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[CSI:ニューヨーク] シーズン4第16話。NYPD! 超ネタバレ!!


女が建物から出てきた。靴を脱ぎ、結んだ髪を解く。ガラス越しにテレビが並ぶ店。そこにはベイリー・オデル(Bailey O'Dell)の両親が、誘拐された娘を返して欲しいと訴える映像が流れていた。彼女はテレビではなく、ガラスに映る自分を見て化粧を直す。再び歩き出そうとすると、ガラスが割れる音がして彼女は血を流して倒れていた。額縁の下敷きになっている。

NPYD到着。犠牲者の女性は、ミランダ・バウアー(Miranda Bauer)、23歳。コロンビア大大学院の生徒だった。また、彼女は金融資産投資会社の受付をパートタイムでやっていた。彼女の服装と鳴り止まない携帯電話から、彼女を待っている人間がいることが分かる。ダンは取ってこの悲劇を伝えるべきか、迷っているようだ。

彼女の手のひらにはガラスの破片が突き刺さっている。倒れた後も起き上がろうとした証拠だ。フレームの落下によって鎖骨が折れてしまったが、即死ではなかった。倒れないように窓ガラスを手で押さえようとしたのかもしれない。腕につけている鋭利なアクセサリがガラスを砕き、その勢いで内側に突っ込んだ。そこに飾られたフレームが落ちてきた。

とりあえず目撃者数人に話を聞いたところ、ガラスが割れる音を聞いたのみで、実際に何が起きたかを見た人はいなかった。マックとステラが見る限り、殺人の線は薄い。防衛傷はないし、格闘した痕もない。誰かに押された様子も見られなかった。

ハイヒールを履いていることから、単純にミゾに躓いてガラスに倒れこんだと考えられる。結論は出たものの、疲れきった様子のステラ。もう3日も残業しているので、マックは先に帰るようにと言った。事件性はないため、二人もここにいる必要はない。

Don: Which means I'm going to wind up doing all the work anyway. 20 minutes from now, he's going to be on the train home as well.

彼女はアパートに戻ってきた。近所のボニー(Bonnie)の家から、子供がわめいている声がしている。妹の娘らしく、一晩ここで預かる予定なのだが家に帰りたいとごねているようだ。何事もないようなので、家に帰って寝ることにした。

ベッドに付いたステラ。せきがどうにも止まらない。目が覚めると周囲から大きな声がしている。煙が部屋まで入ってきていた。外に出るとフロア全体にまで広がっている。彼女は住人全員を外に出し、姿が見えないボニーの部屋を蹴破った。中は火が燃え盛っている。

だが、彼女達の姿はない。奥に入ると息子のジェイソン(Jason)がうずくまっていた。彼一人を連れ出し、とりあえず建物の外に出た。


CSI:NY
(♪"Baba O'Riley" by The Who♪)



消防隊が到着し、鎮火された。現在は、救急隊による作業が行われている。ステラがボニーの姿を探すと、彼女は一人で立っていた。彼女が先頭に立って非常口から逃げたのだが、ジェイソンは母親の姿を見失い、前に進めなかったとのことだった。姪っこは応急処置を行ってもらっている最中。ともかく3人とも無事だった。

ステラは焼け焦げたアパートを見て回る。何もかも台無しになってしまった。床に落ちた写真立てを拾おうとしたら、メモが落ちていた。"Help"と書かれた紙が2枚。そこにマックがやって来た。疲れてきっているであろう彼女のためにコーヒーを買って来ていた。

マックは部屋が余っているから貸してあげようかと言ったが、いびきをかくからと丁重に断った。フラックが情報を持って入ってくる。どうやら放火らしい。出火元はこの階にある部屋で、そこには犠牲者も出ていた。

シェルダンが真っ黒焦げになった遺体を調べた。火傷の大半は、体の前面にある。あまりにひどい様子で、誰かは特定できないほどだ。この部屋にはショーン(Sean)という男が一人で住んでいた。ステラも詳しくは知らないらしく、ラストネームは分からない。エレベータで1回と、後に2回ほど会った程度。ダンが居住者名簿からそれがノーラン(Nolan)と判明したので、DMVのデータベースで調べてもらっている。車を持っていれば、必要な情報が得られる。彼の部屋には、身元特定の手がかりになりそうなものはない。

