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[クリミナルマインド] シーズン3第18話。超ネタバレ。


マリランド州シルヴァー・スプリング(Silver Spring, Maryland)。

ケリー・ダーズモンド(Keri Derzmond)が自宅戻ると花束と共に封筒が置かれていた。中には力こぶだけを写した写真。彼女はすぐに相手に気づき、警察に電話した。

その頃、ハッチとロッシはボストンでテロリズム・セミナーを開いていた。それが終了すると、一人の女性が近づいてきた。彼女はイーヴァ・アレクザンダー(Eva Alexander)と言い、サフォーク・カウンティ(Suffolk County)のDAをしていて、ロッシの事は本を読んで知っていた。彼女も彼のファンの一人である。

二人の仕事内容を調べた彼女は、連邦検察官として彼らの力を借りに来た。写真を見せ、2日前にオードリー・ヘンソン(Audrey Henson)が夫が寝ている間に彼をショットガンで射殺した事件について説明した。彼女は死体の横で自白し、留置所でも同じことを繰り返した。

Battered woman syndrome。長年にわたって夫に暴力を振るわれ続けた妻が陥る精神障害で、今回の様な殺人事件が起きた経緯の正当性を訴えるために使われる。何年にもわたる虐待を我慢してきた挙げ句、いきなり銃を撃つという行動に出た。しかし、過去に家庭内暴力を受けていたという報告はない。怪我を負ったという医療記録もなし。また、虐待されているのを見たとか疑いがあると思った人もいなかった。

彼女が二人を必要しているのは、オードリーが嘘をついている疑いがあるからだった。それを証明するには相当の時間を要するが、バタードウーマンのプロファイルと一致するかどうかならある程度の時間で調べられる。もし、彼女が本当のことを言っていたのならそれで問題はない。

彼女の弁護士は、この件について彼女に話をさせることに合意しているし、逆にそうする事を勧めている。隠し立てする事は何もない。むしろ、自分に正当性がある事を証明する機会だと捉えているのだろう。約束は出来ないものの、何か役に立つ情報を見つけるとハッチは言った。

BAUオフィス。ケリーが現れた。現地警察に頼んでみたが動いてくれないので、JJに話を聞いてもらうことになった。彼女は同じような手紙をもう2年も受け取っていて、半年前にアトランタから引っ越してきたのだが、また送られてくるようになった。2年間も眠れない日々をすごし、とうとう限界に達した。

刑事にこの事を話したが、同情はするものの何かが起こるまで動けないと言われた。彼女にとって何かが起こると言う事は、命に関わる事かもしれない。JJやエミリーに決定権はないので、チームに事情を話してから受けるかどうするか決める。

それを聞いて彼女は半ば諦めた。ルー・エヴァンス(Lou Evans)、エド・ダーズモンド(Ed)、ライアン・スコット(Ryan Scott)。自分が死んだらこの3人に連絡してくれと言ってメモを渡した。彼女の覚悟に二人は口をつぐんだ。

彼女の行動を24時間監視している人間がいる。BAUは彼の行動を止めることが出来るのか。


Criminal Minds



Derek: Where's mom and dad?

ハッチとロッシは今だボストンにいるが、緊急性を感じたJJとエミリーはひとまず先にデリクとスペンサーにブリーフィングする事にした。

犯人からのノートには彼女が一日どこで過ごしていたかが詳細に書かれていた。地元警察は、誰がやったのかを全くつかめていない。マリランドに引っ越した後も、同様のことが続いている。顔は写っていないものの自分の写真を送ってきているので、同一人物と考えて間違いない。腕、首筋、胸板。

顔を見せないのは自分のアイデンティティを守ろうとしているのか、自分の姿に何か問題を抱えているのか。手紙には二人の将来についても書かれている。子供を儲け、一緒に歳を取る。まるで夫婦であるかのようだ。彼は彼女が自分を好きであると考え、その気持ちに彼女が気づいていないだけだと思っている。

