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[New Amsterdam] シーズン1第2話。超ネタバレ。


ジョンは今日も同じ時刻に地下鉄にいた。しかし、彼女は現れなかった。あの日、彼女がそこにいて命を救ってくれたのは偶然なのか。オーマーが郵便を取ってきてくれた。1枚のCD-ROM。中には、ジョンが運ばれた救急車が映っている。番号があるが、一部分しか見えない。自分を助けてくれた白い服の彼女は、救急車に一緒に乗り込んだ。オーマーは翌朝10時の予定だけ告げて、いつも間にか姿を消していた。

救急車の番号を控えたジョンは、サイレンを鳴らして追跡した。ドライバーに自分を見たことがあるか尋ねたが、記憶にないとのことだ。5日前の地下鉄での出来事を尋ねたが、彼は知らないと言う。番号が間違っていたのか。

その頃、オーマーは"LILY RAE YORK"という女性のお墓に来ていた。"BELOVED WIFE AND MOTHER"とある。彼の母親だと思われる。1913年に生まれ、45年に死没。花を供え、時計を見た。諦めて帰ろうとすると、ようやくジョンが到着。

John: You really think I wouldn't remember?
Omar: I don't know anymore.
John: Yeah, I may have a few talents, but forgetting isn't one of them.

オーマーは運命の彼女探しに必死になっているジョンにまた不満をこぼした。彼の母親は、ジョンの25番目の妻に当たる。オーマーは65歳だが、ジョンの息子だったのだ。もし、彼女が本当の相手だったとしたら、自分の母親と彼は魂を結ぶ相手ではなかったことを思い知らされる。それが彼にとっては辛かったのだ。

Omar: My mother loved you. And that was a hard, hard thing for her to do. So if she wasn't the one, what the hell was she?

そして、25回も愛する人を先に亡くすという経験をしている彼もまた、辛い気持ちを抱え続けていた。

== New Amsterdam ==

死体が家で発見された。現場のイーヴァの下にジョンも到着。男はビニル袋の中で窒息死していた。Autoerotic asphyxiationと呼ばれる、性的興奮を得るために自らを窒息状態にする行為。

Eva: Whatever happened to doing it the old fashioned way?
John: Well, this is old fashioned. In the 1600s, people used it as a cure for erectile dysfunction.

いきなりEDの治療法を出してほとんどセクハラものである。

Eva: I want a new partner.

発見者は母親の姉(妹)。彼の両親は休暇を取っているため、連絡がつかないでいる。本人の両腕はネイルノットで結ばれていた。船員が使う方法だ。一人で自分の腕にこれをやるのは不可能と見られる。床にダイアモンドの装飾が落ちていたので、手伝ってもらった相手がいたのかもしれない。

そこに旅行先からジャック・ショー(Jack Shaw)と妻アイリーン(Irene)が帰ってきた。死亡者の両親であり、この家の所有者。あのような形で死んだ姿を見せるわけには行かないので、警察が中に入らせないようにしていた。ジョンが自ら事情を話すと、ジャックは暴れて中に入ろうとし、妻も泣き出してしまった。

帰りの車中、ジョンは息子のオーマーに電話をかけた。留守電が応答し、つながらなかったが、息子を失う辛さは彼にだって良く分かる。彼は思い出していた。67年前、1941年の話。

フラッシュバック。場所はクライスラー・ビルディング。彼はジョン・ヨーク(John York)という名前で弁護士をしていた。彼のオフィスに来客。ブラウン(Miss Brown)という黒人女性。二人は愛し合っていた。学校の先生をしていた彼女は仕事を抜け出し、彼のところに来るほどだった。

現在。イーヴァとジョンは死んだ男マット(Matt)が通う学校に来た。話によれば、彼の性格からしてそういう行動をするのは意外だし、校長も沢山いる生徒の中でも彼は特別な存在だったと言っている。GPAも3.8あって奨学金をもらっているし、陸上部のスターでもある。18000人が応募して1500人しか入学できないブラウン大学(Brown)に入る事が出来たのも、彼の優秀さを示している。ジョンもかつて通っていた事があるらしい。

イーヴァがマットの両親から聞いた友人に話をしたいと言ったが、弁護士がだめだと言っている。彼女が食い下がろうとすると、ジョンが制止した。彼もかつて弁護士をしていたし、先生とも付き合っていたからどうすればいいか分かっている。

