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[クリミナルマインド] シーズン3第19話。超ネタバレ。


2004年、ヴァージニア州ローノーク(Roanoke, VA)。ハッチとデリクを含むFBIチームはある男の部屋に来ていた。ブライアン・マットロフ(Brian Matloff)。逮捕令状が出ていることを告げたが返事はない。ドアの鍵は開いている。チームは中に突入した。

彼はすでに逃走していた。屋上に上がり、デリクに追い詰められた彼は隣のビルに走ってジャンプした。しかし後一歩届かず、端を掴むのがやっと。デリクはなんとか隣のビルに飛び移り彼に手を差し伸べたが、彼は耐え切れず落ちていった。これまでの人生が走馬灯の様に流れ、後頭部から地面に激突。即死ではなかったため、EMSを呼んだ。

現在。スペンサーとペネロピは1枚の写真を見ていた。

Spencer: So there was actually a time when something like this was socially acceptable?
Penelope: Oh...you're young. The eighties left a lot of people confused. This is, uh, especially sad, though.

エミリーがガーフィールド高校に通っていた89年当時の写真。彼女はロック少女だった。本人もフォトショップでいじられたのではないかと思うほど、全く様子が違う。

Spencer: Say, at a Siouxsie & the Banshees concert.
Emily: It's so weird. It's like some other life.

そこにハッチが現れた。ブライアン・マットロフ。別称、ブルーリッジ・ストラングラー。4年前、ブルーリッジ・パークウェイで3人を殺害。冒頭の事故で昏睡状態になり、裁判が行われる事はなかった。その彼が目を覚ました。

ロッシは彼が入院している病院に来た。彼を出迎えたのは、シーシー・ヒレンブランド(Cece Hillenbrand)。4年の月日が経ったが起訴状はそのまま生きているので、彼に証言して欲しいと言うことだった。

関係している人々も新しい生活をしているかもしれないし、証拠も効力を失っているかもしれない。だがそれより問題だったのは、重度の逆行性健忘。自分が犯した殺人どころか、自分の名前すらも覚えていなかった。


Criminal Minds



Hotch: "All changes, even the most longed for, have their melancholy. For what we leave behind us is a part of ourselves. We must die to one life before we can enter another." Anatole France.

(アナトール・フランスはフランスの作家)

ハッチはロッシと共にシーシーのオフィスに来た。マットロフのターゲットは、茶髪の若者。早朝にジョギングしているところを狙われた。唯一の目撃者であるマーヴィン・リオポルド(Martlin Leopold)は2年前に死亡。当時からヘロイン中毒で、過剰摂取が死因だった。

彼はジャンキーだったが、3人目の被害者ダーシ・コービット(Darci Corbett)とマットロフが現場の公園にいたのを目撃していた。情報そのものは正確だったらしく、起訴状の大半はそれに基づくものだった。後は全て状況証拠のみ。当時の担当刑事は退職しているため、ロッシはチームと共にこの事件の捜査に当たる事を約束した。

Hotch: We're not just doing it for you. We're doing it for them.

BAUは犠牲者達の無念を晴らすことは出来るのか。

2004年。ハッチは当時、新加入したスペンサーと共に現場を調べに来た。スーツを着たデリクもいる。遺体についた索痕(ligature marks: 紐などで首を縛った時に出来る水平の傷)は、他の二人の犠牲者と同じ。同じ犯人である事は、ベルトを使ったことから分かる。手首に日焼けの跡があるので、時計を盗んでいった。殺人のトロフィー代わり。

遺体は顔を下に向けて埋められている。顔を見ていることが出来ないことを意味し、後悔の念を表す。犯人と犠牲者は顔見知りの可能性があるが、後悔に関してはそうである必然性はない。

女性を選んだのは、そこに彼女達がいたから。行き当たりばったりで狙いを決め、たまたま通りかかった3人が殺された。現場にはダーシの父親(演じているのは、James Eckhouse)が来たので、スペンサーが対応する事になった。

