TITLE LIST
BlogTitle

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


[Dr. House] シーズン4第10話。ネタバレ回顧録。今回はかなり長めです。


少女がロッククライミングの練習をしている。母親が彼女の命綱のロープを支えていたのだが、彼女を下ろす時に突然その手を離してしまった。知らない間に彼女は両手を動かせなくなっていた。

(ちなみに、この女性を演じているのは、"The West Wing"のDonna Mossを演じていたJanel Moloney。見終わるまでずっとイメージが消えなかった。Joshが出てきたらいいな、なんて事を考えたりしていた。)


House



ハウスの部屋。フォーマン、タウブ、カトナー、そして13番の姿がある。まだ彼女の名前は明かされないらしい。先の女性は、整形外科、2つの神経科、免疫科に行ったのだがどの治療も効果を示さなかった。しかも症状は悪くなっている。最後に行った神経科では、手の麻痺だけでなく、両腕の断続的な痺れを訴えていた。

カトナーはそんなことより、この4人全員をハウスが雇うのか心配になっていた。フォーマンは大丈夫だと言っているが、ボスの言うことが信用できないらしい。

Kutner: He lies.
House: My ears are burning.

突然現れた。そして勝手に飾られたクリスマスの装飾を全部取り外した。この存在するかどうかも分からんサンタをありがたがって、ツリーだのなんだのを飾るうわべだけの偽善的な行為が馬鹿馬鹿しくってしょうがない。

Kutner: It wasn't me.
House: He lied. Homey knows better, Hymie doesn't care, and Huntington's would have done a better job.

Homeyはフォーマン、Hymieはジューイッシュの事でカトナー、Huntington'sはもちろん13番。でも彼女は否定した。まあ彼女はそう思っているだけなんだが。彼女はこれ以上クビにされるかどうかビクビクしながら仕事したくないので、ハッキリしてくれと言った。約束は約束。ホッとした。

House: I liked you better 15 seconds ago when you were afraid for your job.

特にカトナーはすぐに調子に乗るので、ちょっとくらい恐怖感があった方がいい。さて本題に入る。患者は35歳のシングルマム。奇妙な麻痺を抱えている。ドラッグを使った事はない、と本人は言っている。当然ハウスは引っかかるが、13番は彼女は嘘をついていないと主張した。

Thirteen: Everyone lies, but there's an exception to every rule.

例外がないって言うのもルールに含まれているんですよ。患者の母親は彼女が7歳の時に乳がんで亡くなった。母親が病気だということすら知らなかった彼女は、自分の娘には隠し事はしないと約束したんだそうだ。でもタウブは言った。「俺達、彼女の娘じゃないけど」

彼女は母親から変異BRCA-1(BReast CAncer-1: この遺伝子、もしくはBRCA-2に変異があると乳がんになる確率が飛躍的に高くなる)遺伝子を受け継いでいた。10年前、発ガンを予防するために両方の乳房を切除した。この事は同僚や娘にもちゃんと告知している。ハウスはそれ自体も本当かどうかわからないと言うのだが、彼女は乳房の再生手術を受けていない。彼は何かに気づいたようだが、何も言わなかった。

カトナーは乳がんの線はないと決めたが、タウブは逆だと言った。いくら乳房を切除しても、胸の細胞組織を完璧に取り除く事は実質不可能。だから手術を受けても乳がんの可能性がゼロになるわけではない。だとすれば、腫瘍随伴症による麻痺かもしれない。ハウスはMRIで胸に何があるか調べさせる事にした。

House: Set the machine to scan for irony.

彼自身は気になることがあるようで、彼女の「過去」をもう一度調べなおす事にした。

と言うわけで、娘に話を聞きに来た。母親のドラッグの話を聞いたら、いきなりマリファナをやっていると言っている。いつもやっているわけではなく、たまにと言う程度。娘の方はヤクも酒もやっていない。母親からの教えでハウスにも嘘はつかないんだそうだ。

House: What's her favorite way to have sex?

ちなみに彼女は11歳。セックスとは関係ないと言っているが、それはハウスが決める事である。世の中にはwhite lieってのもある。罪のない嘘ってやつだ。他人を傷つけたりしないようにつく。そういう嘘も彼女はつかないらしい。

だけど大人の世界の嘘にはもう1つ種類があって、rationalizationsってのがある。これはさっきのと逆で、自分を傷つけないための嘘。この手の嘘もつかないと彼女は言う。じゃあ、大丈夫だ。

House: Saddle bronc or doggie? That's sex talk.
Girl: She used to like being on top. But now she likes to be on her stomach. That way she doesn't have to see them looking at her scars.