問題は600マイルも移動してまで追いかけてきた事である。普通のストーカーは、対象が遠くに去っていくと自分の興味も別の方に傾く。デリクは、第一段階を過ぎただけだからとまだその危険性を感じていないが、警察の保護を受けられない状況ではどうなるかは予測できない。加えてJJが受け取った以上、何かがあれば彼女が家族にケリーの死を伝えなければならない。彼は納得してスペンサーと共に参加することになった。

Emily (V.O.): Author Christian Nestell Bovee once wrote, "no man is happy without a delusion of some kind. Delusions are as necessary to our happiness as realities."

ボストン。ハッチ達はまず、オードリー・ヘンソンという人物についてガルシアに調べてもらった。運転免許、パスポート、銀行口座、不動産、一切の記録がない。あるのは出生証明書とマリッジライセンスのみ。それ以外については、彼女の存在を証明するものはないというのだ。

今の家には結婚して以来、ずっと住んでいる。医療記録は、二人目の子供のネイサン(Nathan)を産んで以降は一切なし。生命保険はあるが、財産等はない。保険金は夫を殺す動機になるかと思われたが、オードリーが受取人ではなかった。19歳になる娘サラ(Sarah)だった。

デリクとスペンサーはシルヴァー・カウンティの警察署に来た。JJのリクエストどおりにスペースを用意してくれていた。彼女とエミリーはケリーのオフィスに向かっている。出迎えた刑事はFBIが来たので大げさであると思ったが、デリクが悲惨な事件に発展した例もあると言うとすぐに納得した。ケリーと同じくらいの姉がいることや、小さな警察であるために人員が足りない事情も話してくれた。

ケリーのオフィスに来た二人。死者が出ているわけでもないのに現地警察がやるべき仕事から始めているのだが、JJはそこまでしてこのケースを心配している理由を話した。昨年デンヴァーで、一人の女性が前のボーイフレンドに嫌がらせを受けていた。警察は相手を知りながら、逮捕に踏み切る事は出来なかった。だからもちろんBAUは捜査に参加していない。やがて彼が彼女の顔に酸をかける事件が起き、その3日後にようやく接近禁止命令が降りた。

人員が足りないからとか言う不満を述べて、同じような事件が起きてしまえば後悔のしようがない。エミリーはJJの真剣な訴えにうなずいてオフィスに入っていった。

警察署。ケリーがアトランタに住んでいた頃、最初に接触してきたのは彼女の職場だった。それから手紙の内容はどんどん個人的なものになり、家にも送られてくるようになった。最初のカードは、初めて彼女と会った時の様な記念すべきもの。2006年3月21日と日付も入っている。その日は火曜日であるから、火曜日、前月の21日、昨年の3月といった辺りを調べていく。

オフィス。ケリーがマリランドに引っ越したのは、ライアンがそこに住んでいたのと働いているローファームが新しいオフィスを開いたからだった。つまりストーカーから逃れるためではなく、引っ越す機会が出来て結果的に良かったわけである。

二人は彼女に関係する人間の名前のリストを作成してもらうことにした。単なる知り合い、以前に付き合っていた男性、その場限りの関係を持った人、その他全員。こことジョージア両方の情報が要る。

彼女は自分の行動に問題があるなら、それを止めるとまで言っている。しかし相手は妄想を膨らませているだけかもしれない。彼女が笑えば自分に微笑んでいると思うし、どんな行動を取っても自分のためにしていると考えるだろう。

するとライアンから緊急の連絡が入る。彼女の家にいる彼が、新たなカードと箱を発見した。二人はすぐに現場に向かった。

毎週火曜日、ケリーのファームはスタッフミーティングを開き、色んなレストランに出張してもらっている。スペンサーは犯人の腕の写真を見て気づいた。アトランタ時代よりたくましくなり、日焼けもしている。彼女に好かれるために、自らを鍛えていたのかもしれない。デリクは彼女のフィアンセ、ライアンの姿に近づこうとしているのではないかと考えた。