彼女は邪魔された事に腹を立てていたが、何の手立てもなく止めさせたわけではない。彼は非常ベルを押した。これで全員集合。マットの前の彼女、マリーカ・サロウェイ(Marika Soloway)。彼女から話を聞く。

彼女は数日前に嫌な夢を見て、実際に悪い事が起こるんじゃないかと予感していた。彼がクィーンマリーに片道切符で乗ってどこかに行ってしまうものだった。彼女の母親は精神科医らしく、それでそういった考えに行き着いたようだ。

マットとマリーカが別れたのは、1ヶ月前。彼の様子がおかしくなったからだった。しかも、陸上部も辞めてしまったのだと言う。イーヴァは彼女がイアリングをしているのに気づいた。祖母からもらったものらしいのだが、ダイアモンドがついている。

さらに話を聞こうとしたが、マットのアドヴァイザであるハナ・クリアリ(Hannah Cleary)が来て中断。自分達の生徒が死んで悲しむばかりで、その原因を調べるのはあれこれ許可が必要で簡単に進まないのはいつもの通りだ。ジョンに着信。

フラッシュバック。ジョン・ヨークは秘書のマギー(Maggie)から連絡を受けた。ブラウンが帰り支度をしている途中なので、5分だけ待ってもらった。二人がこうして会っているのは秘密だった。それは彼女の父親に対しても同じ。白人と黒人の恋愛が認められなかった時代。

彼女を帰したのと入れ違いに、マギーが入ってきた。有名弁護士なのか、あちらこちらから連絡を受けているらしくメモを束にして持ってきた。ちなみに彼女もジョンについて知っている。

Maggie: Is she the one?
John: I don't know. Do I look any older?
Maggie: You probably look the way you did when my mother married you 50 years ago.

オーマーと同様、彼女は彼の娘だったからだ。そしてこの時、彼は彼女に言っていた。

John: She could be it. Time will tell.

現在。ジョンとイーヴァはモルグに来た。死因は脳無酸素症(cerebral anoxia)。脚には精液が付着していた。まだ本人のものかは確認できていない。毒物検査をしたら大量のフルニトラゼパム(flunitrazepam)が検出された。ロヒプノール(Rohypnol)として商品もあり、ストリードドラッグとしてはルーフィ(roofie)やrun-trip-and-fallとしても知られている。デートレイプドラッグにも使われる睡眠剤。唇にはプレッシャーマークもついていた。

Eva: So if Matt was such a golden boy, why would someone want to kill him?

二人は署に戻った。上司のルーテナントから慎重に捜査するように言われて部屋を出ると、ジャックが封筒を持ってやって来た。それはマットのナップサックに入っていた。中には色んな言葉が書かれたノートで、父親が見ても何を書いてるのか分からなかったらしい。

一見、適当に書かれているように見える文字列。ジョンは暗号だと言った。換字式暗号(substitution cipher)。イーヴァには取引の記録に見えた。ともかく、マットはこれを解く為の本を持っているかもしれない。ジャックに鍵を借りて調べる事にする。アイリーンは家にいることに耐えられないため、夫と共に親戚の家に滞在しているそうだ。傷ついた彼らのためにも事件を解決しなければならない。

ジョンは自分の知識を使って即席で暗号を解いてみた。暗号で最も多く使われている文字は、"h"。だとすると変換対象として考えられるのは、"e"の文字。最も使用されるアルファベットだからだ。そこでアルファベットの順で3文字分前の文字に変換したと仮定する。そこに浮かび上がってきたのは、"T.L. Ring"。ジャックは、マットの友達にトミー・ランガー(Tommy Langer)という男がいたと言う。

二人はハナに話を聞きに行った。彼女がマットと最後に話したのが先週の事。彼女の絵画クラス(life drawing class: 実際のモデルを描く授業)に来ていた時で、彼は大学のことで悩んでいた。

また、通話記録によれば、彼は死んだ当日に彼女の家に電話していた。彼女の夫は陸上部のコーチなので、彼に電話していたのかもしれないと言うが、彼は部を辞めたはず。二人は仕事の話をしないので、彼女は状況を知らないということだった。

トミー・ランガーについて聞いてみると、彼は問題児だった事が判る。彼女もどうしてマットの様な優秀な生徒が彼とつるんでいたのか、不思議がっているほどである。事件との関連性があるのだろうか。

ジョンがオーマーの店に話に行くと、彼は孫息子のコーリー(Corey)を連れてきていた。おまけに出かけるから面倒を見てくれと言う。孫にはジョンの存在を知らせない事にしていたのだが、気が変わった。それもこれも彼があの女性を追いかけているからだ。どうせ死ぬんだから心配することないだろうなんて悪態をついている。

Omar: If you want to put the child asleep, read him one of your books.

