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[LOST] シーズン4第9話。今週はベン。Full Recapでおさらい。


ケイトがビーチに一人座っている。通りかかったジャックに笑顔で手を振ったら、彼も笑顔で手を振り返した。ここだけ見ているとなんとも平和な風景。彼はシェルタに行き、薬を探した。そこにも彼女が顔を出した。

ジャックは胃の調子が悪いらしく、錠剤を飲んだ。「クラッカー食べなきゃ。私、クラッカー食べると気分が良くなるの」と言う彼女は非常に和やかな表情をしている。だが、すぐに本題に入った。

ケイト 「ボートからまだ戻ってこないの、どうしてかしらね」
ジャック 「サイードはエンジンが故障したからって言ってたよ。だから修理してる途中なんじゃないかな。連絡してこないのは変だとは思うけど」
ケイト 「心配じゃないの?」
ジャック 「俺の本能(gut)は島から出られるって言ってるよ」
ケイト 「あら。あなたのおなか(gut)は病気だって思ったけど」

彼女の冗談に笑みがこぼれたが、遠くでヴィンセントの吠える声と共にバーナードが助けを呼ぶ声がする。姿が見えなかったが、犬の反応でビーチに人が流れて着いているのに気づいた。ジャック達が遺体を引き上げ、顔を確認した。

喉が切られている。誰もその人物の正体を知らないが、シャーロットとダニエルは違っていた。ジャックが誰なのか尋ねる。

ダニエル 「彼も船に乗っていたんだ。船上の医師だった」

一方のバラック。いきなりハーリーが「俺達全員死ぬ」と真剣な表情でソーヤーに言う。

Sawyer: Calm down, Chicken Little.

ハーリーが思うに、こうやって仲間内でもめているのが彼の思う壺であり、大きな間違いなのである。それに反論するロック。3人はお互いを見やった。そうこう言っていても始まらない。続きを始めることにした。

シベリア侵攻開始!ってボードゲームかいっ。取り乱しました。ソーヤーはサイコロを振って駒を進めた。ハーリーはかわいいアーロンを抱きかかえながら遊んでいる。

ハーリー 「全く信じられないよ。彼にオーストラリアを渡すなんて。オーストラリアはこのゲーム全体の鍵になってるんだよ」

ジャングル。アレックスは集団に捕らえられた。目隠しをされ手錠をかけられた彼女が連れて来られたのは、例のセキュリティフェンスのコード入力装置の前。目隠しを外された彼女は、システムを切るように命じられた。彼女がそれを知っていると見込んでの襲撃だとすれば、この人間達はどこまで島について知っているのか。

アレックスは少しだけ説得を試みた。「彼らには赤ん坊がいる。だから約束してほしい....」と続きを言う前に銃を構えられた。そういう感情は持ち合わせていないのか。彼女はなすがままにコードを入力した。

するとベンの家の黒電話がジリリと鳴る。おそるおそるロックが取ると、"Code 14 J"と自動音声が繰り返している。何のことだかさっぱり分からないが、どうやらベンに宛てたメッセージであることは間違いなさそうだ。

ロックとソーヤーは早速、別の家でピアノを弾いているベンを探し出した。"14J”について尋ねると、表情をこわばらせて「どこで聞いたのか」と聞き返した。「電話が鳴ったから取ってみたら、自動音声が流れていた」と正直に話すと、いきなり隠していたショットガンを取り出しソーヤーに手渡した。

ベン 「別の家に移動しなければならない。その方が防備を固めやすいし、ツリーライン(木が並んでいる場所)のいいポジションを取れるんだ」
ロック 「一体何の話をしている?」
ベン 「やつらが来たんだよ」

彼は急いで部屋の外へ飛び出していった。


Lost



フラッシュフォワード。ダーマのジャケットを着たベンはサハラ砂漠のど真ん中で一人目を覚ました。右腕を負傷している上、咳き込んで吐いた。そこに二人の男が馬に乗ってやってきた。

彼らは何か話したが、言葉が分からないので理解できない。銃を向けているので警告のようだ。ベンはまず英語で語りかけたが、それを聴き取っている様子はない。そこで知っている別の外国語を話した。こちらは理解しているようだ。

