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[Dr. House] シーズン4第6話。カディ先生、ネタバレ回顧録です。


ケイシー・アルフォンソ(Casey Alfonso)。彼女はドラッグスターである。9回も全米チャンピオンに輝いたトニー・クーパー(Tony Cooper)とレースして見事撃破。しかし、インタヴューの途中で意識を失ってしまった。

ハウスは講義室に全員を集め、面白そうな症状を持った患者を報告させている。68歳の非喫煙者の男性で...却下。ちなみに彼は今、ウィルソンの昼ご飯を勝手に食べている。20ヶ月の赤ちゃんの発疹と熱が止まらなくて...泣き喚くから却下。女子大生...裏にドタバタ劇がありそうだからこれも却下。

するとフォーマンが指摘した。泣くとかドラマとか関係ない。だってどうせ患者を直接見ないんだし。ここでブレナンからケイシーについて報告。女性のスピードレーサーで、発作を起こし視覚・聴覚に異常をきたしている。

House: What kind of race car?
Brennan: Dragster.
House: Continue.

興味が湧いてきた。しかし検査したところ、脱水症状の兆候があった。単なる熱中症かもしれない。フォーマンはそう言ったが、ハウスは違う意見を出した。ドラッグレースの時間といえば、精々4秒5秒の間。いくら3層の防火服を着ているとは言え、そんな短時間で熱中症になるだろうか。

見知らぬ男が入ってきた。スーツの着こなしからして政府の役人の様な感じ。ハウスを探しているというので、病欠という事にしておいた。甘かった。彼は写真を持っていたのだ。二人きりで話がしたいと言うから、皆も興味津々である。FBIって感じじゃなさそうだけど。この場はフォーマンに任せて、熱中症以外の診断を考えさせることにした。

男はIDを見せた。CIA。スィーアイエイ。と聞いても全く動揺しないのがハウスである。CIAエージェントの一人が任務中に病気になったらしく、彼らは暗殺未遂にあったのではないかと考えているらしい。毒でも盛られたんだろうか。協力する場合、すぐに病院を立たなくてはならない。

House: If I have to walk somewhere, there better be at least five girls involved. And they better be working their way through college.

その前に先の診断結果を聞く。遺伝性脳障害。一過性脳虚血(transient ischemia)、もしくは傍腫瘍症候群(paraneoplastic syndrome, PNS)。しかしいずれも静脈内輸液(iv fluids: 点滴静注で水分を与えること)なしでは過ごせない。つまり熱中症たりえない。クッシング病(Cushing's)やカルシウム欠乏でもない。

Kutner: Who's your friend?
House: We use the term "life partner."

神経学検査、頭部のMRI検査を行う。

House: 15 minutes for the lap dance, a half hour to scrub the guilt off my soul. See you in 45.

ハウスは45分で済むと思っていた。なぜならCIAが本気で来たなんて信じてなかったからだ。本気じゃないだろう...彼の後について屋上に行くとヘリが待っていた!さすがにジョークを言えないくらいビックリした。

ケイシー。発作の前にめまいや吐き気はなかった。父親はレース前にそういう症状によくなるが、彼女は違う。食中毒かもしれない。彼女は一人で朝食をとった。坐骨神経痛(sciatica)や脊髄を怪我した事もない。しかし深部腱反射(deep tendon reflex, DTR: ハンマーで足を叩いて調べたりするアレ)が普通と違うとブレナン。フォーマンが調べたが異常と言うわけではない。アブノーマルなだけ。詳しい症状は検査をして調べる。

ハウスの携帯電話が鳴った。ジェットに乗り換える際にオフィスに置いてきたと嘘をついて持ってきた。ちなみに着うたは、Linda Lyndellの"What A Man"である。しびぃ。

House: I know – just wanted to see if you could tell that I was lying.

無論、電話を持ってきたのにはちゃんと理由がある。フォーマンから患者についての連絡が入る。今どこにいるか聞かれたので、正直に答えた。

House: I'm on a top-secret mission for the CIA.
Foreman: Right.

