顔を上げると、先ほどぶつかった男がまだ近くを歩いている。時間はほとんど経っていない。小銭を拾って電話をかけた。出たのはペニー。しかし彼女の反応は冷たい。

ペニー: 「何の用なの、デズモンド?」
デズモンド: 「ペニー。聞いてほしいんだ。困った事になった。何かが俺に起きてると思うんだ。訳が分からなくなってしまって。君に会いたい」
ペニー: 「あなたが関係を終わりにして、軍に入ったんじゃない。まだ私があなたの心配をしていると思って電話してきたの?だったらデズモンド。本当に頭がどうかしてるんだわ。」
デズモンド: 「今晩から2日休暇を取ったんだ。会いに行っちゃダメか?」
ペニー: 「嫌よ!鬱陶しいから家に来たりしないでよ。どうせ引っ越したけど」
デズモンド: 「引っ越したってどこに?」
ペニー: 「関係ないでしょ。もう切るわよ、デズモンド。かけてこないで」
デズモンド: 「お願いだ。待ってくれペニー。君が必要なんだ」

最後の言葉は、船の中で言った。レイは彼の目にライトを照らしている。先ほどのミンカウスキと同様に全く変化がなかったのか、レイも「何かあったんですか?」と不思議そうな顔をしている。

するといきなりフランクとサイードが入ってきた。「ここに来てはいけない。絶対に彼を連れてきてはならなかったのに!」とレイは声を荒げた。「ダニエルがデズモンドに直接話を聞きたいらしい」とサイードが言ったら、「自分の患者には話をさせない」と焦ったようにレイは拒否する。サイードが彼を抑えつけようとすると、非常ベルを鳴らした。フランクは構わずデズモンドに電話機を渡した。

ダニエル: 「デズモンドさんですか。私はダニエル・ファラデイと言います。出発前に会いましたよね。多分、覚えてらっしゃらないと思いますが。違いますか?」
デズモンド: 「出発?なんのことだ?」
ダニエル: 「デズモンドさん。あまり話している時間はないんです。今何年だと思うか教えてもらえますか?」
デズモンド: 「どういう意味だ?何年?1996年だろう」

やっぱりという表情のダン。理解できないサイードやジャック、ジュリエット。

ダニエル: 「デズモンドさん、聞いてください。今どこにいるんですか?」
デズモンド: 「船の病室みたいなところだ」
ダニエル: 「いえ。今現在の事じゃないんです。どこにいるはずだったんですか?1996年のどの場所にいるんですか?」
デズモンド: 「キャンプ・ミラー(Camp Millar)だ。ロイヤル・スコッツ・レジメント(スコットランド軍)のだ。グラスゴウの北にある」

ジャックが割り入ろうとしたが、ダニエルは制止した。

ダニエル: 「デズモンドさん。よく聞いてください。もし次に同じ事が起きたら、電車に乗ってください。電車に乗ってオックスフォードに向かうんです。オックスフォード大学にあるクイーンズ・カレッジ(Queen's College)の物理学部に行ってください」
デズモンド: 「どうして?」
ダニエル: 「私を探して欲しいんです」

電話を置いたダニエルは、カバンの日誌を探している。

Daniel: My journal. I need my journal or I won't believe him.

ジャックは、デズモンドが96年だと思っている理由を聞いた。ダニエルによれば、96年はたまたまで、この時間ずれは数時間だったり何年もだったりと非常に不確定なものらしい。「前にも起きたことあるのか」とジャックが尋ねたが、それどころではない。見つけた日誌を手に、待っているデズモンドと再び話をする。船室ではキーニー達が入ってくるのをなんとかサイードが食い止めている。時間がない。

ダニエル: 「いいですか。デズモンドさん。クイーンズ・カレッジで私を見つけたら、私に装置を2.342にセットしろって言って下さい。11ヘルツで振動するはずです。2.342、11ヘルツですよ。それともう1つだけいいですか。もしこの数字を言っても私が分からないようでしたら、エロイーズ(Eloise)について知っていると言って下さい」