男の一人が馬から下り、銃を向けたまま近づいてくる。ジャケットを脱げと言っているようだ。ベンはそれに従った。身体検査をすると、ポケットに硬い物が入っている。小さな棒の様な物を取り出し、ベンは笑ってなんでもないと誤魔化した。

その一瞬だった。それで後ろの男を殴り、銃を奪い取って馬の男を射殺。倒れたもう一人の男にも銃を向けると、「降参する!」と英語で話し出した。英語を話せないフリをしていたようだ。それを知ってベンは問答無用で銃で殴りつけた。どうして撃たなかったのかは分からないけれど。

今までに見せた事のないような一面を見せた。死んだ男の服をちぎって腕の傷口に巻いた。もちろん馬も拝借する。彼はその場を後にした。

現在。ベンについてロックとソーヤーも移動。"14J"というのは早期警告システムだと明かされる。一体何に対する警告なのか。

ベン 「誰かがセキュリティフェンスのパニックスイッチを切ったということだ。それはすなわち仲間の誰かが囚われた事を意味する。君らはこの事を私に教えるかどうかで一体どれだけの時間もめていたのかね?」
ロック 「5分だ」
ベン 「それは幸先がいいな」

嫌味を言って、目的の家に入っていこうとする。それをソーヤーが制止した。

Sawyer: Hold up. If we're hunkering down I've got to grab Frenchie and the kids.

何も知らないベンは、昨日ルソー、アレックス、それにカールを出発させたから大丈夫だと言う。だが、どこに送ったのかと聞かれて答に詰まった。自分達しか知りえない避難所など言えるはずもない。

ソーヤーはそれ以上追及せず、クレアの方を助けに行くと言ってショットガンをロックに渡した。ベンは「時間がない」と止めようとしたが、「時間なら俺が作る」と言って去っていってしまった。

それに続こうとするロックを止めるベン。これから起こる出来事で彼に死なれては困る。そうならないためには、自分の近くにいるようにと言った。「そうする理由が俺にあるのか」と聞くロック。「ここに来るやつらは僕をやっつけるようなリスクは冒さないだろう。だから君が生きたいと思うなら、僕自身が君にとって最大のチャンスってことになる」

ルソーやカールが殺された事や捕らえられたのがアレックスだとは知らないベンだったが、相手については良く知っているかのような口ぶりである。

ビーチ。船の医師が喉を切られて海に捨てられた。ジャックは二人に尋ねた。しかし彼らも事情までは知らない。ダニエルが船にいた時は、彼は元気だった。

ジャック 「それはいつのことだ?」
ダニエル 「いつかって?相対的なことだからなぁ」
シャーロット 「ともかく私たちは何も知らないわ」

そこにいたジュリエットが口を開いた。

ジュリエット 「衛星電話の方は直りそうなの?」
ダニエル 「そ、それが、その。申し訳ない。マイクが完全に壊れちゃって。うまくいったとしても、スケルチ(squelch: 電話が無音状態の時にジジジと流れる雑音)とか発信音を出す事が出来るくらいじゃないかな」
バーナード 「でも電信みたいなのは打てるんだろう」
ダニエル 「鉄系の金属と9Vのバッテリー、それにワイアーがあればいけると思います」

ジャックはモタモタしている彼に若干イライラした様子だが、ケイトが「それは飛行機から回収した品でなんとかなりそうね」とフォローした。彼女が物がある場所まで連れて行く。二人が行った後、ジョンはバーナードを呼んだ。いつもの秘密会議のようだ。

ロックとベンはまず、ドアの前に本棚を移動させる。物々しい雰囲気にアーロンが泣き出したので、ハーリーも窓の外の様子を見る。窓から離れるようにと大声を出すロック。こんなにドアを固めてしまったら、どうやってソーヤーが入って来られるのか。ベンは冷たく、「戻って来れないよ」と否定した。

ソーヤーはクレアの家に到着。そこにいた青年に彼女が家から出てきたか尋ねた。ソーヤーの銃を見て、「何が起きたんだ。何でそんなものを持っている?」と聞いてくる。答えが聞けぬまま、彼は誰かに銃で撃たれて死んだ。