嘘っぽいことが起きてるんだからあえて嘘をつく必要もない。本題の報告。CTは異常なし。病歴もないし、身体に異常もない。DTRが若干弱いという程度。もし、反射消失(areflexia)ならミラーフィッシャー症候群(Miller Fisher Syndrome, MFS: 他には外眼筋麻痺、運動失調などが起こる)かもしれないが、フォーマンは反射が完全に失われたわけではないのでその可能性を否定した。

Foreman: You can go back to your poker game.
House: Poker's illegal. CIA would never allow illegal activity.

ハウスの部屋に連絡が入る。13番がミラーフィッシャー症候群ではないかと言ってきた。ケイシーは再び発作を起こし、垂直眼振(vertical nystagmus)が始まった。これでMFSの可能性が強まったとドクター達は考えている。

フォーマンは彼女に病状を説明する。炎症過程で、極稀に呼吸不全になることもある。彼女は当初、大丈夫だと聞かされていたので、診断が変わったことに怒り出した。とは言っても、彼女が無理矢理熱中症で間違いないと彼に言わせていただけの話であって、彼はそうだと思うとしか言っていなかった。大丈夫だと考えていたのは本人だけなのだが、思い込みの激しい彼女はチューブを取り外してハウスに会わせろと叫びだした。フォーマンが血漿交換(plasmapheresis)を行うと言ったのだが、もはやハウス以外の話を聞かないようである。

当のハウスはとある病院に来ていた。

House: Looks a lot better on 24.

そこにいたのはジャック・バウアー、ではなく美人医師だった。

House: I take that back.

サミーラ・タージ(Samira Terzi)。すぐ来てくださってありがとう、なんて言われたので、どう言っていいのか分からない。真面目に答えた。

House: There's nothing that gives me more pleasure than helping out a colleague.

残念ながら彼女だけではない。シドニー・カーティス(Sidney Curtis)というマヨ・クリニックから来た医者もいる。チェイスの時にも出てきた名前だ。彼は免疫学の方で有名らしく、ハウスもその名前を知っていた。

Curtis: Oh, you've read it?
House: Nope! But it is keeping my piano level.

"What A Man"が鳴り出した。一体誰からだ。cutthroat bitch。電源オフ。アンバーよりサミーラを選んだ。でわでわ、患者さんはどこですか。

取り残されたフォーマン達はもはやハウスなしで、なんとかしなくてはいけない。こんな時ハウスだったどうするか。考えてみた。

Thirteen: Pop a pill, insult us, and trick the patient.

良く出来ました。カトナーが患者は彼に会ったことがないから杖を持ってきてハウスのフリをしたらどうかと提案した。しかし当然却下。フォーマンはもう一度ケイシーのところに行った。

どうしたいのかと彼女がまた突っぱねようとするので、彼はあっさり間違いを認めた。医者が兆候を見逃したと堂々と患者の前で認めた。その上で血漿交換をやらせてくれと頼んだ。しかし彼女はまた同じ質問をした。「私をどうしたいの?」

彼女は話が全く耳に入っていなかった。額に触れると高熱がある。付き添いの父親が、許可を出すからすぐに治療を始めてくれと言ったが、フォーマンは出来ないと言った。錯乱状態に高熱。これらはミラーフィッシャーの症状ではない。彼が治療できないのは、原因となる病気が判らないからなのだ。

CIAの患者はスパイであるからして、医療記録と言えど直結する極限られた情報しか与えられない。必要だと思われるものを要請して、その分に限りサミーラが答えるという形を取る。何から何まで秘密で、おまけに情報がないんじゃ心配だ。

House: FYI, my malpractice insurance doesn't cover alien autopsies.
Samira: That's fine. X-files are the next wing over.