遺体の位置からして、彼はドアの近くにいた。すぐに逃げられるはずである上に、この部屋が出火元になっている。家具などは完全に焼けてしまっているわけではないので、多少の状況は分かる。床に撒いた燃焼促進剤によって火が激しく燃え、家具に一瞬にして飛び移ったと思われる。

リンジーはショーン本人がやったと考えたが、マックは他に誰かがいた可能性を示唆した。その相手と喧嘩になり、殴られて意識を失って倒れた。その後、火をつけられて本人は逃走。ドアの近くに倒れたまま、逃げる事はかなわなかった。だが、ドア施錠されたままで、鍵はテーブルの上に置かれていた。だとすれば窓から逃げた事になるが、この高さから飛んで助かる人間はいない。

他人がいた可能性がなくなってきたところで、フラックが戻ってきた。ノーランは5年前、放火の罪で起訴され服役していたことが判明。ステラの部屋がほぼ全焼したのも、アパートのスプリンクラーシステムが作動しなかったからである。それも含めて彼が犯人である可能性が出てきた。

それでもマックは何かが引っかかっている。ノーランは火をつけて自分の部屋に閉じこもっていた。放火魔というのは、建物が燃えて崩れていく様を遠くから眺めたり、ニュースでチェックしたがるものだ。ステラが言うように、本当に彼が自殺を図ったのだろうか。そうでなかったとしたら、一体。

日も高くなってダニーは起きた。朝食の用意をしていると、モンタナから電話がかかってきた。ステラの様子を確認し、何かあったら連絡してくるように言った。モンタナの方はどちらかと言うと彼の方を心配しているようで、彼のシフトが始まる前にランチに誘った。

しかしダニーは様子がおかしい。銀行に行って、ドライクリーニングを取りに行って、バイクを修理に出しに行くからという理由で断った。

Montana: Is everything okay? What's wrong?
Danny: What are you talking about, "What's wrong?" Nothing's wrong. I just, I just got some stuff to do, and, uh, I'll see you at work. All right? Bye.

一方的に電話を切ったところで、「噂の」女性が登場。なんとリッキだった。彼と同じアパートに住み("Right Next Door")、ルーベンを亡くした彼女である。電話の内容を真に受けたようで、忙しそうだからと帰り仕度をしていた。

Danny: This omelet is a masterpiece. I'm making one for myself; making two is like nothing.

居心地が悪そうな彼女をなんとか引きとめようとするダニー。ルーベンを亡くして一人になった彼女と、その責任から来る苦痛から逃れようとする彼。互いの傷をなめあっていた。

Rikki: Can't you see that I'm just taking advantage of the guilt you feel, so that I don't have to be alone?
Danny: I don't care. I don't care 'cause I just want this hurt to go away. Don't you?

彼女はキスされて、行かなきゃいけないと言った。それでも二人の間には止められない感情があった。それほどまでに傷は深く、消えないものになっていた。

シドは骨をきれいに摘出し、隅々まで調べた。レーザーでスキャンし、画像も取ってみたが、死因は未だ分からず。ただ言えることは、火事で煙を吸って死んだのではないということ。気管にはすすが全く残っておらず、火事の最中に呼吸をしていないと分かる。つまり、火の手が上がる前に彼は死んでいたのだ。

しかもDNAで検索したところ、データベースに引っかからなかった。ノーランは登録されているから、彼の名前が上がるはずである。さらにFastSCANの画像を比較すると、目の間から口までの距離および鼻腔の大きさが小さい事が分かる。あの部屋で死んでいた人間は、ノーランとは全く別人であり、しかも女性。彼女は一体誰なのか。そしてノーランの行方は?