後者の方だったか。

ハウスは、すっかりクリスマスムードのカフェテリアにいるウィルソンと話をする。彼女は手術の傷を隠すようにしている。なんだかんだ言いながら娘には嘘をついているようだ。嘘をつくにはそれぞれ理由がある。この社会が上手く機能しているのも、嘘があってのもの。だから誰しも嘘をついているのだ。

House: Lies are like children. Hard work, but they're worth it, because the future depends on 'em.

MRIの画像を見せた。腋窩(axilla: 脇の下)に傷はなし。切除の痕もきれい。リンパ節腫脹症(lymphadenopathy)はないし、腫瘍もない。全く異常なし。よってガンではないと断定した。

チームに通達。新しい理論が必要になった。13番は、マギー(Maggie)が色んな相手とセックスしていると知って、すでに検査をしていた。麻痺が起こるような類の性病(STD: sexually transmitted disease)は一切ない。しかし、ハウスはSTDだけが危険因子ではないと言う。つまり、相手が持っているのは性病ではなく、感染するタイプの奇病なのかもしれない。そりゃ相手が結核だったらコンドームじゃ防げんわな。そこで、彼女が最近寝た相手を調べる事にした。これはフォーマンとタウブに任せる。彼らは嘘がうまいので、きっと真実を引き出してくることだろう。

二人はある男の家に来ていた。彼は彼女にドラッグを飲ませたりしていないと言う。タウブがコースターを使わずコーヒーを飲んでいたら注意された。床をキレイにしたばかりだからだそうだが、イライラしている。さらに彼は水をガブガブ飲みだした。どうも怪しい。脱水症状に不安症、攻撃性。右手は舞踏病のような痙攣を起こしていると二人は言う。

彼が病気で彼女に移していたとする。二人が同じ病気にかかっているとしても、同じ時期に発症するとは限らないし、同じ症状が出るとも限らない。そう言ったら、彼は泥酔していた彼女に"E"を飲ませていたと白状した。さらにそれを引き出しから取り出して来た。どーも。なぜ彼らが送り込まれたのか。

Guy: Is my hand gonna be okay?
Taub: There's nothing wrong with it. We lied.

単なる情緒不安定であって、別段問題はなかった♪

ハウスは別の患者を見ていた。たまにはクリニックもやっておこう。彼女はここ数日喉が痛いらしい。胃もムカムカして、腺が腫れぼったい。ハウスは彼女のネックレスに目をやった。聖ニコラスか。子供の守護聖人であるが、船員も商人もアーチャーも売春婦も囚人も全部の守護聖人じゃないか。八方美人も甚だしい。

彼女は連鎖球菌(strep)に感染している。抗生物質が効いてくるまで、人に移す可能性がある。一日休めと言ったらそれはできないと言う。

House: I'll write your pimp a note.

先生クラスになると病気以外のこともズバリ当てちゃう。彼女は3ヶ月ごとにエイズ検査を受けている。それにネックレス。上に挙げたような職業の人間が、こういった宗教的なものを象ったネックレスをする。船員の様な肌でもない。アーチャーの指ではないし、商人の様な服を着ていない。詐欺師って感じでもない。じゃあ残るのは、売春婦ってことになる。

Patient: Two, actually. But I'm not a child, am I?

ウフフってエロティックな笑いを浮かべつつ、ピンプへの手紙を受け取った。

ロビーに出るとカディが来た。

Cuddy: You owe me 50 bucks.
House: Then you owe me half a lap dance.

ナース達の祝日ボーナスとして医者から徴収しているわけだが、この祝日自体を認めていないので払っていない。逆にあと40人ほど雇いたいと申請してみた。別に彼らに仕事をさせるとかではなく、いつでも代わりはいますよってプレッシャーを与えた方が仕事がはかどるんじゃないかというわけだ。そこにタウブが帰ってきた。

"E"とはもちろんエクスタシーのことである。でも男には何の症状も出ていない。なのに、カトナーは血液透析をやっているし、13番はドラッグに何か別の物が入っていないかラボで調べている。タウブは淡々と報告だけしてどこかに行った。全く持って緊張感がない。カディも頭の痛いところである。

カトナーが透析を試みたが、依然彼女は手を動かせないでいる。さらに、何かが起きたと言い出した。彼には全く何のことか分からないのだが、電気が落ちたと感じているらしい。彼女は目まで見えなくなってしまった。

13番は解析を終えて戻ってきた。案の定、エクスタシー以外の成分は含まれていなかった。ハウスの部屋で会議。とその前にシークレットサンタをやるので、名前を決めましょう(色んなバージョンがあるが、引いた名前の人にプレゼントをするイベント。欲しい物リストを各自出しておいて、その中から選んで買ってきてもらう。相手は誰か分からないまま、欲しい物は手に入るというわけ)。サンタの帽子にメモを入れて、皆に引かせた。

House: The notion of picking one time of the year to be decent to other people is obscene, 'cause it's actually validating the notion of being miserable wretches the rest of the year.