フラッシュバック。ジョンはベッドで横になっているブラウンに本を読んで聞かせていた。

John: If in the spring, she whom I love so well meet me by some green bank the truth I tell – bringing my thirsty soul a cup of wine, I want no better heaven, nor fear a hell.

彼女は笑っている。彼が起こしてキスしていたら、ドアをノックする音がする。入ってきたのは、彼女の父親だった。彼の弁護士をしていたジョンに裏切られたと怒っている。彼女を連れ出そうとするブラウン氏。

John: Don't move, Lily.

彼女はもちろん、オーマーの母親だった。ジョンは自分とリリーの問題だから介入しないでくれと言ったが、彼が怒っているのには理由がある。社会は白人と黒人の恋愛を認めてはくれない。ジョンは他の場所を探すと言うが、現実は違う。彼女は彼と一緒にいるところを目撃され、学校をクビになっていたのだ。

校長は白人と黒人の関係を芳しく思わなかった。それに彼女の後をつけてブラウン氏がここに来たら、彼女はメイドだと思われていた。彼女は立派な教師なのに、肌の色でそうだと判断されていた。それでも彼女はその事をジョンには一切話していなかった。

Mr. Brown: Is that all that you want for yourself, Lily?

現在。ジョンはコーリーをマットの家に連れてきた。証拠となるものはほとんど押収されているし、目的はただ一つ。

ジョン 「暗号本を探すんだ。事件の謎解きの鍵になる。今夜は、お前はクライムファイターになるんだ」
コーリー 「スーパーマンみたいに?」
ジョン 「そのとおり」

自分で言ってみて、逆に聞き返した。

ジョン 「スーパーマンみたい?」
コーリー 「そうだよ」
ジョン 「スーパーマンって幸せなのかなぁ?」
コーリー 「うん」
ジョン 「なんで?」
コーリー 「だって無敵だもん」
ジョン 「クリプトナイトは?」
コーリー 「クリプトナイトなんてホントにないもん」

かわいい子供の答え。

ジョン 「じゃあ、俺の秘密も教えよう。俺も無敵なんだぞ」

少年は笑っている。

ジョン 「おいおい。信じてないのか?」
コーリー 「そりゃね」
ジョン 「俺は撃たれたし、刺されたし、首も絞められたし、毒も飲まされた。ボコボコにされたし」
コーリー 「首を落とされたらどうなるの?」
ジョン 「そいつぁ、まだだな」
コーリー 「きっと死んじゃうよ」
ジョン 「じゃないといいんだけど」

散らかった部屋からはまだ暗号本は見つからない。

ジョン 「なんでスーパーマンが幸せか分かるかい?ロイス・レインさ」

コーリーは、肯定も否定もせず笑っていた。足音が聞こえる。ゲームだから静かに隠れてるように言って、彼を別の部屋に移し電気を消した。

懐中電灯を持った男が入ってくる。彼もまた本を探しに来たのか。いや違う。本に隠されたドラッグの袋を見つけた。ドア陰からジョンが飛び出し、彼を取り押さえにかかる。トミーだ。少しの間もみあいになったが、すぐに逮捕。

John: Remember, Corey. It's our secret.

彼は黙ってうなずいた。

オーマーズにはすでにコーリーの母親が来ていた。帰りが遅いのでイライラしている。ジョンの事を知らない彼女は、警察に連絡するなんて言っている。ようやく二人が戻って来た。コーリーはソフトクリームを食べている。

ジョンは始めて自分の孫娘を見た。名前はハリー(Hallie)という。自己紹介したが正体は明かさず、彼女の事もオーマーから話を聞いているということだけに留めておいた。父親が自分の事を話しているのが意外だったらしく、どんな事を話しているのか聞いてきた。

ジョン 「赤ちゃんの時に全く泣かなかった、とか」
オーマー 「娘はヤマアラシみたいなもんだったよ。今でもそうだけど。近づかん方がいいぞ」

夜も遅いので二人は帰っていく。ジョンはコーリーに口にチャックのジェスチャーをして、秘密を守るように言った。はずだったが、ハリーに尋ねられて彼は思わず話した。

Corey: My babysitter, he can't die.