ソーヤーは茂みの方に向かって反撃。銃声を聞きつけて飛び出してきた中の住人が、次々に撃たれて死んでいく。相手の姿は見えない。銃弾を避けながらクレアの名を叫ぶ。彼の反撃はむなしく終わった。装備の質が違いすぎた。彼が向かっていった家にロケット弾が撃ち込まれ、家そのものが吹き飛んだ。

フラッシュフォワード。ベンはチュニジアの都市トゥズール(Tozeur)を歩いていた。右手を負傷し、泥だらけの彼は人々の視線を集めている。ホテルのデスクのベルを鳴らした。受付の女性が出てくると、彼は部屋を取りたいと言った。

「チュニジアは初めてですか?」という問いに対し、「そうじゃないけど、しばらくぶりです」と答えた。何度もこの地に何をしに来ているのか。名前を聞かれ、パスポートを差し出した。彼はpreferred guest(特別な会員で、一般の人が受けられないサービスが受けられる)で、ディーン・モリアーティ(Dean Moriarty)という名で登録されているらしい。彼女は台帳とパスポートを見比べて確認を取った。

失礼があったと思ったのか、彼女の表情が変わる。やはりここでの重要人物という事になるのか。他に用はないかと聞かれ、彼は今日の日付を尋ねた。10月24日。それが2005年であるかと念を押した。日にちはおろか、年までも分からない理由も気になるところである。

飛行機が墜落して1年と1ヶ月。彼は一人で行動しているが、テレビのニュースが目に入った。そこに映っているのはサイード。リポーターに囲まれ、「妻を静かに眠らせてやりたいんです」と答えている。ベンは顔色一つ変えず、テレビに釘付けになっていた。

現在のバラック。一応バリケードは築いたが、ロックはこれから起こる事が何か分からず、不安になってベンに尋ねた。"Shock & Awe"。こうやって彼らを恐怖に陥れて、降伏させようという手段。それにしては、すでに銃声は止まっている。これにも理由はあるのか。ロックの疑問は尽きない。

ハーリーは止めろと言われたのにもかかわらず、窓の外を見ている。クレアの家が爆破されたのに気づいたが、残りの二人はこれからの事に気を取られていて全く反応しない。ロックはそれより、「どうして自分に生き残っていて欲しいのか」とベンに聞いた。

ベン 「我々を救ってくれる人間はたった一人しかいないからで、それはジェイコブだからだ。二人で一緒に彼の下に行かなければならない」
ロック 「なんで俺が彼を見つけられるって思うんだ?どこに小屋があるのかも知らないってのに」
ベン 「そうだねぇ。でもハーリーは知っているようだよ」

二人は銃も準備した。

ソーヤーは爆破された家に走っていく。瓦礫の中を彼女の名前を呼びながら探した。彼女は怪我をしていたものの、生きていた。彼の顔を見るなりチャーリーと呼んで、アーロンはどこかと聞いた。ソーヤーは構わず彼女を抱きかかえて逃げる。

ハーリーはそのアーロンをバスケットに入れ、窓の外を見るとソーヤーが走って来ていた。「前のドアを開けろ」という声が聞こえる。彼はドアをさえぎるものを動かそうとしたが、ベンが銃を構えている。ソーヤーがドアを蹴る音がする。ハーリーは考えた。しばらく考えた。そしてひらめいた。

フットレストを放り投げて、窓ガラスを割った。ドアさえ開けなければいいんだろう、とでも言いたげで満足である。クレアを窓から手渡し、ソーヤーも無事に中に入った。開いた窓はカーテンを閉めておくのみ。

ソーヤー 「アイツらいきなり撃ってきたぞ。なんでだ?自分たちの要求を言いもせずに、いきなり人を殺していくのはなぜなんだ?」
ベン 「彼らは君を怒らせるためだけに殺されたんだよ、ジェイムズ。そうすれば君はここを襲って僕をあのオオカミどもの中に投げ入れたくなるだろうからね」