相当クリスマスを嫌ってるなぁ。クジの結果。カトナーは喜んでいるが、13番はショックである。慌ててポケットにしまった。ハハ。何か分からないけど。

House: Interesting.

ハウスが彼女の家に行って調べて来いと言ったら、フォーマンがカーンズ・セイア症候群(Kearns-Sayre syndrome: ミトコンドリア症候群。KearnsとSayreは発見者の名前)じゃないかと提案。ハウスは家族に同じ病気を持った人がいないからと却下(ちなみにwikiには母性遺伝をしないとある。ただ、発症が20歳前ともあるので、どのみち違う事になる)。

彼女が別のドラッグをやっている可能性だってある。家に行って調べて来いと改めて言ったら、MSか血管異常の方が症状と合うとタウブが言う。じゃあ、MRIでMSの可能性を調べる。さらに、フルオロセイン眼底血管造影(fluorescein angiogram)をやって、目の出血がないかも調べる。もちろん、彼女の家も調べる。その際には彼女のパソコンも持ってくるように。

それと、ハウスがセックスの事を話したので、ここの医者はそういう話が大好きなんだと娘は思ったかもしれない。次に会った時にあれやこれや聞かれたりしたくなかったら、しっかり対処しておくこと。

Thirteen: Her honesty proves just how dishonest she is.

ちなみにハウスのクジは大当たりだった。

House: Yes! Exactly who I wanted. This is gonna be fun.

タウブが血管に染料を注入。脈絡膜(choroid: 網膜と強膜の間にある薄膜)の赤色は問題ない。画面に眼球の血管画像を出してみたが、漏出している部分はない。異常がないのはいいことだと娘は思ったが、原因が分からない方が難儀である。血管異常なら治せたのだが、これではどうにもできない。

娘は、人はどうして嘘をつくのというカワイイ&重い質問をした。人生がちょっとは生きやすくなるとタウブは言ったのだが、逆にマギーに人生が楽になったか聞かれて言葉に詰まってしまった。

ハウスはウィルソンとフーズボールをやっている。シークレットサンタについて聞かれた。ウィルソンはそれでチームの仲間意識を高めようとしているなんて思っているようだが、ハウスは逆にバラバラにするためにやっている。プレゼントをあげるのに、どうして揉めるのか。

理解できていないようなので、ウィルソンに前の奥さんに渡した最後の記念日のプレゼントが何か尋ねた。セーターである。と言っても彼が買ったのではない。お金を渡して彼女自身が買ってきたのだ。ここがポイントである。

House: Gifts allow us to demonstrate exactly how little we know about a person. And nothing pisses off a person more Than being shoved in the wrong pigeonhole.

人にプレゼントをする時、自分が相手のことを如何に分かっていないか思い知らされる。値段が高いだけで特別必要ないアクセサリーであったり、全く欲しいと思っていないものであったり。なかなか相手が本当に欲しい物をあげるのは難しいのだ。そして結果はこうなる。あの人、僕/私のことを全く分かってない!これがハウスのバラバラ作戦の主旨だった。チームの結束はどうなる事でありましょう。

13番とカトナーがラップトップを持って帰ってきた。侵入したのではなく、患者にお断りして鍵を借りたらしい。彼女はハウスに話すつもりでいるようだが、彼は言うことを聞かない人間だと思われるのは嫌らしい。

それとは別に、彼はプレゼントにもう少し金を上乗せしようと考えていると話した。こりゃ13番に気があるか、ハウスにゴマをするかのどちらかだな。彼女は反対した。5ドル位いいじゃないと言っているが、それをやりだしたらきりがなくなる。プレゼントを交換する前から意見が別れた。

ハウスは早速ラップトップを調べた。しかしログインすら出来ない。んん。パスワードが分からない。と思ったら13番が何も入力せずにやれって。すぐに入れた。

タウブの方は検査結果を報告。黄斑変性(macular degeneration: 網膜の黄斑が機能を失って視力が弱くなる)や視神経炎の兆候はない。彼女の目は至って健常である。MRIの検査からも溶菌やMSの症状となるものは見当たらなかった。

ここまでくると、目が見えないのも手が動かないのも彼女が嘘をついている、という可能性がある。フォーマンは心によるもの、転換性障害ではないかと言った。彼女が意図的に嘘をついているわけではなく、心が本当のことを言えなくしてしまっているというのだ。彼女が誰とでも寝るようになったのも、これが原因の一端かもしれない。もっとも、こうなると精神科医の出番になる。カトナーは早速医者を呼ぼうとしたのだが、ハウスは待ったをかけた。

House: Her mind is tricking her body. We need to trick her mind. Or even better.