一応、患者の名前はジョン(John)。もちろん偽名であるが、便宜上そういうことになった。彼が行った場所は限られている。ちなみに、これが暗殺未遂であるという推測に至った理由も明かされない。

House: Yeah, did Oswald really have sex with Marilyn Monroe?

とにかく目の前にいる患者を治せ、ということらしい。彼は全身に発疹が出ていて、やせこけていた。5日前まで80キロ以上あった健康体の人間とは思えないほど、骨が浮き出ている。

House: Cool.

フォーマンはハウスの部屋でミーティング。対策を練り直さなければならない。アンバーが必死にハウスに連絡をしようとしているが、やっても無駄なので切らせた。今のところ、MS(多発性硬化症)である可能性の方が高い。髄膜炎は反射消失と合わないし、アミロイドーシスはMSよりはるかに進行が遅い。

Taub: It's lupus.

アンバーが同調したが当然、ルーパスであるはずがない。それは我々が一番良く知っている!ブレナンは熱中症、ミラーフィッシャーと勝手に決め付けて失敗したフォーマンを非難した。また今回も違うかもしれない。治療をしてから決めるのもいいが、ある程度の事が判った段階から始めても遅くはない。フォーマンは3時間与える事にし、原因特定のための検査をさせる事にした。

ジョンには6つの毒物検査を行っていた。重金属、毒、生物学的作用のあるもの(biological agent)、思いつく限りの物を調べたのだが原因不明のまま。

Curtis: It says here he ate a lot of chestnuts.
House: Hold on a second. If the squirrel liberation army's involved, I'm outta here.

無害の栗と毒性のあるトチノキの実(horse chestnuts)をすりかえられたのではないかと言うカーティスだが、いくら外見が似ていても味は全く違う。少しかじっただけですぐに分かるから、大量に食べたとは思えない。

ハウスは土地柄を知りたいので、テヘランじゃないかとカマをかけた。

Samira: It wasn't Tehran. It was – oops. You almost got me.

どういった環境にいたのかも教えてもらえないらしい。患者の家に侵入する事が常套手段となっているハウスとしてはこれは少々辛い。彼が"poison"ってキーワードでググったらどうかと嫌味を言ったら、ここ11ヶ月間ボリヴィアで過ごしていた事が明かされた。

ハウスは、ボリヴィアみたいなところで人殺しなんかあるとしたらハウスキーパーくらいじゃないかと思っている。そうじゃなかったら膵炎。しかしジョンはアル中ではない。真菌に感染した可能性があるが、カーティスは特定できないようなカスタマイズされたアイソトープによってやられたという推測をした。サミーラは彼の案を採用。ヨウ素を投与する。

ハウスはビールで乾杯しようかとジョンに言ってみた。彼はスパイである。あらゆる人間に嘘をつくのが仕事の1つであるからして、アルコールを飲まないというのも実は嘘じゃないかと思っていたのだ。彼が口で否定しても、簡単に信じられない。

House: Hey. Something I've always wanted to know. That poison lipstick that Ginger used to kiss Gilligan... why didn't that kill her?

60年代のCBSドラマ、"Gilligan's Islandより。

LPの結果は髄膜炎陰性。脂肪体生検の結果、アミロイドーシスも陰性。プロテイン値60、グルコース値70。これでMSの可能性が強まったので、インターフェロンを投与しようとフォーマン。しかし、皮膚紅斑量(skin erythema dose,SED: 紅斑は紫外線を照射した時のいわゆる日焼け)は95。抗核抗体(antinuclear antibody)も弱陽性。だとすれば意外にもルーパスの可能性がある。両方の治療をした方がいいとタウブは言うのだが、フォーマンはMSの治療のみを始めると独断で決定した。

タウブとアンバーは不満である。彼女はERにいるキャメロンに見てもらった。彼女の見解はルーパスの可能性もある、だった。免疫学の専門医である彼女が言うなら間違いない。しかし、問題は病気が何かと言うよりフォーマンの態度だ。

Cameron: Who are you looking for me to help you sell down the river? House or Cuddy?
Amber: Foreman.
Cameron: Sorry.