箱の中身はアンティークのイアリングだった。手紙によれば、犯人の祖母からもらったものらしい。つまり、家族の一員として迎えたいという意思表示。今回の写真は後頭部。手紙には続きがあって、「近いうちに彼女の方からのギフトをもらえたら」と書かれている。

更なる調べを進めるため、これらを署に持ち帰ることにした。郵便はファーストクラスのものであるため追跡するのは難しいが、他にも得られる情報はあるはず。警官を定期的に立ち寄らせ、辺りに警戒を強いてもらう。それでも何かあった時に直接連絡できるよう、JJのカードを渡した。

ロッシとハッチは、先にサラとネイサンから話を聞く。母が父に殴られたと言っている。弁護士に言われてそうしているかもしれないが、彼女には信じられない。子供達から見ると、彼の方が虐待を受けていた。彼女の料理の腕はひどく、洗濯もろくにしない。家の中はいつも汚いまま。そんな結婚生活に我慢を強いられてきたのだ。

監視していなければ、食料品店で買い物も出来ないほどだった。間違えたブランドのものを買ったり、買いすぎたり買い足りなかったりすることがよくあるからだ。彼女は精神的に問題があるのではなく、単なる馬鹿なのだとサラは言った。

語気を強め、感情的になる二人。彼らが話しているのは、あくまで母親の話。ロッシは疑問を投げかけたが、サラは母親ではなく本当の親と呼べる人間を殺した女だとまで言った。父親は優しく、二人を愛してくれていた。いつも二人のために時間を作り、試合や学校行事、大事な事には全て参加協力してくれていた。

オードリーの方はと言えば正反対で、二人のために来てくれたことは一度たりともなかった。ここで当然の疑問が浮かぶ。虐待されてもいない夫をなぜ殺したのか。二人は、自分達から彼を引き離すためだと考えた。彼女より子供に愛情を注いでいたことに嫉妬していた。そう考えたのは、父親自身がその事を二人に話していたからだった。

ケリーがライアンと家にいると、外で犬が吠える声がする。彼が窓から外を見ると、ゲートが開いている。犬のブローディ(Brodie)が逃げたので、外に出ようとするとそこにバッジを持った警官が現れた。

彼は犬が逃げ出したのを見たらしいのだが、ゲートの鍵は内側からしか開かないようになっている。誰かが乗り越えて入ってきたとしか考えられない。警官は二人に中に戻るように言って、追いかけて行ってくれた。

とりあえず家の中に戻ったが、すぐに窓をノックする音がする。先ほどの警官だった。隣の芝生からブローディの首輪だけが見つかった。今回はプレゼントではない。逆に盗み出していった。

Unsub: I miss her, too, Brodie. I miss her, too.

今回の後頭部の写真を見て、ほぼ確信に至った。アンサブはライアンを模倣している。体型、肌の色、髪型。彼女が惹かれる人間になるため、フィアンセに目をつけた。そして彼と同じようになることで、堂々と彼女に会えると自信をつけている。

犬の誘拐とて軽視できない。彼女に精神的に近づいただけではなく、実際に彼女の家に侵入まで試みた。カードや贈り物だけの行動から明らかにエスカレイトしている。スペンサー達は彼女にビラを張らせ、犬を返すように呼びかけさせた。

彼女の事を考えているのだとというところを見せたければ、返す可能性もある。電話をしてこなければ、犬だけを心配していると思い込んで嫉妬するかもしれない。こうして彼女の興味を惹く対象を消していこうとしているのなら、次のターゲットはライアンになるだろう。

JJとエミリーは状況について話した。犯人は人生で誰からも受け入れてもらえず、唯一そうしてくれる女性がケリーだと思い込んでいる。ここまでは彼女の事を考えてか、傷つけるようなまねはしていない。しかし最悪の場合、彼女を誘拐する事も計算に入れている可能性がある。