こういうことなら逆にハウスの出番である。13番を連れて行った。マギーも彼女も同じく遺伝子の病気を抱えている。13番の場合は真実から目をそむけているのだが、マギーは嘘をつかないという約束を守るため、自分のみを犠牲にしてでもこの病気を隠そうと必死になっている。少なくとも彼女は真実とは向き合っているわけだ。

今回はその彼女を騙す作戦を取る。これは嘘を絶対につかない娘にやってもらわないと意味がない。嘘のない彼女の言葉は、そのまま母親にとって真実になる。これを利用するため、娘の説得を13番に任せることにした。しかし、彼女はこれを拒否した。全く面倒くさい。じゃあ何かあった時のために、待機してなさい。

ハウスはジェイン(Jane)に話に来た。プラシーボを成功させるためには、彼女が本気で嘘をつく必要がある。少しでも疑われたら失敗する。世の中には薬が色々あるが、効くまでに時間がかかるため、母親の病状を考慮した上であえてこの方法をとると説明した。

娘は母親がうつ病である事を言ってないから、そうじゃないんだと信じている。ハウスは母親が子供を守るためにこういった嘘をつくことは良くあると言ったのだが、母親が嘘をついていることがなかなか受け入れられない。

House: If you don't know how to lie, you don't know how to tell when you're being lied to.

だが彼女は嘘のつき方は知っていた。ただそれを母親にだけは絶対に見せてはいけないと考えていたのだ。だから何があっても彼女に嘘をつかない。説得は失敗に終わった。端で見ていた13番が彼女をフーズボールに誘った。何か案があるようだ。

タウブは彼女に薬を投与。感染性の不全対麻痺(infectious paraparesis)の治療が終わるまで、移さない様に娘は隔離すると説明した。あれだけ一緒にいた娘は移っていないという大きな嘘をついたが、そういうのは大丈夫らしい。

彼は娘が秘密を持っていたりしてもいいんじゃないかと話した。じゃないと窮屈すぎてしんどくなる。彼女が何か間違いを犯す度に手伝うのが母親の仕事なんだと、マギーはものすごい責任感を持っている。世の母親が皆こうあるべきだと考えているのだが、彼女はそのせいでこの病気を治せずにいる。

みんなでフーズボールをやっている。カトナーはまだプレゼントの上限額を上げるのにこだわっていた。やっぱりこれはハウスだな。

Thirteen: You must really like who you got.
Jane: Or really dislike.

マギーは一番上手くいっていない先生に、一番いいプレゼントをあげていたらしい。ということは。フォーマンと13番は気づいた。だってそんなのありえない。二人ともカトナーがハウスを引いていないのを知っている。知っている!?

Wilson: You gave them all your name?

当然そうである。ハウスの狙いはその先にあるもので、それを知った時に彼らがどうするかを見たいらしい。

House: The ties are less important than the dissention.

金言ですなぁ。上手くいっているときの結びつきなんかより、意見が食い違った時にどうするかで本当のチームワークってのが問われるわけだ。というディスカッションをジェインそっちのけでやっていた。

カトナーは相変わらず物品作戦を推している。フォーマンは反対。13番はこうやって話し合う事自体に反対した。ジェインはハウスが皆からプレゼントが欲しがっているんだと勘違いして、悲しいと言っている。

一人蚊帳の外のタウブはマギーの部屋にまだいる。新たな症状が出た。息ができなくなってきたと言うのだ。喉を調べるとリンパ腺が腫れあがり過ぎて気道をふさぎそうになっている。

ひとまずアルコールを与えて、リンパの腫れを抑えた。すぐに自分で呼吸できるようになったが、原因を究明しないと次に何が起きるか分からない。ハウスはEメールを調べていた。4300通のメールを保管しているらしく、うんざりしていた。

ところで、彼のデスクにプレゼントが置いてある。彼の話よりそっちの方が気になるメンバー達。カトナーが尋ねたが、今日はクリスマス。サンタからに決まっている。あれ、サタンだったかな!

メールを読んでみたが、"lesbionic"とか"sanchez"とか"Man-Gina"なんて言葉はなかった。sanchezってのは不倫相手の男につける名前で、Man-Ginaは...man+viginaで想像してやってくだしゃい。ともかく、リンパ腺が腫れたということは、精神的なものではない。

なになに。alpine butterflyと書いてある。ロッククライミングの用語だ。ロープの結び方のことらしい。なるほど。カトナーは真菌の感染症だと言うが、熱もないし、急速な白血球数の上昇も見られない。

おっと。ガーフィールド(Garfield)の漫画が友達から送られている。

House: That cat sure does love lasagna.