彼女は患者第一主義だという噂を聞いていたので、こういう時にどうやって乗り切ったのかを知りたかった。ハウスは結果のみを重要視する。これが彼女からの金言である。フォーマンがどうこうではなく、結果を出した者のみが認められるのだ。アンバーはニヤリとした。

熱はなんとか38℃くらいまで下がってきた。フォーマンは喜んでいたが、実はアンバー達もステロイド治療をしていた。これじゃどちらの治療が効いたのか分からない。病室の外で言い争っていたら、中から父親が声を上げた。足の感覚が全くない。動かす事も出来なくなってしまった。

ジョンの健康状態が安定している。カーティスの治療が効いているようだ。ハウスは気にする事もなくチキンをむしゃむしゃ食べている。

House: Wanna ditch Dr. Killjoy and hop in the company jet? Little trip down Mexico way. And I'm not talking about the country or the plane.
Samira: Do you think acting like an idiot and talking about sex works on girls?
House: Well, if it didn't, the human race would have died out long ago.

それどころか60億人まで増えました。

ジョンが6時間嘔吐をしていないのは、ハウスが今現在、彼のランチを食べているからである。余計な栄養を取らせないという膵炎治療を施していた。なるほど。しかもヨウ素点滴を外していた。はは。

House: Didn't seem to fit with the whole I'm-just-jerking-you-guys-around gestalt.

しかし、ジョンは意識を失っていた。目にライトを当てても全く反応がない。やはりカーティスが正しかったというのか。

麻痺。これは一体何によるものなのか。フォーマン達は考えていた。2つの病気の治療を同時にしてしまった以上、原因の特定すらもままならなくなった。ステロイド単体ではもちろん麻痺する事はない。しかし、インターフェロンの影響下ではどうか。ケイシーの免疫システムに過負荷をかけたしまったのかもしれない。

アンバーは免疫学専門医の「彼女」に聞いたと言ったので、すぐにキャメロンだとバレた。タウブと二人してキャメロンの方を信じ込んで勝手な事をしたからフォーマンも面白くない。ただ大事なのは患者である。誰が正しいかなんてこの際どうでもいいことだ。

Foreman: The last thing any of you give a damn about is the medicine!

こうやってハウスの目を気にして争ってばかりいてはどうにもならない。そしてまともな治療一つ出来ない彼らを見て、彼はせせら笑うだろう。タウブがボツリヌス食中毒じゃないかと言うので、カトナーが彼女の冷蔵庫やパントリ(pantry: 食べ物を保管しておく場所)を調べてくる事にする。

いや、ブレナンが待ったをかけた。ポリオ。サードワールドで働いていた彼ならではの考えだが、みんなに馬鹿にされた。いまやワクチンもあるし、ここ20年でたった1つの症例もない。ハウスだったらそう考えるかもしれないと言ったら、フォーマンは1日休みを取って彼を探しに行って来いとこのケースから外した。ボツリヌスの方向で治療を進める。

カーティスが頑固に放射線宿酔だと言うので、ハウスはジョンの髪の毛を強く引っ張ってみた。髪は抜けないし、ちゃんと痛がっている。放射線の影響を受けた場合、ある特定の時期に特定の細胞だけを殺す。だから痛みを感じる前に髪の毛がごそっと抜き取れるはずだが、そうではない。ハウスは彼を殺そうとしているのが何か知っている。

House: God.

というのは冗談で、血液の癌、ワルデンストローム(Waldenstrom's macroglobulinemia: マクログロブリン血症)だという。そしてコチラもケイシーと同様、同時に2つの治療は出来ない。サミーラはハウスの方を採用した。

Curtis: Are you gonna trust him after what he did?
Samira: I don't have to trust him to agree with him.