本当に大事な秘密以外は。

トミーの尋問。彼はマットから鍵をもらっていたので、侵入したわけではない。とはいえ、彼が死んだ後であの袋を取りに来ていた。関連がない訳がない。父親が来たらすぐに出られると今回の件を甘く見ているようだが、暗号を解いて彼の名前が挙がっている。証言しないと殺人罪に問われるとイーヴァが脅かしたら供述を始めた。

マットはお金に困っていた。奨学金だけではやっていけなかったのだ。そこでルーフィを売ることにした。管理していた彼に少しだけ拝借してくれるように頼んだが、彼は断った。そこで自ら取りに行ったというわけだ。彼が家を出る頃には、マットはまだ生きていた。その事はヨリを戻しつつあったマリーカがそこにいたので知っている。

イーヴァはもう1つ重要な質問をした。航海をしたことがあるか。ロープを結ぶのは得意か。彼の答えは「船酔いする」、だった。だとすれば、マットの腕をあのように結ぶ事は不可能だろう。それを聞いてジョンは何か思い立った。

フラッシュバック。ジョンは高級レストランにやってきた。Maitre'Dのジョージにチップを渡し、リリーが来たら席に案内するように話した。テーブルに着いた彼は、婚約指輪の箱を準備する。プロポーズする決心をしたようだ。隣の席でも新しく家族になる人達が楽しそうにしている。

だが彼女は現れない。ウィスキーを飲み、今も持っている懐中時計で時刻を確認する。もう一杯。もう一杯。するとジョージが封筒を持ってきた。John York宛ての手紙。

「愛しい人。父が正しかった。不思議の国にでも住んでいたつもりだったけど、これが現実なのね。あなたにはもう会えない。電話したり連絡しようとしたりしないで。お願い。私のことを恨まないで欲しいの。リリー」

彼は指輪の箱を閉じた。

現在。ジョンとイーヴァは学校で行われる葬式に出席。ハナの紹介で夫のポール(Paul)と面会。彼はこの後スピーチをする予定になっているので、式の後で話を聞く。その前に、マリーカと話しに行った。彼女はトミーの言ったように、あの夜マットの家にいた。ドラッグのことで二人がもめていた事も知っていた。彼女の家庭は色々うるさいらしく、マットと付き合っているの知られたら勘当されるんじゃないかと思っている。だから事件後、ジョン達にこの事を話さなかったのだった。

彼女もまた、自分が家を出る時にはマットが生きていたと言う。ジョンが信用できないと言ったら、式に残るようにと言って泣きながら行ってしまった。

式が始まった。ポール、ハナもスピーチをした。そしてマリーカの番。彼女は全てを暴露した。ジョンに言った言葉の意味はこれだった。

マリーカ 「みんな偽善者ぶって。彼が必要な時にいなかったくせに。『ドレイは家族だ』ですって?冗談でしょ。マットはドラッグまで売って必死だった。
コーチの言葉はステキだったわ。でもどうして彼がマットを陸上部から追い出したと思う?彼が助けを求めに行った教師がいたわね。クリアリっていう。

じゃあ見せてあげるわ。そのバカ女がどうやって彼を助けたのか」

スクリーンにはハナがマットにキスする写真が映し出された。彼とベッドの上で撮った写真もある。

マリーカ 「分かったでしょう?みんなでマットを殺したのよ!」

マリーカとマットは同じ種類の携帯電話を持っていた。彼女が彼の部屋を出る時、間違えて持ってきてしまった。その時にこの写真が入っていたのだった。彼女の話が本当なら、1つの真実がある。

John: Well, at least now we know who the killer is. Everyone.

ジョンはハナのいる美術室に来た。マットは17歳。1年の差で法的にはその件で罪には問えない。だが真実を知る必要がある。ポールは彼女のEメールを見て、二人の関係を知った。それで激怒し、陸上部から追い出した。

マットが殺された夜、彼は映画を見に行っていた。しかし、ハナはどの映画かまでは知らないとの事だった。

ハナ 「私のやった事、間違いだと思いますか?」
ジョン 「僕が決める事じゃない」
ハナ 「でも他の皆はそうするわ。社会が正誤の判断を決めるんだから。人の心じゃなくてね。なるようにしかならない」

それはかつてジョンがリリーとの間に経験した事でもある。彼はどこか遠い目をしていた。

一方のイーヴァは、ポールから話を聞いていた。写真を見て彼は海に出るのが好きだと判った。最近航海していないらしいが、ロープの件とつながる。才能だけで技術を全く持たなかったマットに陸上を教えたのは彼だった。その恩を仇で返された。だから彼は殺したいとさえ思った。