いずれにせよ、彼女に相手の要求どおり動いてもらう事にする。ある程度の限度があるが、彼を愛していると言うなどだ。そうして彼の信用を得られれば、次第にガードを緩めてくる。

また犯人特定のためには、これまでよりはるかに詳細な彼女の生活を知る必要がある。犯人が本当に求めるものを探し出せば、効率よく探す事が可能だ。彼が接触して来て以降2年間の人生をできるだけ教えてもらうことにした。

ハッチ達はヘンソン家を調べに来た。一見、完璧そうな家庭に見える。寝室のマットレスは2つ。二人の関係がそこまで近くなかった事を意味する。近くに置かれたライフル。毎日の様に凶器の前を通り過ぎていた。きちんと並べられている。クローゼットの服も隙間なくかけられ、靴も乱れることなく整頓されている。

今度は逆に子供達の証言が怪しくなってきた。二人は、父親の母親に対する考えをそのまま身に着けてしまっているのかもしれない。お互いを虐待しあっている。ロッシはそう考えた。

殺害されたベッドには、まだ大きな血の跡が着いている。犯罪現場の状況を写真で見たハッチは、明らかな何かが足りないと感じていた。血がマットレスにしか付いていない。彼を射殺したのなら血しぶきが上がり、床や他の場所に流れ出ているはず。誰かが拭き取ったのか。

モーガンとリードは、刑事達にここまでの分析結果を話した。犯人は自分には決して手が届かないような女性を追いかけ、全くの他人をソウルメイトであるかのような妄想を抱いている。その妄想も実行動に変わってきた。

ケリーに面と向かって話したとしても、彼女はおそらく12歳程度の少年と話しているような感覚になると思われる。だが実はこの方が非常に危険で、執着心が非常に強くマリランドまで彼女を追いかけてきた事や詳細な手紙の量からもそれが伺える。電話ではなく文字にしているのは、自分の声に自信がないのかもしれない。教育を受けていないか、言語障害を持っている可能性もある。

2006年の3月21日に初めて手紙を書いてきたが、日付そのものには特に意味はなかった。彼が最初に彼女を見かけた日であろう。場所の候補は無限にあって、特定には至らない。ともかく彼は彼女と出会い、その後を追いかけるようになった。だから彼の行動ではなく、ケリーの行動に絞る。ここで何をしているのか、どのような生活を送っているのか。そういったことを犯人は監視しているはずだ。

ハッチはヘンソン家の写真を見ていた。皆幸せそうな顔に見えるが、ロッシはフェイクするのは簡単だと言った。彼の過去の奥さん達との写真も幸せそうにしているものの、実際はみんな別れてしまった。幸せだったのかも分からないし、もしそうであったとしても思い出せない。

本人は結婚が自分に向いていないのかもしれないと思っている。何回も結婚したが、結局子供を儲けようとはしなかった。それに対して少なくともハッチは挑戦した。ヘイリーにもジャックにも自分の仕事にも全てを捧げてきた。

Rossi: So something had to give.
Hotch: Yeah. You're right. But it doesn't mean that I am any less committed... or try any less hard for my son.

二人合わせて4回も結婚に失敗している。沢山の経験をしているのに、何が駄目だったのかが今ひとつ分からないハッチ。

Rossi: Everybody has their breaking point. Your wife reached hers.