シェルダンはマックとステラに報告。死因も死亡推定時刻も分からない。フラックが行方不明者リストをチェックしている途中。と同時にNYSPINを通じて、ノーランに対する警戒態勢を敷かせた。

マック達に出来ることは、現場で集めた証拠から情報を得ること。ダニーも出勤し、彼も加えて作業に移る。被害者女性の年齢は、30代から40代。まずはこの女性の身元を特定する事から始める。そこからノーランとの関係を割り出し、彼の発見につなげる。火事の前に死んでいたことから、殺人を隠すために放火した可能性がある。リンジーはダニーにも詳しい情報を伝えるように言ったが、彼女はファイルだけ手渡して去っていってしまった。

ステラは例のメモをアダムに渡し、QDラボで調べてもらっている。"Help me"という文面からして助けを求めているのかもしれない。火事が起きた後に入れられた物ではなさそうだし、彼女も筆跡に見覚えはないと言う。

2年前にボーイフレンドを撃って以来、誰も家に上げたことはない。メイドやビルのメンテナンス作業員、ガス会社の職員やドアマン。アダムは色々思いついたが、腑に落ちない点がある。メモは家具の後ろに落ちていた。家具を動かさなければ一生発見される事のないような場所に、助けを求めるメモを置くだろうか。

"Help my na"と途中で切れて全文が分からない。アダムが自分であれこれ考えようとしているので、ステラは的確に指示した。インクの原料分析をして、ペンの会社を特定する。あるいは、インク溶媒の劣化度を調べ、書かれてからどれくらいの期間が経ったのかを調べる。

Adam: Oh, and, Stella? Um... I'm, uh... I'm – I'm glad you're okay.
Stella: Thanks, Adam.

シェルダンはダニーのところに水槽を持ってきた。中にいるのは2匹の金魚。ノーランの部屋で飼われていた魚達が、死亡時刻の推定に一役買ってくれたのだと言う。金魚は暗闇の中で放置されれると、表面の色が失せていく。色素保有細胞(chromatophores)と呼ばれる細胞が光を反射する色素を作り出し、それによって見える色が変わる。人間が日焼けするのと同じ仕組みで、太陽の光で反応する。

今回の場合、淡いピンク色で発見された。おおよそ3日から5日間暗闇で過ごしたものと思われ、それで女性が死んだ時期を推測できる。だが、火事の2日以上前に彼女は死に、火事が発生するまでの間ノーランは家を空けていたことになる。思いついたように家に帰ってきて、火をつけたというのだろうか。と言っていたら、フラックから連絡。ショーンの身柄を拘束した。

Danny: Boom!

彼女はマーラ・ブロンソン(Marla Bronson)と言う名前で、魚の世話を頼んでいた。彼は先週からボストンで開かれている保険会議に参加していたのだと言うが、飛行機を使えばすぐに戻って来られる距離と時間である。

彼には前科があるし、今回の手口は素人がやったものとは違っている。いくら刑務所で務めを果たしたと言っても、未来永劫犯罪を犯さないと約束するものではない。特に、放火魔は興奮を求めるものが多いために、再犯も十分考えられる。彼は自分の大事な人間を失ったし、我が家に火をつけることはしないと言った。ただ、ダンはステラのことがある。自分の同僚が命の危険にさらされたとあっては、そう簡単に無実だと認めるわけにはいかない。

Don: When I prove you did this, you will answer to me.

シドは彼女のX線写真を見て、両手の親指に細い亀裂が入っているのを発見した。このタイプの骨折は、エアバッグによるものが多く、彼女は交通事故で亡くなったものと思われる。ハンドルを握る際、両親指はグリップの内側に来る。そこに前方からエアバッグが膨れ出てくると、わずかながら骨折するのだ。

もちろんこれは事故に遭ったという証明のみ。死因は、大量の内臓出血だった。マーラの脾臓を摘出すると、裂けてしまっている。相当な衝撃を受けたと想定されるものの、即死ではなさそうだ。脾臓の裂傷くらいなら、本人が気づかないまま数日は歩く事すら出来る。彼女が病院に行った記録はないのもそのためだろう。

シェルダンの発見と合わせるとこうなる。数日前、彼女は交通事故に遭った。脾臓を痛めていた事に気づかぬまま魚の世話をしていたところ、ノーランの部屋で大量の内臓出血で急死した。そして火事が起きた。これで火事で死んだわけでもなく、殺人事件でもないことが証明される。ノーランが彼女の死を偽装したのではないとしたら、一体何が事件だと言うのか。

Lindsay: The fire didn't start in Sean Nolan's apartment.