ベンを相手にすることなく、彼を無傷のまま捕虜にするために取った作戦。そして、事情すらも知らない人々は死んでいった。

ソーヤー 「そうしちゃいけねえ理由なんてあんのか?いいプランじゃねーか。どうだ。3つ数えるうちにそうするか?」

彼がロックの顔を見てそう促したら、玄関のベルが鳴った。3人は銃を構えて体勢を整える。ソーヤーは窓から誰かを確認し、ドアの前のものを動かして彼を中に引き込んだ。マイルズだった。

彼に銃を突きつけて話を聞く。彼は怯えた様子で答えた。

ソーヤー 「誰が出してくれたんだ?」
マイルズ 「これをくれた奴等だよ」

そう言ってウォーキトーキーを見せた。

マイルズ 「あいつらが話したがってる」

フラッシュフォワード。イラクのティクリート(Tikrit)ではナディア(Nadia)の葬儀が行われていた。棺桶を運ぶ人、それについて歩く人々。そこに"Press"と窓に書かれた車が到着。降りてきたのはベンだった。帽子をかぶりサングラスをかけている。報道記者を装っているようだ。

彼は近くの小さな建物の屋上に行き、バッグからカメラを取り出した。通りにジッと立っている一人の男を撮る。やがて葬儀の列が到着すると、棺桶を運ぶ人の一人であるサイードを写した。だが、彼に気づかれしまった事に気づき、あわてて下に降りる。車に走って向かったが、サイードの攻撃にあって地面に叩きつけられた。

一体イラクまで追いかけてきて何をやっているのか。通りを避けた場所に追いやり、彼は当然の疑問をぶつけた。意外な答えが返ってくる。

ベン 「君の奥さんを殺した人間を探しているんだ」
サイード 「どうやってここに来た?」
ベン 「シリアの国境を越えて来たんだよ。そんなに大変な事じゃ...」
サイード 「島からはどうやって脱出したんだ?」
ベン 「君の友人のデズモンドが船を持っていたじゃないか。覚えてるだろう、エリザベスだよ。フィジーまで行ってそこから飛行機をチャーターした」
サイード 「なぜ今なんだ?」
ベン 「チャールズ・ウィドモアって名前覚えているだろう?世界中に飛行機が海の底に沈んだと思わせたあの男」
サイード 「それが俺とどう関係があるんだ?ナディアとも関係ないだろう?」
ベン 「彼女を狙ったのはプロの男なんだ。名前をイシュマエル・バキア(Ishmael Bakir)と言う。そいつがウィドモアの手下の一人なのだよ。」

彼はポケットから写真を取り出した。写っていたのは通りにいた先ほどの男。

ベン 「バキアが最後に目撃されたのは、5日前のロサンジェルス」

彼はそう言ってもう1枚の写真も見せた。車を運転している写真。交通カメラによるもので、La BreaとSanta Monicaの交差点を走っているところを撮った物。ルート10のフリーウェイを走っていた。そしてそこは、ナディアが殺された場所から3ブロックしか離れていない場所。

涙をこらえながら彼は言った。

サイード 「どうしてあいつらは彼女を殺そうと思ったんだ?」
ベン 「分からない。でもあいつらはそうした」

サイードは受け取った写真を握りつぶした。悲しみの表情から怒りに震える表情に変わる。

現在。場所は再びバラック。相手の人数を聞かれて「多分6人。分からない」といういい加減なマイルズの答えにイラつくソーヤー。

ソーヤー 「お前はあいつらと同じ船に乗ってきたんじゃないのか」
マイルズ 「セキュリティだって言ってただけだからな」
ロック 「何を守るんだ?」
マイルズ 「彼だよ」

ベンを指した。

マイルズ 「彼を捕まえたら本島まで無事に連れ帰るように言われている」
ベン 「それじゃあ君は320万ドルのお金を受け取れないようだね」

「無線機を受け取れ」と言うマイルズに、「話をする理由がない」と拒否するベン。しかしアレックスが捕虜になっていると聞いて表情が変わった。全く予想していない出来事。彼はやむなくウォーキートーキーを受け取った。相手はキーミーだった。

ウィドモアに雇われていると聞き、そもそも彼が誰か分からないとソーヤー。ロックが後で説明する事にし、話を続けさせる。キーミーは東の窓の外を見るよう指示。ベンがカーテンを開けると、今度は左を見るように指示する。そこにはキーミー本人が銃を持って立っていた。