今回の事件も我慢の限界に達してのものだったのだろうか。

JJはガルシアにも協力を要請していた。ヴェガスで大量の現金を下ろしたのは、バチェラレッテパーティのため。ウィスコンシンから毎月花を送ってくるのは、彼女の祖母。高額の健康保険。かかりつけの医者はアトランタのベストドクター候補に選ばれている。気になる点と言えば、彼女は婦人ヘルスクリニックに3回も通っていた。

ここまで多くのことを話してきたケリーだったが、1つだけ重大な事を隠してきた。ライアンがいた手前話せなかったのは、彼女が昨年妊娠していた事だった。彼の仕事が上手く行きそうだったから、それを理由に結婚したくなかったから、後悔したくなかったから。彼女は思いつく限りの言い訳を言うのに夢中になりすぎて、彼が後ろに来ていたことに気づかなかった。

ライアンは彼女が秘密で中絶していたことにショックを受けた。ハッチは家族のために全てを捧げたと言っていたが、彼もそうする覚悟は出来ていた。しかし、彼の彼女への思いが揺らぐ結果となってしまった。更なるショックが彼を襲う。外に出ると彼の車はひどく荒らされていた。

刑事ベリー(Berry)の報告で、車の損害は500ドル程度だと分かった。それを聞いてJJはストレスを感じていた。ケリーを助けるために事件を受けたのに、二人の仲を裂いてしまった。しかしそれはストーカーを捕まえるために必要な質問であって、誰もが予期しなかった事。彼女を助けたい思いは皆同じだったが、JJにはそれ以上に傷つけてしまったことに責任を感じていた。彼女は席を立って部屋を出て行った。

ケリーがオフィスを出ると、道路の向かい側に立っている一人の男の視線を感じた。彼女が行く先々に必ずいた男。髪を短くし筋肉質で日焼けしている。ポロシャツに身を包んだ男は遠くの彼女に笑いかけていた。彼女は急いで電話を手にしたが、気づいた時には彼の姿はもうなかった。

ロッシ達はオードリーから話を聞く。夫のフィリップ(Phillip)を殺した理由を尋ねると、そうしなければならなかったと答えた。だが彼女は彼に殴られた事は1度もない。それどころか、家事や炊事のできない自分に我慢してくれていた。また、ネイサンの供述どおり、彼の学校行事には一度も参加したことはない。何も出来ない自分の姿を見せて、恥ずかしい思いをさせたくなかったからなのだと言う。

ケリーはすぐに警察に飛び込んだ。彼女はクリーニング屋(dry cleaner)やレストランで彼を見かけたことを覚えていた。逃げる場所がなくてここに来た彼女は、彼の特徴を伝えて似顔絵を作成してもらった。JJはそれをすぐに公開する。その表情はまだ硬いまま。

彼はこうして姿を現したが、同時に危険な状況でもある。もし、彼女に拒否されて怒ったり恥ずかしいと思ったりすれば、暴力的になってしまう可能性がある。ライアンからケリーに連絡があり、2-3日家を離れたいからその前に話がしたいというので、彼女は家に帰ることになった。

ハッチとロッシはイーヴァに報告に行った。オードリーは物理的な虐待を受けていたわけではない。夫に全てをコントロールされたことによる精神的な虐待だった。彼女が外部と接触するための手段を全て断っていた。

ストックホルム症候群(Stockholm syndrome)。戦争捕虜になった人間が、長く同じ時間を過ごす間に捕虜にした側の人間に同情や好意を抱く状態。冒頭であがったBattered woman syndromeにおいても、夫が暴力を振るう理由に段々同情し、それがやがて好意に変わっていくケースもある。パティ・ハースト(Patty Hearst)や記憶に新しいエリザベス・スマート(Elizabeth Smart)の誘拐事件も同様の症候群によるものとされている。

イーヴァは女性を被害者にしたがっているだけだと彼らの意見を受け入れなかった。それに対しロッシは、まだオードリーに聞いていないながら興味深い質問内容があるので、一緒についてくるように言った。

ライアンの精神状態は極限状態に達していたのか。彼は犬を連れて歩いている男を見つけると、それが自分の犬だと言っていきなり殴りつけた。馬乗りになって何度も繰り返し殴る。家の窓からその様子に気づいた彼女はショックを受けていたが、後ろを振り返るとアンサブの男が立っていた。