現在。マットロフのアパートに突入した際、発見したものがもう1つある。ネイティヴ・アメリカンの伝説に彼は興味を示していた。顔を下にして埋めると、魂を閉じ込める事が出来て殺した人間に取り付かなくなる、といったもの。

3人の女性は狭い墓に入れられていて、犯行が発展している様子はない。ただ、犯行の手口を身につけている間に犠牲になった人間がいる可能性は残されている。

マットロフは、ブルーリッジ・パークウェイで森林局員として働いていた。なので、公園全体を自由に行き来・行動する事が出来る。ポーランド・カトリックとして育てられた彼が、どうしてネイティヴ・アメリカンに興味を持ったのか。持ち帰った戦利品は彼のアパートにはなかったが、彼はそれをどうしたのか。目撃者がいなくなった今、これらの情報が得られないと有罪に問えなくなってしまう。

Spencer: There might be another way.

彼の審理が始まった。ヒレンブランドは彼の脳内指紋を調べる事を要請。テリー・ハリントン(Terry Harrington)に対するアイオワ州最高裁の決定は、検査結果を科学的証拠として認めるものだった。他にも ドーバート・V・マレル(Daubert v. Merrell)の例がある。

検査は脳に刺激を与えるものではなく、安全性は高い。コンピュータの画面上に出る画像を見てもらって、脳波を調べるだけ。相手弁護士は剣幕を立ててこれを拒否したが、ブライアン本人が自らやりたいと申し出た。

毎日、自分は誰か、自分は何者かと考え続ける日々に終止符を打てる。たとえ結果がどうであろうとも、この悪夢から逃れられるならやりたいと彼は言った。いや、やらなければならないと彼は考えた。

法廷にはダーシの父親も来ていた。彼はそもそも健忘自体が弁護士による丁稚上げだと考えているらしく、スペンサーに全てを託す事にした。彼のことを良く覚えているようで、髪を伸ばして変わったと言った。

事件があってから、彼は奥さんとも別れる結果になった。彼の中でも今回の裁判が1つの区切りとなる。スペンサーは、彼のためにも今回のテストを成功させなければならない。

テストの準備がなされた。マットロフはハッチの顔を見ても、全く覚えていない。演技なのか、本当なのか。遺体の写真、被害者の顔。何を見せても彼の脳波に変化はない。そこにJJから連絡が来た。病院の訪問者記録を見ると、6ヶ月に1回ニーナ・ムーア(Nina Moore)という人物が訪れている事が分かった。彼女に追跡調査を指示した。

結局、どのイメージに対してもMERMER(memory and encoding related multifaceted electroencephalographic response)は全く反応を示さなかった。可能性は2つ。彼が覚えていないか、彼が犯人ではなかったか。

この結果を受け、BAUの意見が分かれた。1つは犯人がもはや別人になってしまったという考え。人間の行動や性格は過去と大きく結びついている。その過去がなくなれば別人となってしまい、今回の件で言えば殺人を犯す危険性がなくなった。社会に対する脅威が取り払われた事を意味する。スペンサー案にエミリーが賛同した。

もう1つは、罪は必ず償うべきという考え。犠牲者が出ている以上、人格ではなくその人間に代償を払わせなければならない。記憶がまた戻る可能性もあるし、危険が完全になくなったわけではない。ロッシとデリクは、彼の記憶に頼らず物理的証拠での解決を試みる。

これらはアイデンティティとは何かと言う本質的な問題であって、彼らがその罪の問い方を決めることは出来ない。あくまで考え方が分かれただけで、捜査は全員で行う。

病院から半径500マイル以内に住むニーナ・ムーアの数は71人。だが該当者なし。マットロフは教科書どおりの孤独者で、人との関係は持たず、家族やガールフレンドもなし。3人を殺した孤独な男を定期的に訪れているのは、彼女が彼に対して何かしらの感情を持っていたからだと思われる。ありがちな連続殺人犯についたファンかもしれないが、ニーナ・ムーアと名乗る人物が真実を知る鍵になる可能性がある。