キーミー 「それではミスター・ライナス。こちらの条件を提示する。前のドアから進み出て、両手を頭の上に置く。そのまま私の方にまっすぐ歩く。あなたを拘束できたら、その家にいる他の人間には危害を加えないことを約束する」
ベン 「君も私も知っていることだが、私が捕まったら君がこの島の他の人間を殺すのを止められなくなってしまうじゃないか」
キーミー 「私をどういう人間だと思っているんだ?」
ベン 「マーティン・クリストファー・キーミー(Martin Christopher Keamy)。USマリーン・コープの元一級軍曹。1996年から2001年にかけて、素晴らしい活躍を果たした。だがそれ以降は、傭兵として金目的で働いた。特にウガンダを中心として。だから君がどういう人間が分かっているよ。ミスター・キーミー。形式ばった言動はなしにしてくれ」
キーミー 「分かったよ、ベン。君の言うとおりだ」

アレックスが連れられてきた。彼女は泣いて完全に怯えている。地面に座らされ、銃を突きつけられた。娘の訴えかけるような目を無言で見つめるベン。選択肢は2つに1つ。ここから出るか、娘を殺されるか。

ベンは考えた。彼の方から逆に提案する。いや、それは彼の決意の宣言にも似たものだった。

ベン 「君と他の友人達は、後ろを振り返ってヘリまで戻る。それに乗って帰り、この島の事を聞かなかったことにするといい」
キーミー 「娘に別れを言うがいい」

彼はアレックスに無線機を渡した。

アレックス 「お父さん。あの人達は本気よ。カールも母さんも殺されたわ」
ベン 「アレックス。全ては計算済みだ。大丈夫だから」
アレックス 「お父さん。お願い」

キーミーは無線機を取り上げ、ベンに10秒与えた。カウントが始まる中、彼は最後の賭けに出る。

ベン 「彼女は私の娘ではない」
キーミー 「8」
ベン 「気が狂った女から赤ん坊を盗んだんだ。だから彼女はポーンにしか過ぎない。彼女は私にとって何の意味もないんだ」

彼女は絶望し、泣き崩れた。

ベン 「私はこの家を出ない。彼女を殺したければ殺せば...」

最後まで聞くことなくキーミーは彼女を射殺した。ベンはそのまま絶句した。

彼女は微動だにしない。ただ呆然と眺めるベン。ソーヤーが辺りを確認したが、キーミーも他の仲間もいない。ジャングルに消えた。だが、彼らの目的はあくまでベン。時を置いて再び戻ってくるだろう。

ソーヤーは彼を引き渡す事を提案した。そうすることで自分達の命が保障されるわけではないとロック。結局何をやっても彼らに殺されてしまうのか。無言だったベンが重い口を開いた。

ベン 「彼がルールを変えてしまった」
ロック 「何だ?誰が変えた?ルールって何だ?」

窓の外を見ていたソーヤーがロックに小声で話しかける。「やっぱり俺が言っていた事が正しかっただろ。アイツを引き渡して、俺たちだけで何とかしようぜ」

そう言っていると、ベンが本棚を動かして隠し部屋に入っていった。慌ててソーヤーが後を追ったが、鉄の戸が下りてきて中に入れなくなってしまった。

中のベンはクローゼットを開ける。並んでいる服をかき分けるとそこには異質な石の壁があり、それもまた扉になっていた。回転式のそれを押して、彼は中に入っていった。

フラッシュフォワード。ベンはイラクのとあるバーにいる。狙いはもちろんバキア。ビールを飲むフリをして、鏡越しに彼の行動を確認する。彼が店を離れたと同時に追跡開始。だが、人ごみをすり抜けた先に彼の姿はなかった。

すると後ろからバキアに銃を突きつけられる。通りを外れた場所に移動し、尾行していた理由を尋ねられた。素直にベンジャミン・ライナスだと名乗ると、彼はその名を知っているかのようだった。