デズモンドは手のひらに書き留めた。ここでキーニー達が中に入ってくる。持っていた電話を取り合いになったが、気づけば電話ボックスの中にいた。手のひらを確認したが、何も書かれていない。

彼はクイーンズ・カレッジに来た。建物の外で若いダニエルが生徒に話しかけている。デズモンドは近づいて話しかけた。

デズモンド: 「ダニエル・ファラデイさんですか?」
ダニエル: 「あなたは?」
デズモンド: 「失礼しました。私はデズモンド・ヒュームと言います。あなたを探すように言われて来ました。私、未来に行っていたんだと思うんです」
ダニエル: 「未来、ですか?」
デズモンド: 「ええ。そこであなたとお話したんです。オックスフォードに来て、あなたを探してくれって。助けてくださるともおっしゃってました」
ダニエル: 「どうして、未来の方で助けなかったんでしょう?」デズモンド: 「どういう意味ですか?」
ダニエル: 「なぜ私があなたにタイムトラヴェルみたいな大変な目に合わせたりするんですか?言っている意味分かります?こんなの無意味だよねぇ。それに私が尊敬する同僚達なら、もうちょっと信じられるようなことを考え付くと思うがね。なんかのいたずらかね?タイムパラドックスか。全くくだらない」

彼はそうつぶやきながら去っていく。「装置を2.342にセットして、11で振動させてください」と彼は記憶をたどりながら言った。ダニエルは立ち止まって振り返る。狼狽したような、驚いたようなそんな表情で彼は言う。

ダニエル: 「誰がその数字を教えたんだね?」
デズモンド: 「あなたですよ」
ダニエル: 「馬鹿馬鹿しい」
デズモンド: 「エロイーズについても知ってます」

彼はデズモンドを自分の部屋に連れて行った。色んな機械が置かれていて、何に使うものかさっぱり分からないものばかり。彼は日誌を取り出し、タイムパラドックスについて尋ねる。

ダニエル: 「未来の私は、こうやって会うってことを言ってたんでしょう。ということはあなたがここに来た事を未来の私は覚えていたはずだ」
デズモンド: 「実際は違います。多分忘れたんでしょう」
ダニエル: 「ふむ。どうやってそうなったんだ?」
デズモンド: 「これって未来を変えてるんでしょうか?」
ダニエル: 「未来は変えられませんよ」

彼は白のヴェストを着た。放射線対策だと言う。長期間さらされる人には必要らしく、1日20回もこれをやっている彼のみに必要で、デズモンドには必要ないそうだ。彼は檻からネズミを出した。これの名前がエロイーズ。それを箱の中にいれて、光を当てる。デズモンドが言った数字が正しければ、彼の様に時間を飛ぶことになる。

光を当てたのはほんの数秒だけ。あまり動かないネズミに何が起きたのか聞くデズモンド。しばらくして「彼女」は戻ってきた。見た目に変わった様子はない。箱の迷路を動き回るのを見て大喜びのダニエル。彼女はすぐにゴールにたどり着いた。

Daniel: It worked! This is incredible!

この迷路は彼が今朝作り上げた物だった。今から1時間かけてネズミにゴールまでの道のりを教え込む予定だったのだ。彼はエロイーズを未来に送り込んだ。そして答えを覚えて帰ってきた彼女は、現在ではまだ知らないはずのゴールへの経路をたどっていった。彼女の肉体は確かにそこにあった。精神のみを送ったとダニエルは言うのだ。

しかし、これが何の助けになるのかとデズモンド。ダニエルは、自分がデズモンドを助けるのではなく、彼が自分を助けるように未来の自分が送り出しただけだと答えた。デズモンドは戻る術がなく焦り始めた。「どうしてあなたが私を送ったのか分からない。あなたについて知っている事と言えば、どこかの島にいるということだけなのに」

どうして島に行ったのか尋ねるダニエルだったが、気づけばデズモンドは船に戻ってきていた。部屋で言い争いは続いている。左手を見たら、メモは残っていた。彼が過去に行って戻ってきても、何も変わっていない。キーニーが船長を呼びに行く間、サイードやフランク達と共に部屋に閉じ込めた。