しかし彼はハナの証言と同様、映画を見に行っていたと言う。一人で。彼はイーヴァの質問から逃げるように、荷物を運んでいる。彼女の質問。「どの映画を見に行ったのか?」には最後まで答える事が出来なかった。彼が映画館にいたと言う証言をする人間もいない。彼が第一容疑者となった。

ジョンは署に戻り、ハナがかつて勤めていた学校に電話をかけた。さすがにすぐには教えてくれなかったが、"The Prince"を知っていることをほのめかしたら少しだけ話してくれた。リリーが働いていた学校だろうか。

ハナはその学校でも高校生の生徒と関係を持っていた。そして彼女は自ら学校を去ったのだった。担当者も驚いてはいない。なぜなら彼女は漁師の娘。そんなことをするような女だと差別的な感じだった。

イーヴァはポールのラップトップから情報を得ていた。彼は変態趣味のサイトを訪れていて、その中にsexual asphyxiationも含まれていた。ジョンは彼ではないと睨んでいるのだが、彼のロッカーからロヒプノールが出てきてますます彼が犯人である事が濃厚だ。だがそれもジョンの想定に入っている。彼はハメられたのかもしれない。

John: I think the heart doesn't distinguish between right and wrong.

ここでまた事件が起こった。現場に駆けつけたジョンとイーヴァ。そこには遺書を残して自殺を図ったポールの姿があった。ジョンの視線の先にはハナがいる。彼女が夫を犯人に仕立てあげたという事なのか。

ジョンは筆跡鑑定を自ら行った。専門家は本人のものだと決定付けているようだが、彼にはそもそもポールがやっていないという前提がある。"t"の文字。どの"t"を見てもあまりにも完璧に書かれている。さらに"o"の後につづく文字。"U"という字を書きかけたのか。本人の癖なのか、それとも。

John: Maybe out of habit, maybe because she was used to spelling it the British way.

"she"ということから、彼の狙いはただ一人、ハナ。Brightonを卒業した美術教師の腕ならば、このような事も可能かもしれない。

John: But I could do better.

フラッシュバック。太平洋戦争の始まりを告げるラジオ放送が流れている。ジョンは軍に志願するため、自分の出生証明書の書類を書いていた。

Name – Johann Van Der Zee
Date of birth – June 1, 1607.
Place of birth – Amsterdam, Holland.

彼の年齢は29歳。さすがにこれで出せるはずがないのだが、これはリリーの勧めでもある。

John: Maybe if I'm lucky, I'll get killed.

彼は死に場所を探していた。

現在。ジョンはハナを署に呼び出した。形式にのっとって、彼女に権利の口上を述べた。彼は1枚のメモを見せた。彼のオフィスから発見されたもので、遺書とは別のものである。

目を通した彼女は愕然とした。ポールがこんなことを書くはずないし、彼の筆跡と違うと言い出した。だったらどこが違うのか。ジョンは尋ねた。

ジョン 「ポール自身に何かあった時のために、事実関係をハッキリさせておきたかった、という部分ですか?それともあなたが嫉妬に狂ってマットを殺したという部分ですか?」
ハナ 「全く馬鹿馬鹿しい!」
ジョン 「マットはあの日、あなたに電話をかけた。マリーカとヨリを戻すってね。それで怒り狂ったあなたはマットの家に行って、毒を飲ませ、彼の手を縛った。漁師の娘しかしらない結び方でね。で、どこが間違っているんですか?どこが嘘なんでしょう?」
ハナ 「私はマットに全てを捧げたのに、彼はそれを全部放り捨てた」
ジョン 「それで旦那に薬を飲ませて、自白をでっち上げた。ロヒプノールはイングランドでは合法ですよね?」
ハナ 「ポールは全てを知ってしまったから、どうしようもなかった。マットに対する私の愛がどんなものかなんて、あなたにはきっと分からないわ」
ジョン 「出来れば知りたくないところです」

ジョンはメモを燃やした。

ハナ 「何やってるの?」
ジョン 「ポールが書いたなんて一言も言ってませんよ。彼の字に似ているって言っただけですから」

彼が一人つぶやいた言葉はこういうことだった。彼女以上にポールの筆跡を真似ることに長けていたらしい。一台数百万の机を作る芸術家。

署に戻ったジョンの下に、ジャックが来た。アイリーンも落ち着きを取り戻し、元の家に戻る事にした。息子はいなくなってしまったが、人生は続く。一からの再出発。

Jack: You kept your promise.