警察が到着し、JJ達も現場に来た。旧式の茶色いヴァンに乗った男が、別の男に50ドルを渡して犬を連れて道を歩くように頼んだ。さらに隣人のペットを誘拐した人間がいるから気をつけろとも話していた。裏のドアの蝶番は外され、携帯電話や財布、ハンドバッグは家に置かれたまま。我を失ったためにすぐ近くにいながら誘拐されてしまった事に、ライアンは自分を責めていた。

彼女はスマートだとデリクは言っていた。誘拐され密室に二人きりになった彼女は、彼らの指示通りに動いていた。この場所を素敵だと喜び、写真について聞かれればやっと会えて嬉しいと言い、どこで会ったかと尋ねられると21日に出会ったことを覚えていると答えた。切った髪の毛について誉めるとさらに喜んだが、彼女自身も自分の髪を切ると言うとやってはいけないと態度が豹変した。

ヴァージニアからマリランドに移送されたヴァンはない。ガルシアは両方の州から該当する人間の登録データとID、写真を現地チームに送った。まずは、ジェフリー・クレイマー(Jeffrey Cramer)、クリス・ギージー(Chris Geezy)、マイク・ヒックス(Mike Hicks)。

クレイマーは食料品店、ギージーは空調会社、ヒックスは現在無職であるもののIT技術者。最後に働いていたのはLegal Grindという会社で、ローファームの技術サポートをやっていた。ケリーは弁護士だから、彼が彼女のコンピュータの担当をしていた可能性がある。前科はない。銀行の口座から彼の住所が判明。404 Lark Lane, Silver Spring。

ただし、彼がそこに彼女を連れて行った保証はない。彼女こそが彼にとって自分が存在する証だと考えている。彼が行きたいと思う場所に行くか、彼女が行きたいと思う場所に行くか。あるいは二人にとって意味がある場所に行くか。ライアンがケリーにプロポーズしたビーチが候補に挙げられた。

ハッチはロッシ、アレグザンダーと共にオードリーから殺人の経緯について聞くことにする。洗濯を終え、服をクローゼットにかけていた。定規を使ってきっちり間隔を整える。振り返ると彼はベッドで寝ていた。彼女はこれが唯一のチャンスだと思い、銃を手にした。

銃弾を詰め、彼に一発放った。この事を娘のサラが帰ってきたら話そうと考えていた。だから血を拭きとって殺害した事を隠す意図はなかった。じきに警察が来た時に、床が汚れた状態で人を迎え入れたらフィリップが怒ると思ったからきれいに掃除した。

彼女の支離滅裂な供述に、イーヴァはようやく状況を理解した。それでも彼女を法廷に立たせ、審理を受けさせなければならない。しかしイーヴァは過失致死として事件を扱うことにした。そうすれば彼女は未決拘留期間に釈放される。

ケリーはこの場所は安全だから、手を縛っているロープを切ってくれるように頼んだ。徐々に気を許しているヒックスは、ナイフで切って解放した。彼は彼女の手に触れ、2年前にオフィスで出会った時の事を昨日の事の様に思い出していた。彼女にキスし、彼女の恐怖が高まっていく。狭いこの部屋を出て海が見たいと言うと、彼は彼女をヴァンから出した。

しかし男は銃を手にして、彼女を歩かせていく。波止場に着くとそこにはエミリー達がすでに先回りしていた。すぐにヒックスはケリーの頭に銃を突きつける。エミリーは銃を下げ、彼女の会話を誘導する。その間にデリクが後ろ側に回る。

ケリーは銃を置くように言った。アトランタに戻って、二人のための小さな家を探す。彼女が手を握ると彼の緊張はほぐれた。銃をポケットにしまった瞬間、ケリーは逃げ出した。同時にデリクがヒックスを押さえつけ、銃を回収して逮捕。

どこで会ったか聞かれた時に日にちを答えて誤魔化していた彼女は、ようやく彼とオフィスで会ったことを思い出した。彼のヴァンからは100枚にも及ぶ写真と1枚のメモが発見された。2006年2月21日に彼女と出会った。その1ヵ月後、彼は最初の手紙を送った。あの時、3月と答えなかったことも功を奏しいた。事件が終わり解放された彼女は、迎えに来たライアンと抱き合って無事を喜んだ。

JJ (V.O.): Susan B.Anthony said, "a woman must not depend on the protection of man, but must be taught to protect herself."