デズモンドはそれどころではない。レイが使っていたライトを拾って目に当てる。こうすれば元の時代に戻れると思ったようだが、サイードは説明を求めた。彼が何度も「デズモンド」という名前を口にすると、ミンカウスキが意識を取り戻した。

ミンカウスキ: 「デズモンド?あんたがデズモンド?」
デズモンド: 「私、あなたと知りあいなのか?」
ミンカウスキ: 「私はジョージ・ミンカウスキ。ここのコミュニケイション・オフィサーだ。縛り付けられる前は、全ての連絡は無線室の私を通して行われていた。しょっちゅうコンソールが光って、着信していたんだが、絶対に取るなって命令を受けていた」
デズモンド: 「それが私とどう関係あるんだ?」
ミンカウスキ: 「その電話は君のガールフレンドの、ペネロピ・ウィドモアからだったんだ」

フラッシュバック。彼はダニエルの研究室にいた。75分が経過したらしい。未来にいた時間が5分程度。大きな時間差があるのは、ダニエルが島で実験していた事と関係があるのだろうか。ダニエルになぜずっとこれが起きているのか尋ねたら、指数関数的に増えていっているのだと言う(例: 2,4,16...)。意識が飛ぶたびに段々戻るのが難しくなるとも言った。彼は黒板で計算するのに夢中になっていて、詳しい説明は特にない。

檻を見るとエロイーズが死んでいた。理由を聞いたが、脳動脈瘤か何かだろうと解剖もまだ行っていないから分からないらしい。デズモンドは自分もこうなるんじゃないかと不安になった。場合によって影響は異なると適当な説明しかしないダニエルを黒板に叩きつけた。

デズモンド: 「これがずっと起こり続けたら、私は死んでしまうのか?」
ダニエル: 「分からないよ。エロイーズの頭はショートしたんだと思う。現在と未来を行ったり来たりしているうちに、どっちがどっちか分からなくなってしまったんだ。彼女にとってアンカー(anchor: 頼れる物)がなかったからね」
デズモンド: 「アンカーって何だ?」
ダニエル: 「どちらの時代でも知っている物だね。(沢山の数式やグラフを書いた黒板を指しながら)これ全部だ。見てごらん。変数だらけ。カオスみたいだ。全ての方程式には、安定した物が必要だ。すでに分かっているもの。それを定数(constant)と呼んでいる。デズモンド。君には定数がない。未来に行っても何も知っている物がないんだよ。もしこれを止めたいって思うんだったら、向こうで何かを見つけなければならない。君が本当に心から気に留めている物。そして96年にも存在する物だ」
デズモンド: 「定数は、人でもいいんですか?」
ダニエル: 「ええ。いいと思うけど、その人と接触する必要はあるよ」

デズモンドは机の黒電話のダイヤルを回し始めた。

Daniel: Uh, who you calling?
Desmond: I'm calling my bloody constant.

電話はつながらなかった。ショックで部屋を出て階段を降りる。気を失ったように倒れこむと、彼は船の部屋に倒れこんでいた。彼はすぐに知っているものがないか辺りを探した。鏡の自分を見ると、「随分老けたように見えるな。お帰りデズモンド」と知った風な口ぶりでミンカウスキは言った。

デズモンドは彼の話に耳を傾けたりしない。今大事なのはペニーと連絡を取ること。サイードに言った。「聞いてくれ、ブラザー。俺は君の事を知らないけど、君はそうでもなさそうだ。俺達が友人同士だって言うのなら、助けてはくれないか。ペニーに電話したいんだ。今すぐ」

しかし2日前に何者かによって全ての装置が破壊されたから、本土と連絡が取れない。ミンカウスキは修理できる技術を持ちながら、この現象が起きたためにそれが出来なかったのだと言う。サイードは彼に、無線室の場所を聞いた。連れて行ってくれると言うので彼を解放する。問題はこの部屋からどうやって出るか。「ドアだろ」とミンカウスキ。二人がその方向を見ると、開いていた。「どうやらこの船にお友達がいるようだね」と彼は言っているが、それはベンが言っていた人物と同じなのだろうか。