そうです。こんな姿の彼はラザニアが大好きなのだ。とか言っていたら、13番に怒られた。やりすぎだって。

House: If it weren't for my obsessions, you wouldn't know that she has sarcoidosis.

文句を言う前に、自分で病気を見つけられるようになりなさい。18ヶ月前、彼女は買って2ヶ月しか経っていないステアマスター(stairmaster)を売っていた。お金が必要だったのか、器械がきつすぎただけなのか。

12ヶ月前には、ハイキングトリップをキャンセルしていた。メッセージにはこうある。

"Sorry to hear you won't be coming along on the Halloween Day Climb. You're going to miss Matt's famous Ghou Dance. (Not to mention the wine and smores.)

See you soon.

Pam."

(このエピソードのDirectorはMatt Shakman、WriterはPamela Davisである。)

マギーはどうやら歩く事すら困難になっていたようだ。2年ほど、関節の痛みに悩まされていた。ACE(angiotensin-converting enzyme: アンジオテンシン変換酵素)の値が低すぎると13番。だが、単に不活性フェイズなのかもしれない。サーコイドーシスは肺の症状が出るとフォーマンは言うが、それもこれから出る可能性がある。タウブは確認するために、気管支肺胞洗浄(bronchoalveolar lavage)を行う事にする。

ハウスはプレゼントの箱を開けた。おお。皆にプレッシャーを与える商品が出てきましたよ。iPhoneだ。

House: Now, either that cost more than 25 bucks or I'm seriously starting to doubt Steve Jobs' business strategies. Thanks!

こんなの25ドルでこれ以上の物を買ってくるように!

全員で生理食塩水を胸に流し込み、洗浄する。カトナーはやはりあのプレゼントを気にしていた。患者からかもしれないが、13番はハウスが自分で用意したものだと考えている。妥当な線だ。だって全員がハウスを引いて、彼自身も引いているのだから。

彼らが話し合いを持っているだろうと考えているハウスは、思い通りである。ウィルソンに電話機を返した。彼のものを勝手に拝借していたもんで、午前中ずっと探していたらしい。

House: Did you look in the box on my desk? Oh, by the way, your mom called. Your dad's dead.

ウィルソンはハウスが自分で準備したものだとバレると言う。確かにそれは当たっているが、彼らも100%の確信を持つには至らないだろう。仮に90%だとしたら、残りの10%について議論するに違いない。相変わらず人心操作術に長けている。

Wilson: Have you ever considered channeling your powers to, I don't know, bring peace to the mid-East?
House: I couldn't do that.
Wilson: But if they ever got it, you could screw it up?
House: Yeah, that's more where my powers lie.

軍じゃ応急手当の方が多そうだから、軍医としてじゃなくて軍師的な役割で重宝されそうだ。

まだ議論は続いていた。ウィルソンからかもしれない。いややっぱりハウスだ。13番はこうしていることが彼の思う壺だともう分かっているので、これ以上無駄な話はしたくないらしい。肺は完璧な状態。浸潤物もなく、肺胞出血(alveolar hemorrhage)もない。内視鏡を抜き取るため、咳き込んでもらった。その力みで彼女の目から血が出てきた。目を開けると、白目の部分が真っ赤に染まっていた。

サーコイドーシスは陰性なのに、目から出血している。とりあえず血小板(platelets)の値は40以下まで下げさせた。しかしこのままでは口や耳からも出血することになるだろう。脾臓セクエストレイション(splenic sequestration)、結核、ゴーシェ病(Gaucher disease)に血栓性血小板減少性紫斑病(thrombotic thrombocytopenic purpura, TTP)。溶血性尿毒症症候群(Hemolytic uremic syndrome)に敗血症(sepsis)。考えられる限りの病気を羅列するタウブ達。だから報告だけじゃ意味がないと言っているのに。

House: Listing all the possible causes is only impressive if you can do it reverse-alphabetically.

まず血小板機能がいきなりおかしくなった原因を突き止めなければならない。骨髄穿刺(bone marrow aspiration)を行わせる事にした。13番とタウブはすぐに検査室に向かったが、タウブが何か言いたさそうにしている。自分がハウスのシークレットサンタだと告白した。ハウスがすでにプレゼントをもらっているから、二人以上のサンタがいるんじゃないかと聞いた。他の誰かが厚意でやっただけかも、って言ったらプレゼントを渡された。

Kutner: Merry Christmas.

さーて検査しに...二人に見られていた。出し抜こうと思っていたのに。一方のハウス。フッフッフ。あいつが見られたということは、こりゃますます議論が白熱しますな!