ハウスはカーティスにブスりとやった。「私はずっと間違っていると言われていたけど、彼女は君を選ばなかった。俺の事がすごく好きか、あんたの事が大嫌いのどちらかだな!私はジェットに乗せてもらったし!」

キャメロンが患者を診ようとカーテンを開けたら、ぬわっ。フォーマンが座っていた。当の患者は家に帰したらしい。頭痛がするのでMRA(Magnetic Resonance Angiography: 磁気共鳴血管画像)を取って調べようと思っていたのだが、彼はすでに自分で診察していた。頭痛がするくらいでいちいちMRAを取れるかいとフォーマンが言ったらば、患者は今まで最悪の頭痛だと言っていたと応戦。

しかし、彼は神経学の専門である。患者がワインとチーズのテイスティングをしたと言っていた。どちらも偏頭痛を引き起こすものだからなんてことはない。偏頭痛になった事がないそうだが誰にでも初めてはあるし、フォーマンが初めて偏頭痛になったのはブルーベリーベイグルを食べた時だった。

彼女の診断は動脈瘤。専門家に対しても一歩も引かないのでフォーマンは呆れていた。

Foreman: Wow. This taught me a lesson. I guess when I mess with other people's patients, I risk looking like an officious bitch.

officiousっておせっかいって意味。彼が帰った後、ナースに患者を探し出してくれと頼んだら、彼女は点滴姿で現れた。一杯食わされた。彼は知っていてわざと違う病名を出してみたのだ。フォーマンの正確さが証明された上に、キャメロンの頑固さも改めて明らかになった一幕。なんだかハウスっぽくなってきた。

腹が立ってチェイスにこの事を話した。

Chase: That's funny.
Cameron: It's not funny. It's totally immature.

彼は、彼女が医学的な相談ではなく、フォーマンをどうしたらいいかと言う相談に乗ったからこうなったのだと説明した。患者のためを思ってやったし、ハウスも同じことをしたと思うと言ったら、彼のチームに関わるのはもうやめた方がいいと言われた。

Chase: Let him go.

手術前に手を消毒した彼の手に水をかけた。

Chase: And that's mature?

120/80。ジョンは安定している。これで患者の心配はなくなった。残っているのは、仕事の後のお楽しみである。

House: Now we got the medical stuff out of the way. Why don't we meet back at your place for some enhanced interrogation techniques? My safe word is, "help, please, please stop." It's two pleases. Anything less than that, you keep going.

ふふ。彼の治療が終わったら、waterboardを見せてくれるらしい。ひぃぃ。あの水で拷問するヤツ。でもその前に化学療法の事を聞きに、癌専門医に相談しなければならない。

House: Oh, I'm sorry, I thought... you were still euphemizing.

相談するってのは本当らしい。そこで知り合いの医者に電話した。

Wilson: I was wondering when you'd grow bored of avoiding my calls.
House: Oh, I can never grow bored of ignoring you.

ワルデンストロームについて尋ねたら、今どこにいるか聞かれた。そんなのCIAのヘッドクォーターに決まっておる。

Wilson: How much fludarabine – either you're sprawled naked on your floor with an empty bottle of vicodin, or collapsed naked in front of your computer with an empty bottle of viagra.

fludaribineは抗がん剤。PCの前で裸になってヴァイアグラと一緒にへたり込むってどんなよ?なんでも、チェイスがハウスのいない理由についてまた賭けをやっているらしい。その2択が上のヤツだそうだ。ちなみにウィルソンはヴァイアグラの方に賭けたんだそうである。なんでやねん。

面倒くさいからひとまず切って、向こうからコチラにかけさせることにした。うーん。それにしてもイイ。サミーラは実にハウスのツボである。あのうるさいドクター達じゃなくて彼女を雇いたくなってきた。

House: You know, I happen to have a position available on my penis.

彼女は黙っている。

House: Wait a second – I think I screwed up that joke.