ベン 「君にウィドモア氏へのメッセージを届けてほしい」
バキア 「そのメッセージとは?」

ズン。彼は撃たれた。やったのはもちろんサイードだった。唐突な行動に驚くベン。彼の怒りは収まらない。サイレンサー付きの銃から死んだバキアに全弾発射。空になっても引き金を引く指は止まらなかった。

なすべきことがなされ、用がなくなったベンは立ち去ろうとする。サイードは呼び止めた。

ベン 「僕達の関係はここで終わりだよ、サイード。元来た道を戻るといい。失ったものを悲しみ、いつもの生活に戻れ」
サイード 「俺には人生と呼べるものはない。こいつが俺から奪ったんだから」
ベン 「家に戻るんだ、サイード。悲しみを怒りに変えてしまえば、それは消えなくなってしまう。経験から言っているんだ。これは私の戦いであって、君の戦いではない」

母を失った悲しみの事だろうか。サイードは帰ろうとする彼を掴んだ。

サイード 「この8年間、俺は自分が愛せる人を探していた。そして彼女と出会い、結婚した。昨日、そんな彼女を埋めたんだ。それでも俺の戦いじゃないなんて言うのか。ベンジャミン、次は誰なんだ?」
ベン 「また連絡する」

ベンはにやりとして去っていった。サイードが彼を殺したのは憎しみもあったのかもしれないが、プロの仕事としてやったかのようである。そう仕向けたのは当然、ベンジャミン・ライナスというこの男だった。

現在。ソーヤーがベンが消えて行ったドアを叩いていると、クレアがアーロンを抱いて起きてきた。彼女はフラフラするけど大丈夫と言っている。それについてマイルズが、「生きてられるかなんて分からんけどな」と憎まれ口を叩いた。

するとベンが中から出てくる。全身真っ黒になって汚れた姿。ウォーキートーキーを手にしてポケットに入れ、いきなり全員に指示を出した。

ベン 「いいか。私の言うことを良く聞くように。全員、私の指示に従ってもらう。すぐに全速で走ってこの家を離れる。その間に具体的な命令を出す。とにかくツリーラインまで真っ直ぐ走ってくれ」
ハーリー 「それって、銃持ってるやつらに突っ込んで行くって事?」
ベン 「違う。あいつらから出来るだけ離れろって言ってるんじゃないか」

部屋全体が揺れ始めた。窓の外をいると黒い煙が近づいてくる。ベンが全員外に出るよう指示。前に立ちはだかる黒煙。ジャングルに潜んでいた人間の悲鳴が上がる。彼がこれを呼び出したのか。

逃げてきた男にソーヤーが銃を構えたが、間もなく煙に飲み込まれていった。ロックとベン以外は指示通りに森に逃げた。残ったベンはロックにも小川の方に逃げるように言う。彼は娘に別れを告げてから、追いつくとのことだった。

ロックは彼に銃を渡し、逃走開始。一人になったベンはアレックスの前にひざまずいた。顔を見ると頭を撃ち抜かれ血を流している。彼は泣いていた。声を上げて泣いていた。額にキスする男は、ただの父親の姿だった。

ビーチ。ダニエルは電話機の改造に成功し、モールス信号(Morse code)を送れるようになった。最初に送ったのは、「医師の身に何が起きたか?」

すぐに返信が来た。ダニエルが解読。医者については触れていないが、「ジャックの仲間は無事で、翌朝にはヘリが戻ってくる」と言っている。ケイトは笑った。しかしジャックはバーナードを見て確認を取る。彼があの時彼を呼んだのは、自分から電信なんて考えを出したから信号も分かると思ったのだろう。

バーナード 「嘘をついているな。実際のメッセージはこうだ。『何の事を言っている?医者は無事にやっているよ』」

ダニエルがはめられた事に不安そうな表情を浮かべるシャーロット。彼が嘘をついていた以上に気になるのはメッセージの内容だ。医者が無事だとはどういうことなのか。それはダニエルにも分からない。

ならばどうして嘘をついたのかを聞かねばならない。ヘリコプターが戻ってくるなんて嘘をつく理由があるのか。ジャックはダニエルの胸倉を掴んだ。

ジャック 「お前達は俺達を島から脱出させる気はあるのか?」
ダニエル 「ない」

彼は申し訳なさそうに言った。ジャックは悔しそうに笑った。絶望しすぎて逆に笑ってみた。ジュリエットも「やっぱり」という顔をしている。しかしそれも束の間、ジャックは腹を抑えて座りこんだ。立ち上がって少し歩いたが、苦悶の表情は消えなかった。