仕事が終わっていつものようにバーに出かけようとするエミリーは、一人デスクに座っているJJを誘った。彼女は疲れていると言って、今回は断った。

彼女はエミリーが去ったのを見計らって、引き出しから1枚の紙を取り出した。それを見ながら電話をかける。

JJ: Hey, it's me. Got a minute? Yeah, I'm fine. Fine. Uh, we just really need to talk. I'm pregnant.

彼女が本当に感情的になっていた理由はこれだった。

[END]

[感想]

今回はひさしぶりの当事者中心のスタイルだった。ケリーはさすが弁護士という感じで、見事な機転の利かせてくれた。BAUの話を聞いて、相手の興味が行く方向に持って行ったりして。場所を聞かれて答えを日付に変えてみたり月を言わなかったり、上手く交わしていたことを後で気づいて心地よくなった。

最後の密室シーンが、ストックホルム・シンドロームと交差するのかと思ったけど、そうじゃなかった。エリザベスの事件が監禁3時間ってことだったので、そういう短時間でもあり得るという可能性を見せつつ、ライアンとの最後の抱擁。この流れも非常に良かった。犬が誘拐された時の警官が犯人かと思ったけど、それも違っていた。

一方でオードリーの事件も興味深かった。彼女自身の症状より、子供達が父親に考え方を植えつけられている部分の方が怖かったなぁ。あの時点ではてっきり彼女の猟奇性みたいなのが暴かれていくんだと思った。

途中出てきたロッシとハッチの話も上手く他方に盛り込まれていた。ケリーとヒックスの人生が交差したという意味で"The Crossing"というタイトルになったと思いますが、2つのエピソードが重なるように盛り込まれた事もあるのかなって思った。逆にこのタイトルから、二人が実際に再会したシーンを横断歩道(crossing)にしたんだと思う。

JJが妊娠してしまいましたが、どうなるんでしょうか。A.J.が番組を降りたりはしないことを祈りたいですねー。ハッチやロッシの経緯があるだけに、今回も?ってならないで欲しいけど、それだとBAUに残れるのかな。

あと、Berry役を演じたのが"Jericho"のStanley、Eva役が"Prison Break"のFBIエージェントLangだった。見慣れた人が出るのもまた楽しい。

Marylandはホントはマラランド[mer-uh-luhnd]なんですが、そこまでやると訳わかんないかなと思ってマリランドにしておきました。補足。

今シーズンも残り2話。また次回。

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Writer: Debra J. Fisher, Erica Messer
Director: Guy Norman Bee

Star:
Thomas Gibson as Unit Chief Aaron Hotchner
Matthew Gray Gubler as SSA Dr. Spencer Reid
Paget Brewster as SSA Emily Prentiss
A.J. Cook as SSA Jennifer 'JJ' Jareau
Joe Mantegna as Senior SSA David Rossi
Kirsten Vangsness as Analyst Penelope Garcia
Shemar Moore as SSA Derek Morgan

Guest Star:
Bonnie Root as Keri Derzmond
Julie Sanford as Nancy Ferguson
Victor Z. Isaac as Nathan Henson
Aviva as Sarah Henson
Guy Nardulli as Undercover Cop
Mary-Margaret Humes as Audrey Henson
Courtney Henggeler as Jenna
Camden Singer as Hannah
Jeffrey Pierce as Ryan Scott
Barbara Eve Harris as DA Eva Alexander
Brad Beyer as Detective Steve Berry
Scott Lowell as Mike Hicks
Kosha Patel as Clerk
Angel Parker as Cashier

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