払いもいいと言ってみたが、あまり乗り気ではない。彼女は彼がドクターを雇うのは、数ヶ月前にチームの仲間をクビにしたからだと知っていた。ショック。彼女は何でも知っている。

Samira: (whispers) I have satellite images.

病室に電話がかかってきた。

House: Inspector Gadget.

邦題「ガジェット警部」。ウィルソンは言われた番号にかけると本当につながった。CIAにいると分かって驚いた。

House: They've got a satellite aimed directly into Cuddy's vagina.

で、本題のワルデンストロームの最新の治療法について。先の抗がん剤を1平方メートルあたり25ミリグラム。ウィルソンは、ハウスをCIAに呼ぶ時に身辺調査をしていると考えた。つまりは自分も調べられたんじゃないかと思っているのだ。何か不安な事でもあるんだろうか。例えばこんな話。

House: I'm sure they already know that you brought heroin back from Afghanistan.

アフガニスタンに行ったことない、と言った頃には電話が切れていた。

ケイシーの熱はほとんど上がっていない。良くはなっていないが、悪くもなっていない。彼女の父親は本当にボツリヌスか心配していた。また、診断ミスなどされてはたまらない。抗毒素が効いてくるには、もう少し時間が要るので様子を見るしかない。するとブレナンが何かを発見したようで、フォーマンを呼びに来た。

彼は自分の考えが捨てきれず、フォーマンに黙って検査をしていた。結果はポリオ陽性。フォーマンは患者の本当の病気が見つかった喜びより、3回誤診を重ねた自分にショックを受けたようだった。

カディがウィルソンの部屋に来た。ハウスは無断でクリニックを4時間ほったらかしにしている。CIAのコンサルタントをしているから、電話して確認しろと言ってみたはいいが、肝心の電話番号を忘れてしまった。ハウスは放棄した時間の2倍、嘘をついたウィルソンはさらにその2倍、埋め合わせをするハメになった。

Wilson: Why are you punishing me worse than him?
Cuddy: Because House never learns. You might.

がっくし。一言も言い返せなかった。

ハウスがジョンの様子を見に来ると、彼の毛が抜け落ち始めていた。いくら化学療法を施したとは言え、そうなるにはあまりにも早すぎる。彼を襲っている何かがそうさせている事に他ならない。

一応、カーティスの言うように放射線治療に切り替えてみたが、ハウスは納得がいかない。しばらく考えて、冬虫夏草(cordyceps sinensis)による治療を提案した。放射線による骨髄損傷を緩和することが出来るらしい。ただ、それが証明されているのは猿だけであるが。

独断で決定してきた上に、またも間違っていたフォーマンを責めるアンバーとタウブ。とはいえ、彼らが正しかったわけではなく、ブレナンの推測が当たっていただけである。それに言い争っていても患者が治らない。ポリオの病原ウイルスを殺す方法は存在しない。出てきた症状を和らげる治療法しかないのだ。ブレナンが思いつくものといえば、50年代に実験的に行われていた、ビタミンCの過剰投与。もちろん成功例もないし、科学的根拠もない。フォーマンは反対したが、今日一日の流れではやらせるしかなかった。

結局、フォーマンもハウスも実験的な治療法に頼らざるを得なくなった。ジョンの方は、死ぬ可能性が高い。ケイシーの方も命は助かるかもしれないが、足が再び動くようになる可能性は低い。

ハウスは冬虫夏草のお茶を飲ませた。放射線宿酔は潜伏期間があるため、病状が悪化する前に一時的に状態は良くなる。だからジョンは今話せる状態にある。彼は何が起きたのか、話し始めた。

彼はカーニヴァルの間中、ずっと一人の女性と一緒にいた。期間にして40日。彼女に魅了されてそんな事をしていた自分を責める彼だが、ハウスは大事な事に気づいた。ボリヴィアのカーニヴァルは期間にして8日。だから彼はそこにはいなかったことになる。ハウスはちなみに尋ねた。

House: You have any idea what a chestnut looks like?