ソーヤー達。松明に火をつけた。

ソーヤー 「お前の仲間たちはあっちの方に行ったぜ。行きたきゃ行けよ」
マイルズ 「今は君らと一緒にいることにする」

ソーヤーは黙って松明を分けてやった。足音が聞こえてくる。銃を構え誰か確認したが、ベンが追いついてきただけだった。ロックが娘の死をいたわってやると、無表情のまま礼を言う。

ロック 「それはそうと、嘘をついていたな。あの煙が何か知らないって言っていたが」
ベン 「例の小屋に着いたらジェイコブに聞いてみるといい」
ソーヤー 「待て待て。ジェイコブ?ジェイコブって誰だ?」
ベン 「彼は我々に次に何をすべきか教えてくれる人だよ。ジェイムズ」
ソーヤー 「あーあ。やってらんねー。こんなおかしな奴についてきたこと自体が間違いだった。俺、ビーチに戻るわ。クレアと子供も一緒にだ」

彼が彼女に聞いたら、あっさり同意した。マイルズは自らついて行くと申し出た。ソーヤーはハーリーも誘う。だが歩き出すとロックはベンを見やって、ソーヤーに銃を構えた。

ソーヤー 「殿御乱心ですか?」
ロック 「ヒューゴは俺達と一緒だ」

ソーヤーは一瞬で振り向いてロックに銃を向けた。

ソーヤー 「そりゃないね」
ハーリー 「俺は関係なしにしてくれよ」
ロック 「悪いがヒューゴ、小屋を見つけるのにお前が必要なんだ」
ソーヤー 「アイツはお前とどっかに行ったりしねーよ。このcrazy son of a bitch」
ハーリー 「止めろって。銃を下ろしてくれ。俺はロックと行く」
ソーヤー 「ヒューゴ!」
ハーリー 「大丈夫だ、ソーヤー。だから銃を下ろしてくれ」

ロックは銃を下ろした。

ハーリー 「君も」
ソーヤー 「行く必要ないだろ」
ハーリー 「先にビーチに行っててくれ。遅かれ早かれ、必ず行くから」

彼も銃を下ろした。

ソーヤー 「もしあの髪一本にでも何かあったら、お前を殺すからな」
ロック 「いいだろう」

そこまでして彼について行かなければならないのか、ロック。ソーヤー達はさっさとビーチに向かった。ロックはベンに松明を渡し、小屋があるという場所に出発した。

フラッシュフォワード。所変わって夜のロンドン。タクシーから降りたベンはスーツを着ている。彼は豪華なホテルに入っていった。黙って階段を上がろうとすると、受付の人に呼び止められる。「4Eの部屋にいるケンドリック(Kendrick)夫妻に会いに行く」と言ったら、「こんな時間にですか?」と不審がられた。

「彼らがそうしてくれって言うので。連絡して頂いても一向に構いませんが」と言う笑顔と裏腹に、砂漠で持っていた小さなロッドを後ろ手に握り締めていた。事あれば一般人も襲うつもりなのか。だが、男はあっさり引き下がった。

エレベータに乗り、ペントハウスへのキーを取り出した。最上階にあるスイート。彼はその部屋に入った。電気は消えているが、人がいる。寝ていたのはチャールズだった。

チャールズ 「いつ来るのかと思っていたよ。その姿を見ると、太陽の光十分ってところだな」
ベン 「この時期のイラクは、ステキですからねぇ。いつからスコッチを飲んで寝るようになったんです?」
チャールズ 「悪夢を見るようになってからだ」