サイードはドアの外を警戒しながら調べる。デズモンドがミンカウスキの顔を見ると、鼻から血を流していた。廊下は誰もいない。彼を起こしてデズモンドがドアに向かおうとすると、階段の踊り場で目が覚めた。トリップ前にいた場所だ。起き上がって階段を下りていった。

オークション会場。"The Black Rock"に関する品が競売にかけられている。1845年にイングランドのポートスミスを出発して以来行方不明になっていると説明しているが、まさかこの船が島にまだあるなんて思いもしないだろう。この貿易船の航海にまつわる品で知られているものは、最初の乗組員の日誌のみ。行方不明になってから7年後に、マダガスカルのサン・マリーの海賊が持っていた品から発見された。内容については一切公開されておらず、トゥヴァード・ハンソー(Tovard Hanso)の家族以外は誰も知らない事になっている。ロットナンバーは"2342"(23+42)。15万ポンドから開始となった。

すぐに755番の男性が札を上げた。彼はチャールズ・ウィドモア。他のビダー達と共に額を吊り上げていく。そこにデズモンドが現れた。予約した客しか入れないため、入り口でガードに止められる。彼が事情を説明してると、38万ポンドで競り落としたチャールズが立ち上がって彼の姿に気づいた。二人はレストスルームに移動して二人きりで話をする。

チャールズ: 「話したい事があるなら聞こうじゃないか」
デズモンド: 「ペニーと連絡を取りたいんです。どうやったらいいのかも分からないし、彼女の番号にもつながらないんです」
チャールズ: 「娘に結婚を申し込める時期があった。あの時なら彼女もイエスと答えただろう。私にとっちゃ幸運な話だが、君の臆病さが勝っていたようだ。気が変わっただんだと思っていたんだが、もう一度チャンスが欲しいというわけか」
デズモンド: 「どうして私のことをそんなに嫌うんですか?」
チャールズ: 「嫌っているのは私じゃない。ここに彼女の住所がある。彼女自身の口から聞くといい」

彼は名刺に住所を書いてデズモンドに渡した。手を洗った水をそのままにしてトイレを後にする。デズモンドが流れたままの水を止めようと蛇口に触れたら、再び船に戻ってきていた。時間はほとんど経っていない。ミンカウスキ、サイードと共に部屋の外に出た。

この現象は段々激しく、そして早い間隔で起きるようになって行くらしい。ミンカウスキは長い経験しているのか、非常に良く知っている。彼によればブランドン(Brandon)という仲間がこの船にいて、ここからテンダー(tender: 本船と陸とを行き来する小さい船)に乗って島を見に行った時に彼はおかしくなった。それで引き返す羽目になったわけだが、その彼は今や遺体袋に入っている。

3人は無線室に着いた。サイードは誰が破壊したのか聞いたが、ミンカウスキはその状態を発見しただけで誰がやったのかまでは知らない。「でも船長が見つけた時、かわいそ–」 彼は言葉の途中でテーブルに突っ伏した。サイードは、「君の電話が終わったら、誰かに何が起きているのか正確に教えてもらわないといけないね」と何事もなかったかのように言っている。

彼が倒れたためにサイードが修理を行う。ペニーの番号を教えてくれ言ったが、デズモンドは知らない。彼が介抱していたミンカウスキは、突然痙攣を起こし始めた。それはすぐに止んだ。

デズモンドが顔を上げるとカレンダーが貼ってある。日にちに×印がつけられたそれは2004年の物。本人は分かっていないが、ヘリが出発した12月23日で止まっている。「もうすぐクリスマスだなんて気づかなかった」とサイードが話していると、デズモンドの様子がおかしい。ミンカウスキの様に鼻から血を流している。そして再び痙攣を起こしたミンカウスキ。「戻れ...なく...なった」と言い残して、彼は死んだ。

Sayid: What happened to him?
Desmond: The same thing that's going to happen to me.