クリニックに来たら、oh sweetie。また彼女が来ていた。笑顔で手を振ったりしている。
House: On one hand, you should be in bed. And on the other hand, I told you to rest. So I see your dilemma.

ベッドに入る事自体が仕事なんじゃしょうがないなぁ。でも問題はそれじゃない。彼女の首には無数の真っ赤な斑点が出来ていた。

Patient: Trust me, first place I went. No rash on my labia.

ふーむ。唇の色が若干暗い。あ、上の方のね。実際に触って調べてみた。

House: Do you do a donkey show?

ああああ。訳を書けねー。とか言いつつ書いてみる。ドンキーとヤってんだよ!メキシコの辺りではそういうショーがあるんです。って調べて分かった。

Patient: It's a donkey or a mule. I can never remember.

ロバかラバか分からんそうである。彼女はスマイルしているよ。診断はあっさりしたものだ。膿瘡(contagious ecthyma)。そういうのとヤると発疹が出たり、感冒の様な症状が出るし、喉も腫れる。

House: Has there been... contact?

また微笑を見せている。

House: Okay, antibiotic cream for you, And a love glove for Francis. You'll both be fine.

今度は見に来て頂戴だって。いくらハウスが変わっているとは言え、そういう趣味はないはず。

House: Sorry, I hate westerns.

ってそっちかい。彼女はニコニコしてniceなassを振りながら招待状を置いていった。ハウスは笑っている。ストレートな受け取り方で書いてみましたが、実際はどうなんでしょう。

脊髄穿刺はチェイスが行う。フォーマンが助手。人が絶対嘘をつかないなんて、チェイスにも信じられない。「キャメロンには全部話してるのか」って聞いたら、ありえないって顔された。

Forman: You think she keeps secrets?
Chase: If I knew, they wouldn't be secrets. I hope she does. People have a right to a little privacy, even from the people they love.

おお。大人だ。秘密なんて誰にでもあるんだし、探そうとするだけばかばかしいよね。というより、自分にそういうのがある以上、相手にもないとこっちが逆に窮屈になるって言いたいのかもしれない。いざドリルを持って骨に穴を開けようとすると、煙が出てきた。そんな馬鹿な。骨がドリルより硬いとでも言うのだろうか。

いそいで全身検査をしてみたが、原因は掴めない。診断を下そうとしたら、カトナーと13番がもめ始めた。彼が検査ミスしているんじゃないかとフォーマンまで言い出した。今日はクリスマスですよ、ってハウスが仲裁する。カトナーが当該部分を発見できなかったのは、密度の差が生まれている部分がなかったからだと言う。しかしそれだけでは結論付けるのは早いとフォーマン。全身の骨が同時に石になっていたら、差など生まれない。

カーボニック・アンヒドラーゼII欠乏、通称CA-2(carbonic anhydrase type-II)欠乏。カトナーはこれ以外が原因だと治療不可能であるため、これだけを調べればよいのではないかと提案した。他の病気だと致命的でどうすることもできないのだということを思い出したハウスは承諾。血液検査をさせる事にした。

House: We'll run her blood and hope that your sunny optimism isn't misplaced.

ハウスはウィルソンに経過を話しに来た。カトナーが検査ミスしたと一斉に責めている。皆彼のことが好きじゃないからそうできる。もし、みんなが和気あいあいとしていたら。彼のことが好きだったら。彼が本当に医療ミスをした時に責める事が出来るだろうか。仲間をかばうあまりに患者を死なせたりはしないだろうか。ハウスは病気の治療の観点からの団結は求めるが、それ以外の馴れ合いをさせたくないと言う考えである。

タウブはマギーとジェインに説明。CA-2欠乏は遺伝子異常によるもので、タンパク質を乱す。もし血液検査をして陽性だった場合、骨髄移植が必要になる。そのためにジェインを検査すると言ったら、彼女は難色を示した。骨髄バンクは存在するが、娘が最も可能性が高いのは言うまでもない。あくまでドナーがいない場合にバンクを利用するものだ。

リスクはないと言ったら当然信用してもらえなかった。そばで聞いていたジェインは自分は大丈夫だと言った。もしこれをやらずに母親が死んだと知ったら、娘は一生自分を責め続ける事になる。タウブが包み隠さずそう述べた。

Maggie: Find someone else. Let someone else take the risk.