ハウスは頭にきてサミーラの部屋に来た。ジョンがいたのはもちろんブラジルである。IIIIIIDIOT!!! ハウスを連れてきたエージェントは、似たような場所だから変わらないというのだが、全く違う。この馬鹿どもめ。

ブラジルはポルトガル語なのだ。ボリヴィアはスペイン語。ボリヴィアではchestnutsは、そのままchestnutsと呼ぶ。ところがブラジルではchestnutsと言えば、castanhas-do-Paraのことを指す。英語に直訳すると、"chestnuts from Para"である。このパラという地域が曲者で、正確にはBrazil nutsと呼ぶべきではない。ここまで言ってもエージェントはまだ理解していない。お前は本当にnutsだな!

そのBrazil nutsにはセレニウムが含まれる。これを大量に食べたという事は、セレニウムを大量に摂取した事に他ならない。過剰摂取するとどうなるか。疲労、嘔吐、皮膚炎、爪が根元からはがれた上に髪の毛が抜け落ちるのだ。どこかで聞いた事があるだろう。まあ今やっている治療法とやる事は変わらないし、これなら放射線宿酔よりもはるかに効果は出やすいはずだ。

CIA Agent: So what's the problem?
Samira: You're an idiot.

ケイシーは体を震わせている。血清中のカルシウム濃度の低下は、この治療法の副作用である。失った分はサプリメントで補う。そして、この治療法の効果。彼女の足を針で突くと痛がった。

Brennan: This is fantastic.

ジョンの治療も一段落したのだが、ハウスにはやらなければならない事がある。うちのフェローシップで勉強しませんか。新しい手法とか、教えてあげちゃうよ。

Samira: I know how to kill a man with my thumb.

ひゃぁ!ハウスはセックスジョークを言ったつもりだったのだが...彼女もそうだった。こりゃあ大変だなぁ。彼女を誘うたびに拷問やら暗殺やらという返事が返ってきて、それをよろこばにゃあならんとは。

この会話を聞いていてカーティスは呆れていた。あんだけ適当な診断をしていたこの男に!というわけであるが、結局ハウスが正しかった。

Curtis: That doesn't mean everything.
Samira: It means a lot.

このオッサン、おカタイな。

キャメロンは仕事を終え、フォーマンのところに来た。彼が彼女に感染させて、治療法を見つけさせようとしたあの昔話を持ち出してきた。彼女は仕事を移って満足しているのだが、あの頃の様な情熱と言うか熱意と言うか、そういうものが懐かしく感じられる。

Cameron: I miss... people doing whatever it takes to get the job done.

だからハウスからもハウスのチームの事からも離れられないでいる。彼の患者について勝手にやってしまった事を詫びたキャメロン。フォーマンは自分が間違っていたのだから、彼らが自分をあんな風に扱っても仕方がないのだと自分を責めていた。

Cameron: You're not... gonna get everything right. But you're never gonna get everything wrong.

1つ間違いを犯しただけで全てが間違っているわけではない。全てにおいて正しい事を行えないけれど、誤った事ばかりをするというわけでもない。これこそが今日、彼が学ぶべき本当の教訓だろう。

翌日。ハウスは戻ってきた。2日ほど、寝過ごしてしまいやしたって言い訳しておいた。フェロー達はポリオを発見し、ビタミンCで治したと自信満々に報告したが、フォーマンがそれは違うと入ってきた。そもそもポリオが治療できるはずがなかったのだ。

彼は彼女の血液を調べたら、ポリオが消えていた。ブレナンの検査ミスを主張するフォーマンだったが、全員はフォーマンの検査ミスを疑っている。彼の考えでは、再発したり一時的に弱まっているとしたら、ポルフィリン症(porphyria)かもしれない。ハウスは尿が紫でないのなら違うと言ったが、ポリオが完全に消えるなどありえないのだ。

ハウスは考えた。確かにケイシーの症状はポリオに当てはまっている。逆にそれを利用したのではないか。ラボの検査をフェイクし、ビタミンCを与えて毒素を抜けばまるでポリオが治ったかのように見える。奇跡の瞬間だ。ばかげているが、

House: Should we test her for thallium before you contact Stockholm?