裁判を明日に控え、マットロフは死んだ女性が出てくる悪い夢を見ていた。声を上げたので見張りが確認しに来たほどだ。彼は自分の記憶をたどるために、書くものを要求した。そこに漂ってくる匂い。それはポップコーンだった。彼はこれがポップコーンだと言うことすらも分からなかった。そして浮かび上がる1つの疑問。自分はポップコーンが好きだったのだろうか。

裁判が始まった。焦点となるのは、証拠の有無。検察の話が推論なのかどうかを決定付ける唯一の方法はプロファイリングである。ヒレンブランドが、マットロフを犯人だと決めた理由をハッチに尋ねた。リードとモーガンと共に犯人の行動を分析し、容疑者リストを作成した。そしてその中から候補がたった一人に絞られた。

2004年。犯人の行動範囲は20万エーカー(約30km四方)。ジョギングしている若くて力のある女性を選ぶリスクをとりながら、場所はリスクを避けた。Trailside KillerことDavid Carpenterのような人間か。例えばヒッチハイカーや迷子の犬を探しているふりをして相手を油断させ、いきなり襲った。しかしそれだと相手を制圧する前に、逃げられたり携帯電話で911に連絡されてしまう可能性がある。

犯人は管理する立場ではあったが、法の下で働いている人間ではない。警察だったら地面から2フィート下に埋めるなんてことより、もっといい方法を思いついているはずだ。業務用道路を使用できる森林局の人間が妥当だということになった。それなら公園内に埋めても、怪しまれる事なく再びその場を訪れる事が出来る。

森林局の職員は1718人。犯人はおそらく新人ではない。警戒心が強く、まめな性格。証拠も一切残さない。ほとんどパラノイド(偏執症)状態で、警官が知りうる内容は全て知っておきたいと考えている。自らも捜査に参加している可能性が高い。

Derek: Hey, what's that new tech girl's name?
Spencer: Uh... Gomez, I think.

彼女もまた新しく入ってきたようで、名前をきちんと覚えてもらっていなかった。

Derek: Excuse me, Gomez. Hey, baby girl.
Garcia: Baby girl?
Derek: Forgive me. I just didn't know the real–
Garcia: I've been called worse. What can I do for you?

ガルシアは職員と警察から質問を受けた目撃者のリストを調べた。そこで浮かび上がったのがブライアン・マットロフ。

現在。ロッシの下に審理が上手くいっていると連絡が入った。今度は病院から帰って来たJJとエミリー。ムーアは、40代後半から50代半ば。神経質な感じで、最初の訪問の際には部屋に入ることすら出来なかった。廊下に立って中を数分に渡って見ていただけで、そのまま立ち去った。

その後の訪問からは少し様子が変わる。彼に読んで聞かせていた。時にはナースに彼の状況を尋ねたり、彼が被る痛みを心配しているかの様に見えた。ここまでの話からすると、母親なのかもしれない。

しかし起訴されてから両親は彼を勘当した。母親に連絡をして確認も取れ、さらに実の母親でない事まで分かった。同時に父親も血はつながっていない。彼が養子になったのだとすると、訪問しているのは彼の実の母親だと想定される。年齢的にも妥当な線。

独り者だとされた彼だったが、二人の間には知られざる関係があったのか。茶色の髪、茶色の目、色黒。ヒスパニックだと言う人もいるし、中東の人だと思ったナースもいる。彼の興味の対象からして、ネイティヴ・アメリカンの可能性もある。つまり、自分の祖先の研究をしていた。

法廷。逮捕当時、彼にはひき逃げ事件での令状も出ていた。彼はハッチ達を見て逃げたが、その件を恐れて逃げた可能性が相手弁護士から示された。8人の防弾ヴェストを着た捜査員がいたことは、Yes/Noクエスチョンと言うことで故意に無視された。

BAU。ガルシアが丁寧に質問しても匿名養子に関して一切教えてくれなかったので、やむなく相手のシステムにハッキングした。

Garcia: I'm gonna send your boss these Jamaican vacation photos.