彼は起き上がって酒をグラスに注いだ。

チャールズ 「わしを殺しに来たのか、ベンジャミン?」
ベン 「お互い私がそんなこと出来ないって分かってるでしょう」
チャールズ 「じゃあ何でここにいるんだ?」
ベン 「私がここにいるのはね、チャールズさん。あなたが私の娘を殺したからですよ」
チャールズ 「ボケっと突っ立って、わしの事を怖い目で見やがって。あのかわいそうな娘が死んだのはわしのせいだと言うのか。お互い良く分かってるだろう。わしじゃなくてベンジャミン、お前が殺したんだってな」
ベン 「ちがう。そんなことあるか」
チャールズ 「わしゃそうだと思っとるよ。こんな夜中にネズミみたいに寝室に忍び込んで、あつかましくも被害者面か。わしはお前がどういう人間かちゃんと知っておるぞ、小僧。お前が持っている物はみんな俺から奪ったものではないか。もう一度聞こう。なぜここに来た?」
ベン 「私がここに来たのは、あなたの娘を殺しに行くと言うためです。ペネロピって言いましたっけ?彼女がいなくなれば、彼女が死ねば、私の気持ちも分かることでしょう。ルールを変えなければ良かったと、そう願うに違いない」

チャールズは姿勢を正した。

チャールズ 「娘を見つけることはかなわないだろう。島はわしの物だ。ベンジャミン。過去にそうだったように、再びわしの下に帰って来る」
ベン 「でもあなたは島を見つけることは出来ない」
チャールズ 「お互い、狩りの真っ最中ってところだな」
ベン 「おっしゃるとおりで。おやすみなさい、チャールズさん」

彼は部屋を出て行った。

[END]

[Lostpediaからのトリヴィア]

● ベンのパスポートにCANADAという文字の一部が入っている。あと、メイプルリーフのマークが入っていた(これは見てて気づいた)。

● ベンが話していたのは、アラビア語とトルコ語。

[感想]

わぉ。クレアが元気すぎる。あれでどうして本国に戻れなかったのか不思議なくらいの生命力がある。いや、実はあの島で生まれることが出来たアーロンにこそ本当の力があったりして。だから彼は生き延びたんだなぁ。ってホント?

ベンが言っているルールって何なんだろう。この変えたという部分が引っかかる。「約束を破った」「ルールを無視した」なら、多分、「お互いの娘を殺さない」とか「家族には手を出さない」とかだと予想できる。でも変えたって何?何に変えたの?という疑問。しかもthe rulesなので、いっぱいあるらしい。疑問が増えた。

ベンが砂漠で目を覚ました時、なんだかデズモンドみたいだった。アレは時間を移動しているのかなぁ。だから年を確認していたって事?馬に乗った人が、「空から落ちてきたのか」と言っていたと知って、尚更そう思った。

そんな彼はチャールズを殺すことが出来ない。ということは、彼のコンスタントがチャールズなのか。ダニエルのコンスタントはデズで、デズのコンスタントはペネロピ。グルグル回っていたりして。ナディアが殺されたのも何か関係があるのかも。それは違うか。

あれこれ考えるのは楽しい。でも一番気になるのは、やっぱりジャックだな。あれはどうしたんだろう。とか思いつつまた次回。

---

Writer: Brian K. Vaughan, Drew Goddard
Director: Jack Bender

Star:
Harold Perrineau Jr. as Michael Dawson
Henry Ian Cusick as Desmond Hume
Michael Emerson as Benjamin Linus
Terry O'Quinn as John Locke
Jeremy Davies as Daniel Faraday
Rebecca Mader as Charlotte Lewis
Yunjin Kim as Sun Kwon
Elizabeth Mitchell as Juliet Burke
Naveen Andrews as Sayid Jarrah
Matthew Fox as Jack Shephard
Daniel Dae Kim as Jin Kwon
Ken Leung as Miles Straume
Evangeline Lilly as Kate Austen
Jorge Garcia as Hugo "Hurley" Reyes
Josh Holloway as James "Sawyer" Ford

Sam Anderson as Bernard Nadler
Kevin Durand as Keamy
Alan Dale as Charles Widmore
Jeff Fahey as Frank Lapidus
Tania Raymonde as Alex Rousseau

Guest Star:
Faran Tahir as Ishmael Bakir
Kaveh Kardan as Merchant
Yetide Badaki as Desk Clerk
Marc Vann as Doctor
Sean Douglas Hoban as Doug

Thanks to TV.com

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