嘘はつかない彼女だが、他人ならどうなってもいいという姿を見せるのには抵抗はなかったようだ。

タウブがドナーバンクに問い合わせたところ、クリーヴランドに住む49歳の男性が候補に上がった。HLA(human leukocytic antigen: ヒト白血球抗原)が5/6マッチしているらしい。報告を受けたハウスはどうして娘に検査させないのかと疑問に感じた。それに全くの他人がそんなにマッチするのも妙だ。彼女が拒否した理由は痛み、危険性、医療ミスのリスク。こうやって自ら理由を沢山挙げるのは、相手にそう言ってほしいという事の裏返し。医者に無理だと言われたかったのだ。

タウブがハウスにプレゼントを渡すと、13番が入ってきた。CA-2欠乏は陰性だった。よって治療法はなし。彼女の症状を和らげる事しか出来ないことが判った。タウブからのプレゼントを見て、彼女もプレゼントを渡した。あとは、誰が彼女に宣告するか。ハウスは自ら行う事にした。治らないと判っただけで、まだ原因を突き止めたわけではない。究明するまではここを離れないように言って、彼女の下に向かった。

残ったメンバーはラボで原因を探す事にした。カトナーは他の人達が怒っているのではないかと心配していた。13番は喧嘩しない方がハウスを困らせる事が出来るからと、怒らない事に決めたらしい。それに皆結局プレゼントを渡したわけだし。

そこにジェインが来た。「ママの言うことなんて聞かない」って彼女に言ってきたんだそうだ。これは嘘じゃないから思い切って言っていいんだね。いたいけな少女は母親を救うために検査を受けに来た。さすがにこれには参った。彼女は母親が助からない事をまだ知らなかったのだ。

ハウスはマギーの望みどおり真実を告げた。今度は原因も分からないのにそんなはずはないと都合のいいことを言っている。無理もない。形は違えど、自分の母親と同様に娘を残して死んでいってしまう。

House: What you have is one last Christmas with your daughter. One last chance to give her a present: the truth.

お金はかからないが、かけがえのない物。それでいてクリスマスの次の日には、返却したり出来ない代物だ。ハウスがなぜこんなことを言ったのか。彼女が言っていたような痛みやリスクが理由で検査を拒否したのではないと、タウブの報告で気づいていた。別の理由。母と娘であるはずなのに、マッチしないことを初めから知っていたのだ。

House: Which tends to happen when mother and daughter aren't mother and daughter.

二人は実の親子ではなかった。彼はこれ以上嘘をつくならDNAテストをやるとまで言った。やっと、やっと彼女は本当の事を話した。

彼女は自分の遺伝子を気にしていた。だから子供は欲しくなかった。彼女はジェインの本当の母親を知っている。ヤク中だった。彼女は妊娠し、中絶しなかった。だからその女は自分の娘にこんな母親だと知られたくないと言った。自分が母親である事すら隠そうとした。マギーは彼女に絶対に話さないと約束した上で引き取った。真実を言わない。これが彼女の本当の決意だった。

House: Then a promise to an addict is worth more than a promise to your daughter?
Maggie: It'd be cruel to tell her.
House: Right. She lives a lie, you get to die a hypocrite.

真実を告げるのが残酷だと言うが、彼女が自分を愛してくれる本当の母親が誰か分からないと思っているのだろうか。ジェインが来た。フォーマン達に事情を聞いたと言っても、まだ虚勢を張っている。彼女は悟っている。自分の母親が死んでいく。誰も救えない。最愛の娘は最後の最後まで嘘はつかなかった。

ハウスがエレベータを降りると、病院はクリスマスパーティをしていた。ウィルソンはトナカイの帽子をかぶったりなんかしている。帰る気満々のハウスがもらったプレゼントは、時計(多分カトナー)とヴィンテージもののLP(多分13番)、それに第二版のコナン・ドイルの本(多分タウブ)。

いいプレゼントを持ってくるって事は、それだけハウスと上手くいってないってことだ。だけど、そんな事を知るより一人の患者が今にも死のうとしている事の方が最悪だ。クリスマスに死んでしまうなんて。しかしハウスは、違った捉え方もしていた。

House: But I saw something amazing. Pure truth.

ハウスがいつもやっている事じゃないかとウィルソンが言うが、それは違う。彼女はママを愛しているからそうしたのだ。ハウスはそこに感動していた。

Wilson: The angels of Christmas have finally given House a present he can appreciate.
House: Well, don't ruin it. Don't pin this on Christ. He has got enough nails on him.

トナカイの帽子をかぶっているウィルソン。ユダヤ教じゃムースだぞって言ったら、どうだっていいじゃないかと言う。物には相応の場所って物がある。クリスマスツリーにドレイドル(dreidel: ハヌカの時に遊ぶゲーム)を飾ったりしない。でもウィルソンはどうせ物なんだし気にするはずないじゃないかと、どうでもいいかのようにあしらった。ひらめいた。

Wilson: Happy Solstice, House.