所変わってリンジー班。出火元が違うという説が浮上した。燃焼促進剤が散布された跡、フラッシュオーヴァー、そして放火の前科。これらを覆す証拠がなければならない。

1つ目。床からサンプルを取り、促進剤を特定しようとしたところ、ガソリンだと判明した。次に木に塗られたニス(varnish: ヴァーニッシュ)を発見。これを調べると、ガソリンは付いていなかった。そこで考えられるのは、ガソリンをシンナー(thinner: シナー)代わりにして塗料やニスを薄めた。一緒に燃えてしまい、放火捜査班の検証を誤らせる結果となった。これで、燃焼促進剤が撒かれたという証拠は消えた。

2つ目。フラッシュオーヴァーと家具の焼け方の違いについて。ノーランのアパートにあった家具はほとんど、ポリウレタンフォームで出来ている。非常に燃えやすく、あっという間に天井まで燃え上がる。この部屋のせいで建物全体に広がったと考えられる。他の物とは燃焼性が違うため差が出来た。

マックの睨んだとおり、ノーランが犯人ではなかった。ということで、彼がアパートのCGモデルを使って火元の特定をする。被害が最もひどいのは、やはりノーランの部屋。彼の上の部屋も同様。隣接する部屋は居住者がなく、その隣に住んでいるボニー、さらに隣のステラの部屋にも大きな被害が出た。

模型も使って考える。リンジーは、その空き部屋から起きたと仮定した。実際に火をつけて実験する。壁はレンガ。外方向への火の広がりは遅いはずだ。延焼を加速する家具などもなく、他の部屋に中々移らない。

空き部屋のダメージは最も小さく、両側の部屋に被害が拡大した。出火元は隣のノーランの部屋ではなく、ステラの部屋でもない。だとすると、残された可能性は1つ。ボニーの部屋である。実際に彼女の部屋を調べに行った。

焼け焦げて証拠となりそうなものが見つかりそうになかったが、ベッドの下からライターが出てきた。指紋の一部まできれいに残っている。ボニーが喫煙者だった事から彼女の物と考えられる。それにしても、どうして彼女がこんなことをしたのか。それを発見したのはジェイソンの部屋。ステラは信じられない様子だった。そして出てくるもう1つの疑問。空き部屋を隔てたノーランの部屋が、どうして一番被害が大きかったのか。

Lindsay: If the fire started in here, why did it do the most damage to Nolan's apartment, which is further away?

マックは天井を見上げた。通気孔の蓋を外して覗いてみる。ここに出た火は、酸素の供給を得て大きくなる。その炎は出口を探してさまよい、窓を開けていた彼の部屋に入り込んだ。ボニーの部屋から直接彼の部屋に火が移った。この部屋からサンプルを出来るだけ取り、ライターに付いた指紋と一致するものを探す。

Mac: Someone in this apartment started that fire.

フラックから連絡があり、ボニーは大家に行き先を告げぬままアパートを後にしたことが分かった。そこで、彼はホテル、バスや鉄道の駅を調べている。ステラは彼女達を知っているものの、写真を持っているほど親しくはないため、スケッチアーティストに特徴を伝えて似顔絵を描いてもらう。

シェルダンとリンジーは指紋の照合結果に驚いた。ボニーの家にある備品のどれとも一致しなかった。彼が2回調べて確認したから間違いない。ノーランに戻りたくなるところだが、指紋の一部分の大きさが小さい。つまり子供のものである。浮かんできたのは、冒頭のニュースで流れた女の子。

Sheldon: They belong to a child. To Bailey O'Dell.

ステラはようやく気づいた。あの部屋にいたジェイソン以外の子供。ボニーが妹から預かったと言う姪っ子の正体は、他ならぬベイリーだった。

Stella: She was in Bonnie's apartment. She was right next door.

問題は、ステラが顔を確認していないと言う事である。確かに家に帰りたいと泣き叫んでいたが、彼女であるという確信はない。彼女が聞いた声とライターの部分指紋のみ。ダンは他の居住者にも話を聞くことにし、マックはボニーのこれまでの人生を調べるための召喚令状を要求する。

彼女が乗っていた車はシルヴァーのヴァン。彼女は花屋を営んでいる。ホテルや金持ちのパーティ向けにアレンジするビジネスだが、名前までは分からない。2年前に越してきて以来、積極的に人付き合いをしてこなかったステラ。ジェイソンの学校やクラブ、放課後何をしているかなんて知る由もない。