ニーナ・ジェネシー(Nina Genesee)。1978年に結婚。その時に名前をMooreに変えた。住所はヴァージニア州のマディソン・ハイツ。JJは彼女に電話していたが、その時は自分ではないと言っていた。ローノークに行った事すらないと話していたらしい。彼女がなぜ嘘をついたのか。なぜ、目を覚ました彼には会いに行かなかったのか。

法廷。弁護士はプロファイリングに基づくマットロフへの容疑そのものが間違っているとした。アトランタのオリンピックパークでの爆破事件。最初は事前に退去させた英雄、そこから容疑者となり、結局無実だったリチャード・ジュエル(Richard Jewell)を引き合いに出した。しかし実際の犯人、エリック・ルドルフ(Eric Rudolph)も同様のプロファイルを有していた。

さらにBaton Rouge Serial Killerことデリック・トッド・リー(Derrick Todd Lee)を出してきた。犯人は白人で都市部に住んでいる人間と思われたが、結局は黒人で郊外に住んでいた人間だった。通称The BTK Killerのデニス・レイダー(Dennis Rader)も同じで、離婚し生殖能力なしとプロファイリングは決定付けたが、結婚して二人の子供がいた。これは異なっていた例を出しているだけで、プロファイリングの成果に対する信義を揺るがすものではない。

ハッチ達の仕事を単なる推察だという弁護士に、彼に対するプロファイリングをする事で実際に証明した。

1. 靴下の色はチャコール・グレイ。スーツに合わせた。そうすれば身長を実際より高く見せることが出来る。
2. 同時に靴も上げ底にしている。
3. 金銭の問題を抱えている。フェイクのロレックスをつけていることから、本物を質屋に入れたと思われる。
4. お金を失った原因は競馬。彼のPDAが20分おきに震えているのは、レースの結果を知らせてもらっているから。
5. その結果が思わしくないため、法廷での機嫌も相当悪い。
6. この仕事を選んだのも博打の一つで、競馬と同様、確率の低いものにかけて大もうけをしようとした。
7. もし推察が間違い出なければ、レースの結果をもうすぐ伝えてくれる。

しばらくして着信があった。反論しようとしたが、ジャッジはすでにハッチの力を認めた。弁護士は質問を終了。翌日午前9時に再開する運びとなった。

傍聴を終えたコービットは、スペンサーの所に来た。事件があってからセラピーに通い、人生にはどうにもならないことがあると、この事実を受け入れることにした。そして今、その言葉の意味がよりハッキリと分かったのだと言う。スペンサーは少し違和感を感じたが、コービットは笑顔で去っていった。車に乗った彼がグラヴボックスから取り出したのは、1丁の拳銃だった。

ロッシとJJはニーナの家を訪れた。家族にも知らせていないため、ブライアンが目を覚ましたと聞いても会いに行かなかった。彼を産んで冷たいと分かりながらも、養子に出して忘れようとした。彼とは事故前に一度会ったきり。

養子は匿名という条件だったため、情報が漏れるはずがなかった。しかし5年前、彼の方から電話があり会いたいと言ってきた。誰かを雇って調べたのだと思った。彼は彼女の家族全員に興味があり祝日の辺りに会おうとしたのだが、彼女はそれを嫌って自分だけで会うことすらも拒否した。

ニュースを見て、それが引き金で殺人を犯したのではないかと自分を責めた。病院に行ったのは、昏睡状態なら危険はないと考えたから。彼に読み聞かせている時は、自分が正しい事をしていると感じられた。

彼は彼女に贈り物をしていた。彼女に拒否され、それがストレスとなり、殺人を犯した彼女に送ったもの。失われた殺人の戦利品は、彼女に送りつけられていた。彼女への自分の気持ちの印として。