二人はガッチリと握手した。一件落着。

ジョンがオーマーの店に来ると、彼はピアノの練習をしていた。手が小さいからと言う理由で練習しなかったのに。

Omar: You ever see Oscar Peterson's hands? Ham hocks.

相変わらず陽気なじいさんだが、彼はジョンの息子。母親に宛てたノートを手渡した。そこにはオーマーが知りたかったものがあるという。

フラッシュバック。リリーは病院にいた。息子を産んだばかりの彼女は、付き添ってくれる人がいなかった。だけど。

Nurse: We're going to need the father's name.
John: John York. Took 3 trains to get here.

彼は軍服を来て彼女のためにはるばるやって来た。娘のマギーが彼女と連絡を取り、それでリリーが彼に手紙を出したのだった。彼とは別れたものの、後に妊娠している事に気づいた。彼とは会わないと決めていたが、このことだけは知らせたかったのだ。

彼は彼女にノートを渡した。60年の時を経て、やがて息子に受け継がれる事になる。そこにはこうあった。

"You will always be the one"

現在。

John: I loved your mother, Omar.

彼女が真の相手ではなかった。それでも、彼は彼女を愛していた。オーマーは、それを聞いて安心した様子で笑った。胸ポケットから1枚の紙切れを出して、ジョンに渡した。彼の店に消防隊員がちょくちょく飲みに来る。情報を仕入れるくらい、なんてことはない。

結局、消防車の番号が間違っていた。739に見えたのだが、実際は789。彼女はセイント・フランシス病院(St. Francis)のERドクター。名前は、サラ・ディレインと言う。彼はやっと探すべき相手が見つかった。

なお、ノートの表紙にはこうあった。

"Rubaiyat of Omar Khayyam"

オーマーはそれを見て微笑むと、またピアノの練習を始めた。それに合わせて歌った。それを聞きながらジョンは彼が生まれた時のことを思い出している。フラッシュバック。

John: So what are we going to call our golden boy?
Lily: Over land and sea. How about after our favorite poet?

彼はOmarと名づけられた。ノートの表紙は、ペルシャの詩人ウマル・ハイヤームの四行詩集「ルバイヤート」から名を借りた。

John: It means "he who speaks."

[END]

[感想]

LOSTとはまた違った形で現在と過去が交錯していて面白いですね。ジョンが体験したことが、現代においても別の状況で同じように繰り返される。それに二人の子供とのエピソードも良かった。こういう感じで話が進んでいくと、佳作くらいの作品になるんじゃないだろうか。

まさに長年の経験で知恵と勘を駆使して事件を解決するのもいい感じ。FOXは早くも1本打ち切りにしちゃったけど、このドラマはそういうのナシにしてほしいなぁ。とJourneymanの時にも言ってましたが、どうなるでしょうか。

ところで、ジャックをやっていたのがJohn Sharian。CSI:Miamiで悪のドンJoe LeBrockを演じていた彼が、あまりにも落ち着いた演技をしていたので、「どこかで見たなぁ」としか分からなかった。IMDB見て気づいた。

また次回。

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Director:John David Coles
Writer: David Manson

Star:
Zuleikha Robinson as Eva Marquez
Nikolaj Coster Waldau as John Amsterdam
Alexie Gilmore as Dr. Sara Dillane
Stephen McKinley Henderson as Omar

Guest Star:
Chad L. Coleman as Lt. Bobby Graham
Anastasia Griffith as Hannah Cleary
Charles Borland as Paul Cleary
Yolonda Ross as Lily Mae Brown
John Sharian as Jack Shaw
Alana Jerins as Irene Shaw
Jamie Harrold as Mank
Betty Gilpin as Marika
Lizbeth Mackay as Maggie
Charles Dumas as Lionel
Kimberely Herbert Gregory as Nurse
Casey Siemaszko as Peter Huygens
Ryan Lynn as Tommy Langer
Mason Pettit as EMT
Rosalyn Coleman as Hallie
Marc Arthur Jefferies as Corey
Matt Dickson as Matt Shaw
Paddy Downs as Uniform Cop

Music:
"One Night on Earth" - The Veils
"Haunted Town" - Lena Horne
"Nature Boy" - Nat King Cole

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