家族についても昨晩初めて妹がいると聞いたが、おそらくそれは嘘だろう。ここまで来ると、ボニー・ディラード(Dillard)という名前が本名かどうかすらも定かではない。ステラは彼女の顔の特徴を話し、似顔絵を作成してもらった。それと名前だけを頼りに、ジェイソンという少年がいなくなっていないか色んな場所に電話した。

駐車場のカメラが撮影した記録を調べる。その中に銀色のヴァンに乗って出てくる女がいる。ステラがボニーだと確認した。ライセンスプレートの番号も判明し、アンバー・アラート(AMBER Alert: ネットを含むメディアや通りの看板を使って警報を出すシステム。AMBERは"America's Missing: Broadcast Emergency Response"の略。96年に誘拐・殺害されたAmber Hagemanの事件を機に出来た)を発令。

一緒に電話をしているダニーとリンジー。彼は彼女がまだ怒っているのかと笑った。昨日はランチに行きたい気分ではなかったし、誕生日を忘れたくらいでと思っていたが女の勘は鋭い。彼が女といたことくらいすでに気づいている。

Lindsay: Do me a favor, Danny – don't reduce me to some shallow, clingy girlfriend that's starting to suffocate you, okay?

しかし彼女の本当の思いはそこではなかった。

Lindsay: That's not what this is about. Ever since Ruben Sandoval died... I feel like I've lost my best friend. And don't mistake this for jealousy, okay? I know what it's like to lose someone you care about. To see them one day and then not see them the next, and to know you're never going to see them again. I would never expect you not to grieve. But clearly, you know, you've just decided to do it all on your own.

あの事件以来、彼は変わってしまった。彼女に何も話さないまま仕事を休んで、事件に関わったオリーを殺しに行ったリッキの後を追った事もあった。ダンの方からも話を聞いただろう。彼女にも誰かを失う辛さは分かるし、悲しまないでなどとは言えるはずもない事は分かっている。しかし、あまりに変わり行く彼を見て、彼女もまた大切な誰かを失った気分になっていた。

この言葉を聞いてもダニーは何も答えられなかった。

Lindasy: Okay. I get it. My mistake for thinking that you might need somebody to lean on. And you know, for the record, I'm not mad at you. I'm mad at myself. Because I've fallen in love with you and I have to figure out how to let that go.

彼が悲しみをぶつけられる相手は自分だと思っていた。でもそれは違っていた。彼を愛していたけれど、そんな事にも気づけなかった。本当にこのまま二人の関係は終わってしまうのだろうか。

ボニーのヴァンは捨てられていた。フラックが彼女が戻ってきた時のために、一応見張りは立てている。ステラは人員を派遣し、車を調べてもらっている。これでベイリーが乗っていたことが分かるかもしれない。

と同時に探さなければならないのは、彼女の息子ジェイソンである。他の居住者から、彼が行っている学校が判明し、もう1週間以上も出席していない事が分かった。火事が起こる以前からになる。ステラはボニーが彼も連れていったと考えているが、気になることがある。

ジェイソンは問題児だった。彼女が引っ越してきた時、彼はレンガのグラウト剤に穴を
空けていた。11歳の少年だが、ポスターの裏から彼女の部屋が覗けるように貫通させていたのだ。そして今度は6歳の女の子が家に火をつけた。あまりの事にステラは頭が整理できないでいる。

Mac: For the last two days, I've been trying to figure out how to gingerly tell you to sit this one out – go deal with the loss of your home, take care of yourself – but I realize now what a total waste of my breath that would have been.

シェルダンが報告に来た。ボニーは火事で消失したアパートの件で保険会社に電話をしていた。小切手が準備が出来たら取りに行くから、連絡をしてくれるように頼んでいたそうだ。放火の捜査中であるため、少なくとも2週間は小切手が発行されることはない。というのが通例だ。彼女を呼び出すのにこれほど好都合の手段はないだろう。

Sheldon: Mm! My man's getting sneaky.

保険会社から彼女に電話させ、1時間以内に取りに来るように伝えてもらう事にする。

Mac: It's always the greed that gets them.