移送されるマットロフは、死んだ女性が助けを呼びかける夢を見ていた。横に乗った警官は、彼にポップコーンを食べさせた。それを食べた彼は何かを思い出し始めているのだと言った。本当かどうかは彼にしか分からない。もうすでに多くのことを思い出しているのかもしれない。

車から下ろされ法廷に向かうマットロフ。そこに1台の車が止まった。銃を持ったコービットが彼に近づいていく。警官が気づく様子はない。銃に手をかけ、彼に迫ろうとした瞬間、スペンサーが彼を止めに入った。

ダーシがもしこれを知ったとしたらどう思っただろう。これが本当に彼女が望むものなのか。彼に苦しみを味わわせたい気持ちは分かるが、今の彼には何も感じない。全く無意味な行動に対して、コービットは刑務所に入ることになる。後悔した時はすでに手遅れだとスペンサーは説得した。

Mr. Corbett: I'm already in prison.

彼は諦めて銃を取らせた。スペンサーは昨日の彼を見てあまりに落ち着きすぎていたし、"Spencer"の名前を呼んだのが気になった。そこまでを予期できながら、どうして娘を死なせてしまったのかと彼はリードを責めた。

法廷にはニーナ・ムーアが召喚された。彼女はブライアンの産みの母親である事、37年前に養子に出した事、そして2003年に彼の方から接触を図って来た事を話した。家族の一員になることを拒否された彼は、2ヵ月後にギフトを送ってきた。一切手紙などはなく、封筒に物が入っているだけ。最初はネックレス。次は時計。ダーシが写真の中でつけているものと同じ。審理は終了し、翌日9時に再開。連れ出されるマットロフは、感情を見せ始めていた。

彼座っていた席のノートを見つけたハッチ。沢山のメモが取られたそこには、涙の跡もある。彼は喜び勇むシーシーに、マットロフが記憶を取り戻しているかもしれないと教えた。証拠が出て来た為に記憶の有無はもはや問題ではないが、犯人の動機を知ったりすることはできる。二人が話している間、着替えをするために彼の手錠を外した警護官が襲われた。頭から血を流した彼女は、銃を取られたと報告した。

彼女の車が奪われた。日産の旧式モデル。すぐに州の道路封鎖を指示した。業務用の道路もくまなく封鎖する。スペンサーには彼のいた拘置所のセルを調べさせる。彼が向かった先はどこか。デリクたちの分析も聞く。

記憶が戻り始めたマットロフが向かうであろう場所は、ニーナの家。犠牲者と彼女に共通点は多い。しかし彼女は今、法廷にいるためにそれはありえない。単に逃げただけなのか。エミリーはあの脳テストの影響が出たのかもしれないと言った。

スペンサーは彼のセルから何枚ものノートを見つけた。その中に1枚だけ詳細に描かれた絵があった。彼が女性を襲った滝のある森。彼はそこにいた。あの時の様にジョギングをしている女性。彼は木の陰に身を潜め、彼女が通り過ぎるのを待った。

FBIも現地に到着。マットロフが失踪して30分。他ならぬ自分を探すため、ダーシを殺したこの場所に戻ってきた。次の犠牲者が出る前に、彼らは食い止める事が出来るのか。

森を抜けると彼の姿が遠くに見える。動かなくなった女性と一緒にいる。もし大きな行動に出て彼を焦らせれば、彼女を殺し自殺を図るかもしれない。ハッチは自分一人で行き、、周りに狙撃チームを配備させることにした。

彼の後ろから銃を向ける。彼は彼女の声を聞いていた。しかし彼が抱いていたのは、最初に殺した女性。新たな殺人ではなく、自分の殺人を思い出していた。彼はここに到着した時、この場所に彼女がいると分かった。死体を埋めた場所がいきなり分かるなど、理由は一つしかない。

Matloff: I killed them.