エロイーズ、ミンカウスキも死んでしまった。もしペニーと連絡が取れず、アンカーを手に出来なければ彼もまた死んでしまうと言うのか。

デズモンドはレストルームで目を覚ました。水道の水はあふれかえっている。やはり未来の時間とは進み方が違っているようだ。落ちていた名刺を拾い上げ、その場所に向かった。423 Cheyne Walk(4,23)。ドアをノックするとペニーが出てきた。きれいさっぱり関係を切りたいとドアを閉めようとする彼女に、新しい番号を教えて欲しいと必死に頼むデズモンド。彼女自身ではなく彼女と連絡を取る方法こそが、アンカーだと彼は考えている。

デズモンド: 「僕は間違っていた。別れるべきじゃなかったって今なら分かるんだ。ごめん」
ペニー: 「やめて」

彼女はまたドアを閉めようとする。しかし、今度ばかりは結婚がどうこうと言うより自分の命がかかっている。「話を聞いてくれ」 彼はまさに必死の形相で頼んだ。彼女は少し涙を浮かべながら、彼を中に入れた。

普通に考えればこれほど馬鹿げた話はない。それでも彼は話した。

デズモンド: 「意味不明だと分かってる。僕にだって意味が全く分からないけど聞いてくれ。今から8年後、僕は君に電話をしなけりゃならないんだけど、番号が分からないからかけられないんだ」
ペニー: 「何それ?」
デズモンド: 「ペニー。お願いだから番号を教えてくれ。僕が全てを台無しにしてしまったことは認める。君が関係が終わったと思ってる事も分かってるつもりだけど、それは違うんだ。もし、君の心のどこかで二人の関係に可能性があるって思ってるなら、番号を教えてほしい」
ペニー: 「今晩とか明日にかけてきたりしないわけ?」
デズモンド: 「8年後の2004年12月24日のクリスマスイヴまでかけないことになってる。お願いだ。頼むよ、ペン」
ペニー: 「もし番号を教えてたら出て行ってくれる?」
デズモンド: 「ああ」
ペニー: 「7946-0893」

メモをしても意味がないので、何度も唱えて暗記する。もちろんまた怪しまれた。8年後のその日まで番号を変えないように言ったのだが、家の外に放り出された。ドアの前で「信じてくれ!」と繰り返すとそこは船の中だった。

サイード: 「もちろんお前の事は信じてるさ。でも番号を思い出してくれ」

79460893、ロンドンの番号。それを伝える頃にタイミングよく修理が完了。バッテリーがどれくらいもつか分からないが、電話の音は鳴っている。何度も鳴っているが、誰も出ない。やはりだめだったのか。映像は96年のデズモンドがペニーの家を離れ、彼女が部屋のカーテンを閉めるところを映している。やはり精神のみの移動で、その時代の肉体に転移しているみたいだ。

デズモンドは不安になったが、しばらくして彼女は電話に出た。鼻血を流しながら「ペニー」と呼びかける。

ペニー: 「デズモンドなの?」

2004年の彼も96年の彼も笑顔になった。

デズモンド: 「ペニー。ペニーなんだね。出てくれたんだ」
ペニー: 「デズ、今どこにいるの?」

彼女はクリスマスの飾り付けをしたあの部屋にいた。

デズモンド: 「船だ。ずっと島にいたんだよ。Oh my God。ペン、本当に君なんだね?」
ペニー: 「そうよ!私よ!」

彼女はうれしさのあまりに泣いていた。それはデズモンドも同じ。

デズモンド: 「僕の事信じてくれてたんだね。まだ心配してくれていた」
ペニー: 「ここ3年、ずっとあなたの事を探してたのよ、デズ。島の事も知ってるわ。リサーチしてたの。(ノイズが入り始める) あなたの友達のチャーリーと話した時に、あなたが生きてるって知った。私、馬鹿じゃなかったんだって思った。デズ、そこにまだいるの?」
デズモンド: 「いるよ。聞こえるか?」
ペニー: 「ええ。分かる。聞こえるわ」
デズモンド: 「愛してるよ、ペニー。今までもずっと愛してたんだ。本当にごめんよ。愛してるよ」
ペニー: 「私もあなたのこと愛してるわ」
デズモンド 「僕は今どこにいる分からない」
ペニー: 「あなたのこと探し出して見せるわ、デズ」
デズモンド 「僕も諦めたりしない」
ペニー: 「約束よ」
デズモンド: 「約束だ」
ペニー&デズモンド: 「愛してる」