彼は歌いながらラボに来た。賛美歌の"God Rest Ye Merry Gentlemen"。

♪ God Rest Ye Merry, Gentlemen

Let Nothing You Dismay

Remember Christ Our Savior

Was Born On Christmas Day

To Save Us All From Satan's Power

When We Were Gone Astray ♪

早く帰らせてくれとフォーマン。ハウスはリスペリドン(risperidone)を投与しろと指示した。今になって抗精神病薬を使うと言っているのだ。タウブは疑問を呈したが、ハウスには考えがある。

House: I am going to perform a Christmas miracle.

マギーに説明しに来た。胎児が形成される時、初めは細胞の塊でしかない。残りの部分は胸の組織が包み込むように覆っている。胎児が成長するにつれ、その部分は引いていくのだが、時に細胞組織が残ってしまう事がある。彼女は母親の体内にいるときに、乳がんにかかった胸の細胞を胸ではないどこかに受け取っていた。先のドレイドル同様、あってはいけない場所にあったので体は気づかなったし、ハウス達も発見できなかった。

そこでリスペリドン。抗精神病というだけでなく、胸の組織を肥大化させることも出来る。そうすればどこに潜んでいるか容易に発見できる。胸だけを切除すればガンにならないと思っていたが、胸以外の場所にそれはあった。非常に複雑な事情なので、彼女もすぐに理解できない。

House: Taub's parents have a winter condo in Florida, but they're still New Yorkers.

タウブが何か否定しようとしたが、white lieじゃないか。察しなさい。九州出身の人が北海道に長期出張で働いていて、九州弁をしゃべっている。場所が変わったって根本は変わらない。

ひざの裏側に真っ赤な腫れ物があった。リスペリドンはまた、乳汁漏出症(galactorrhea: プロラクチンの分泌過剰による)を引き起こす。注射を刺して抜き取った。

ジェインに口を開けさせる。嫌がっているが、これを飲んで彼女は育ったはずだ。ハウスの予想は当たり。あとは腫瘍を切除し、化学療法を行う。症状はやがて消え行く事だろう。

Maggie: I love you.
Jane: I know.

クリスマスの夜。1組の親子に幸福をもたらしたのは、やはりハウスだった。

House: Have a wonderful life.

もう嘘の人生を送る必要もないだろう。

パーティ。フォーマンはチームのメンバーをチェイス、キャメロンに改めて紹介した。ハウスはその様子を遠くで見ている。フォーマンだけは気づいていた。彼にあごで合図した。さて、どこに向かおうか。俺は「ウェスタンは」嫌いなんだよ。

教会に来た。そして彼女が登場する。聖母マリアに扮した彼女は、ラバに跨っていた。

[END]

[感想]

いやー、素晴らしい。こういうところがすごいよね、HOUSEは。最後に笑みがこぼれる。惜しむらくは、これが1月末の放送になったことですね。

ガンの検査を受けた事がないので分からないんですが、全身の検査をするわけじゃないからこういうことが起きるんでしょうか。ああいう形で親からガン細胞を受け継ぐっていうこともありうるんだ。

遺伝子病を抱えていて遺伝させてしまうかもしれないから子供が欲しくない。重いテーマでした。今まであまりそういうこと考えた事なかった。クリスマスを通じて親子や家族の結びつきを考えさせると言うのも、エピソードとしては良かったです。

話が結構複雑で、書くのに苦労しました。うまく書けていなかったらすみません。また次回。

---
Director: Matt Shakman
Writer: Pamela Davis

Star:
Hugh Laurie as Dr. Gregory House
Omar Epps as Dr. Eric Foreman
Jesse Spencer as Dr. Robert Chase
Jennifer Morrison as Dr. Allison Cameron
Lisa Edelstein as Dr. Lisa Cuddy
Robert Sean Leonard as Dr. James Wilson

Kal Penn as Kutner
Peter Jacobson as Taub
Olivia Wilde as Thirteen
Bobbin Bergstrom as Nurse

Guest Star:
Janel Moloney as Maggie
Liana Liberato as Jane
Cheyenne Wilbur as Minister
Scotty Maguire as Bystander
Jennifer Hall as Melanie
Anthony Starke as Roger

Music:
Hark the Heralds Angels Sing by Frank Sinatra
Trim Your Tree by Jimmy Butler
The Twelve Days of Christmas by Frederic Austin
The Little Drummer Boy by The Fab Four
God Rest You Merry Gentlemen by Roy Hargrove
Santa Claus is Coming to Town by Ramsey Lewis Trio
Who Took the Merry Out of Christmas? by Staples Singers

™FOX.com and ©FOX and its related entities. All Rights Reserved.
スポンサーサイト


home

Design by mi104c.
Copyright © 2017 アメリカドラマ 411, 2007- All rights reserved.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。