この地で全てを思い出した。依然として別人の記憶をたどるような感覚があるが、自分が犯した罪を認識していた。罪は償わなければならない。彼は銃を取り出した。死刑になるのなら自ら死ぬという考えだが、それは罪を逃れようとしているだけ。本当に罪を償う意識が芽生え別人になったのなら、銃を置いてそれを証明する必要がある。彼は銃を放り投げて投降した。

シーシーは事件を終え、お礼にハッチ達におごると言ったがはるばる運転してきたため、次の機会にした。彼女はハッチの仕事振りを相当気に入ったようだ。笑顔で去っていった。

スペンサーは、ダーシーの父親が銃を持って現れたことをハッチに話した。今回の件で彼の中で終結を迎えたか、スペンサーには疑問だった。犯人が有罪になったから、同時に心の平穏が訪れるわけではない。しかし、自分で区切りをつけなければならない。少なくとも、犠牲者の家族にはその選択肢しかないのだから。

スペンサーは心配になって、夜遅くにコービットの家を訪れた。新聞に載る前に、マットロフが執行猶予なしの終身刑になったことを伝えた。それだけではない。彼の証言が採用されたため、彼が奪った時計を証拠品から外してもらって持ってきた。

ダーシが仲の良かった祖母からもらったもので、裏には"Glory in a flower"と彫られている。コービットは二人の思い出に涙し、スペンサーに礼を言った。この言葉は二人が好きだったウィリアムズ・ワーズワースの詩"SPLENDOR IN THE GRASS"から取られていた。

"What though the radiance
that was once so bright

Be now forever taken
from my sight

Though nothing
can bring back

The hour of splendor
in the grass,

Of glory in the flower,

We will grieve not,

Rather find strength

In what remains behind"

[END]

[感想]

最後の詩は「草原の輝き」として日本でも親しまれているもので、和訳については色んな方がウェブ上に書いてらっしゃるので、気になる方は調べてみてください。

物的証拠をほとんど用いない、純粋なプロファイリングで過去を辿るという試みでした。ハッチの法廷のシーンなんて、弁護士の鼻っ柱を折っただけだけど良かったです。やっぱり人間の行動って性格でますよねぇ。行動から性格を読み取るっていうのは、日常生活でも相手を説得する方法を考えたりするのに役立ちます。

記憶が消えたマットロフですが、証言台に立つ母親を見て彼女に対する憎しみは消えてしまったのかな。写真を同封するなど彼女に似ている人間を殺して物を奪ったと誇示する、って部分がないので、どうにも猟奇性という部分が薄く感じてしまった。人間の心って勝手なものだなぁって我ながら思いました。

タイトルの"Tabula Rasa"ってのはラテン語で、「人間は生まれながらに一切の精神や感情を持たない。そして知識は経験と外界の観察によって蓄積される」という理論の事らしいです。一時的に健忘となった部分と、感情や知識を持つ前に母親に養子に出されたマットロフのことを指しているんですね。

それではまた次回。シーズンフィナーレになります。

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Writer: Dan Dworkin, Jay Beattie
Director: Steve Boyum

Star:
Joe Mantegna as Senior SSA David Rossi
A.J. Cook as SSA Jennifer 'JJ' Jareau
Paget Brewster as SSA Emily Prentiss
Matthew Gray Gubler as SSA Dr. Spencer Reid
Thomas Gibson as Unit Chief Aaron Hotchner
Shemar Moore as SSA Derek Morgan
Kirsten Vangsness as Analyst Penelope Garcia

Guest Star:
Amy Carlson as Cece Hillenbrand
Dick Herlan as Husband
Jenny Powers as Woman
Eric Lange as Brian Matloff
James Sharpe as Detective Jarvis
Beau Dremann as Sergeant
Jon Barton as SWAT Officer
F. William Parker as Judge
Loreni Delgado as Technician
Sarah MacKay as Nurse
Anne Betancourt as Nina Moore
Steven Culp as Lester Serling
James Eckhouse as Mr. Corbett
John Pirruccello as Resident Jogger
Bob Gebert as Doctor
Roxana Brusso as Lidia

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