電話は切れた。

サイード: 「すまんな。電気が切れた。それだけしかなかったんだ」
デズモンド: 「ありがとう、サイード」

彼はその名前を呼んで、彼の手を握り締めた。

デズモンド: 「あれで十分だったよ」
サイード: 「もう大丈夫なのか?」
デズモンド: 「ああ。大丈夫さ」

彼の鼻血はいつしか止まっていた。ペニーと言うアンカーが出来たからだろう。生きていれば必ず彼女に会える。彼はその確信に満ちていた。

ビーチ。ダニエルは日誌を読み返している。そこに赤字で書かれたメモ。

"IF ANYTHING GOES WRONG DESMOND HUME WILL BE MY CONSTANT"

彼は過去からのメッセージを受け取った。

[END]

[Lostpediaからのトリヴィア]

船の名前は"Kahana"。ハワイ語で"Cutting, drawing of a line; turning point"という意味らしい(ハワイ語辞書参照)。

[感想]

今週はソーヤーもいないので、意訳スペシャルでお送りしました。最後のペニーとの会話が感動的だった。たまにはああいうLOSTもいいな。

途中からJourneymanを思い出してしまった。anchorの話も"Perfidia"に出てきたし、ミンカウスキがエヴァンでデズモンドがダンみたいだった。向こうは肉体ごと移動してたけど。過去から来たデズモンドが未来にいるわけですが、未来の彼はどこに行ったんでしょう。

それに過去に戻った時、どうしてファラデイのところに行ったのか良く分かりません。あれは過去の自分と未来の自分が入れ替わっていたということ?過去の自分が96年に戻ってきたのなら、彼はファラデイのところに行く必要がなかったはず。96年のデズは未来に戻りたい、04年のデズは過去に帰りたいと言う逆転現象だったのかな。

数学をやると必ず関数を学ぶと思います。Y=AX+Bみたいな。Xの値を変えるとYが変わるので、XやYは変数。逆にAやBは変数の値に関わらずずっと同じなので定数。と呼ばれていますよね。上の式の場合、1つのXに対するYの値は1つだけ。つまり定数が変わらない限り、絶対同じ値になるわけです。Xが二次関数になろうが三次関数になろうが、結果は同じ。だから時間を行ったり来たり出来ると言う話。実際の式はシュレディンガーのものでしたが、専門外なので良く分かりません。それにしてもLOSTはどこに向かっているんだろう。
来週はジュリエット。今週は本当にいいエピソードだった。

---
Director: Jack Bender
Writer: Carlton Cuse, Damon Lindelof

Star:
Naveen Andrews as Sayid Jarrah
Rebecca Mader as Charlotte Lewis
Henry Ian Cusick as Desmond Hume
Jeremy Davies as Daniel Faraday
Evangeline Lilly as Kate Austen
Josh Holloway as James "Sawyer" Ford
Matthew Fox as Jack Shephard
Michael Emerson as Benjamin Linus
Terry O'Quinn as John Locke
Daniel Dae Kim as Jin Kwon
Yunjin Kim as Sun Kwon
Jorge Garcia as Hugo "Hurley" Reyes
Emilie de Ravin as Claire Littleton
Elizabeth Mitchell as Juliet Burke

Sonya Walger as Penny Widmore
Jeff Fahey as Frank Lapidus
Fisher Stevens as George Minkowski

Guest Star:
Graham McTavish as Sergeant
Darren Keefe as Billy
Kevin Durand as Keamy
Anthony Azizi as Omar
Alan Dale as Charles Widmore
Marc Vann as Doctor
Edward Conery as Auctioneer

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