期待通り、彼女は姿を現した。遠めに彼女を確認するステラとダニー。二手に分かれて身柄確保にかかる。彼が声をかけると振り払って逃走したが、14秒ほどで捕まった。ステラはもう分かっている。火事の時、ジェイソンが彼女を見失ったのは、息子を捨てて逃げたからだ。二人の行方を尋ねたが、黙秘権を行使したので署に連れ帰って尋問する。

彼女はこの期に及んで、まだベイリーが姪だと言っている。両親が全米に訴えかけたように、人の家族から誘拐して来たのだ。彼女は今、別の場所にいて、離婚した両親と暮らすよりずっといい場所にいると言う。

ベイリーの母親は彼女の花屋で働いていた。離婚した後は彼女が一人で育て、ベイビーシッターが見つからない時は店に娘を連れてきていた。そんな経緯で二人とも顔見知りだから、誘拐も簡単に行えた。

彼女は妊娠した時に、シングルマザーになるべきではないと言われた。それはジェイソンより前の時だと言う。産んだのだが、結局連れて行かれてしまった。だから人の家族の娘を誘拐したという非常に身勝手な理由。結局フラックには、ベイリーの居場所を話さないままだった。

それを見ていたマックとステラ。彼は彼女に殺人が可能かと聞いた。1週間前なら、誘拐すらもありえないと答えただろう。だが、今の彼女を見て180度変わった。

Stella: I think she's capable of anything.

リンジーは手がかりになりそうな情報を手にしていた。サンドプレイン・ジェラーディア(Sandplain gerardia)という花。ボニーの服にその花粉が付着していた。花屋の彼女ならありそうな話だが、この花は特殊な花。ニューヨーク州では、連邦政府が絶滅危惧種として施設で保護しているものなのだ。世界で12本ある自生の花のうち、6本がロング・アイランドに生息している。

それではロング・アイランドへ、と行きたい所だが出所はそこでは無い。花粉から化学毒素が検出された。その花は施設で保護されているから、成長を阻害するようなそのようなものが入り込む余地はない。つまり、ニューヨーク州で違法に育てられている可能性がある。

育てる事自体は違法ではないが、盗んでロング・アイランド以外で育てているとあっては話が変わる。国がその行方を追っているなら、簡単に情報を漏らしてくれない。彼女が知っている人からも情報は得られなかった。位置の特定は困難なので、科学的な推論で絞ることにした。

ともかく分かっているのは、この植物が工場の近くで咲いているということ。風によって化学物質が運ばれてきたのなら、説明がつく。そこで、同じ物質を扱っているであろう工場と空きビル・空きグリーンハウスからクロスレファレンスし、場所を特定している最中である。

それまでの時間、ステラはもう一度ボニーから話を聞くことにする。残ったダニーは彼女に謝り、話がしたいと言った。そこで検索結果が出た。ステラに現場に向かってもらう事にしたが、出発する彼女を必死の形相でアダムが止めに来た。彼女と同じくらい急な出来事らしい。

メモは2年前、どこにでもある普通のインクペンで書かれていた。さらに詳しく調べてみると、石英、粘土、石灰石に石膏(gypsum)が付いていた。つまり、レンガのしっくいである。しっくいには多くの残留指紋が残っていて、それらをデータベースで検索にかけた。前科のある人間からはヒットなし。

だが、ボニーのアパートから持ち帰った物についていた指紋と一致した。フットボール、バスケットボール、iPod。これらについていたものである事から、ジェイソンだと分かる。彼は彼女を覗いていたのではなく、助けを求めていた。そして浮かび上がるもう1つの事実。彼もまた誘拐された子供だった。

マックとステラ、ダンは現場へ到着。鍵を切断して中に突入。銃を構えて屋上に上がると、そこには沢山の花が並んでいた。棚の下を調べていく。二人は一緒に寝ていた。マックがベイリーを抱いて外に出ると、両親が迎えに来ている。笑顔で少女は二人の下に歩いていった。やはり、彼らの下にいる方が幸せなのは言うまでもない。残されたジェイソンは、遠目にステラを見ていた。

彼女はメモを見せ、彼に話を聞く。彼は黙って何も答えなかった。彼女は刑事でありながら、彼のメッセージに気付けないでいた。

Stella: I am so sorry, Jason. I just found them yesterday. And now I realize what a terrible, terrible mistake I made.