しかもその毒素はタリウムでブレナンがわざわざ投与したものだと言うわけだ。彼はあっさり認めた。かつて、彼はこの方法でポリオが治るのを見たことがあった。貧困に苦しむ人々は、ポリオにかかっても治療法がないために死んでしまう。しかし、ここのようなきちんとした病院では、ポリオなんてものがそもそも存在しないから誰も見向きもしないし、治療法探しにお金を出したりしない。

そこで考え付いたのが、ポリオの偽装である。ハウスの様な人間がいる病院で治療法が見つかったとなれば、皆が躍起になって研究し、お金をどんどん投資してくれるに違いない。彼はそうすることが当然だとしたが、許されるはずもない。ハウスは彼の情熱に対し、最大限の配慮をした。

House: Which is why I'm not gonna fire you. You're gonna quit. Go on, get out of here.

結局フォーマンが正しかった。このケースの責任者は、彼である。ハウスは、次回からは彼の言うことを良く聞くように、ドクター達に指示した。

ハウスが家に帰ろうとすると、カディに呼び止められた。CIAに確認が取れないと、ハウスは8時間、ウィルソンは16時間のクリニックをこなさなければならない。面倒だから、ハンプトンズ(ロングアイランドの先っぽ)でヘッジファンドのボスの息子を治療していた事にした。あらそれならしゃあないわね。となるはずもなく、CIAを助けるより可能性がないことだって笑われた。だって金じゃなくて病気の面白さで選ぶんだもん。ウィルソン共々、見逃してもらえなかった。

House: I know how to kill a man with my thumb.
Cuddy: Who doesn't?

ふーむ。病院の外に出ると、サミーラがいた。

Samira: I'm going to take you up on your offer.

いよっしゃあぁぁ、って心で叫びつつ、

House: Yeah?

と冷静に答えてみた。わたくし、ここから数マイルのところに住んでます。と思ったら、今度は本気で言っているらしい。CIAで満足しているというのは嘘らしく、キャメロン同様、彼と働く興奮が抑えきれないようだ。

Samira: I'll see you at 9:00 on Monday.

[END]

[感想]

検査結果をフェイクするならまだしも、病気そのものを偽装するとは中々えげつないエピソードだった。効くかどうか分からない治療法も、ハウスの方は成功、ブレナンの方は現地で実際に試す勇気すらないというのがなんとも言えない。やりたきゃタイに戻って助けてあげればいいのに。エコテロリストとかもそうなんですが、主張と行動が合ってないと認めてもらえないですよね。

やっぱりHouseは面白いなぁ。いっぱいセリフ残しちゃった。また次回。
---
Director: Juan J. Campanella
Story: Thomas L. Moran

Star:
Hugh Laurie as Dr. Gregory House
Lisa Edelstein as Dr. Lisa Cuddy
Jesse Spencer as Dr. Robert Chase
Jennifer Morrison as Dr. Allison Cameron
Robert Sean Leonard as Dr. James Wilson
Omar Epps as Dr. Eric Foreman

Anne Dudek as Amber
Olivia Wilde as Thirteen
Peter Jacobson as Taub
Kal Penn as Kutner
Andy Comeau as Brennan
Edi Gathegi as Cole
Bobbin Bergstrom as Nurse

Guest Star:
Tom Wilson as Lou
Amy Dudgeon as Casey
Michael Michele as Dr. Samira Terzi
Holmes Osborne as Curtis
Joel Bissonnette as John
Chad Willett as Brian Smith
Nick Warnock as Reporter

Music:
"What A Man" by Linda Lyndell
"I Idolize You" by Lizz Wright
"One Big Holiday" by My Morning Jacket


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