それどころか彼にあらぬ疑いをかけた。助けを求めるメモを丸め、開けた穴から彼女の部屋に入れていた。彼は、この年齢で悟っていた。前の母親からもいらないと言われ、ボニーにも捨てられかかった。そして今、彼の頭にあったのは、刑務所に送られるのかと言うことだった。

あの夜、ベイリーが怖がって家に帰りたいと言い出した。助けを求めても誰も来てくれない。だから火をつけることにした。そうすれば今度は本当に警察が来てくれる。11歳の少年は、必死の思いで火をつけた。彼は真相を知らなかったが、そのせいでマーラが死んだと思っていたのだ。

放火の罪はあるものの、そんな彼を誰が刑務所に送ることが出来るだろうか。彼はまた、ジェイソンと言う名前でもなかった。そう呼ばれて、フリをしていただけだった。本当の母親につけられた名前は、オースティン・タナー(Austin Tanner)という。

Stella: I like that name.
Austin: Me, too.

マックは彼の母親とその光景を見ていた。ボニーのせいで、彼女が彼を捨てたと思いこまされている。彼が事実を受け入れるまでに、しばらく時間がかかるだろう。ボニーは彼からの信頼と愛情を手に入れるために、捨てられた彼を自分が救ったのだと嘘をついた。

そして逃げても行く場所など無いと言われ、彼はどこにも行けなかった。彼が愛情表現を見せるまで時を要するだろうし、母親がどうして迎えに来なかったのかも知ろうとするだろう。

Mac: Children believe their parents can do anything. So, saying you couldn't find him or you tried everything, just may not be enough. Just be patient, Ms. Tanner.
Ms. Tanner: I will.

どれだけの時間と労力がいるか分からない。だけど、彼女には息子が戻ってくるというだけでよかった。

Ms. Tanner: He's coming home.

彼女は泣いて喜んでいた。

ステラは歩いてホテルに行く。その通りには、ガラス越しにテレビが並ぶ店がある。娘を返して欲しいと訴えていたニュースは、オースティンの帰りを喜ぶ母親の姿に変わっていた。4年間の時を超えて、二人は再会した。

Ms. Tanner (on TV): Let me look at you. Let me look at you. Oh, my God!

[END]

[感想]

秀逸でしたねー。このちりばめられた要素が1つになる瞬間。アダムの報告が入ったシーンは「おお!」ってなりました。すばらすぃ。

その一方で、報じられていた通り、ダニーとリンジーがあんな感じになりました。相手はリッキだったのか。なるほどっちゃなるほどだ。どっかの見知らぬ女だったらまだしも、お互い共通の深い傷を追っているという辺りが、難しい問題へと発展しそうです。アダムとケンドールの関係も出てこなかったし、あまり職場恋愛が前面に出ないようにしてるんだな、きっと。そこがショウのポイントじゃないし。

そういやスプリンクラーが作動しなかったのはなぜなんでしょう。あれはプロの仕業だ、みたいになっていたのに。

それでは、また次回。

[DATA]

Households: 8.2/14
Viewers: 12.85
Adults 25-54: 4.7/12
Adults 18-49: 3.6/10

説明)

"Households"の単位は%。左の数字が、全世帯数に対する番組視聴世帯数の割合。右の数字が、全視聴世帯数に対する番組視聴世帯数の割合。1%あたり112万8000世帯。

"Viewers"の単位は100万人。視聴者数を表します。

"Adults 18-49"は、18歳から49歳の視聴率。数字は、全米の18歳から49歳の人のうち、どれくらいの割合の人が番組を見たかを%で表しています。1%あたり、131万500人。

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Writer: Pam Veasey
Director: Rob Bailey

Star:
Anna Belknap as Lindsay Monroe
Carmine Giovinazzo as Danny Messer
Gary Sinise as Detective Mack "Mac" Taylor
Melina Kanakaredes as Detective Stella Bonasera
Eddie Cahill as Detective Donald "Don" Flack, Jr.
Hill Harper as Dr. Sheldon Hawkes

A.J. Buckley as Adam Ross
Robert Joy as Sid

Guest Star:
Destiny Grace Whitlock as Bailey O'Dell
Austin Reed Whitlock as K. Jason/Austin
Kimberly Quinn as Bonnie Dillard
Jacqueline Piñol as Rikki Sandoval
Ron Melendez as Sean Nolan
Lisa Vachon as Mom O'Dell
Heidi Schooler as Megan Tanner

Music:
"Just a song about Ping Pong" by Operator Please


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