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[Dr. House] シーズン4第13話。超ネタバレ。


ナース達がPPTHを取り囲んでストライキをしている最中、参加していた男ジェフ(Jeff)がいきなり倒れた。左目は微細動を繰り返していた。



House



というわけでPPTHの中は大変な状況になっている。もちろん、彼にはほとんど関係ないことであるが。

Cameron: Welcome to a world without nurses. Here, you can start with these.
House: It's not my fault. I didn't lose nurses.

カディが探していると知って、見つからないようここに逃げてきた。だって、患者が沢山いるところなんて彼が一番いなさそうだから、きっと探しに来ないと思ったからである。ファイルをジュースの下に置いて休憩。

すると先ほどのジェフがベッドに座ってニコニコしている。誰にも構ってもらえないのに笑っているので、キャメロンに聞いてみた。失神の発作と最近味覚障害になったという病歴。何を食べてもレモンメレンゲパイの味がするらしい。面白そうだけどファイルを受け取るのは止めておいた。

正式に診るのは面白いと分かってから。とりあえず、なぜ彼の前にランチが2つ並べられているのか聞いた。2食食べたいからという不満を言うどころかその状況受け入れるタイプの人間らしい。放って置かれている状況にも、医者達は一生懸命やっていると全く文句を言う素振りを見せない。自分達が起こしたストのせいだという罪悪感からでもなさそうだ。

確認のために杖で足の甲を突いてみた。思いっきりわざとやったが、偶然だよと笑っている。

House: Is he Canadian?
Cameron: Uh, he's a low priority...

文句を言わないからどんどん後回しにされている。しかし、これが蔓延すると大変な事になる。早速チームを集めてディファンレンシャルを始める。


代謝障害。毒物暴露(toxic exposure: 私の造語ではないです)。舌癌が脳に転移した。てんかん(epilepsy)。M.S.。感冒。ここでサーティーン(今まで13番と書いてきましたが、この表記に変更)がちゃんとした家に育てられたと言った。そんなに単純なものではない。

House: He wasn't vanilla nice. He was nice without any aspiration, personal gain. I'm thinking genetic defect.

個人の欲得でなくこうならば、これは遺伝子の異常である。例。洞穴に住んでいる3人がいたとする。そこに槍を持った人間が走ってきた。一人は立ち向かい、一人は逃げ、一人は笑って迎え入れる。

House: For fondue.

ええっ?最後の人はきっと子孫を残すことなく終わるであろう。というお話。つまり、いい人間達は殺されていくために、遺伝子が受け継がれる事なく現代に来ている。人に殴られても笑っていられるような人間は、文明が出来るとっくの昔に絶滅しているというわけだ。なるほど。

ところがこの患者、奥さんと知り合って11年間ずっとこの調子なのである。だからといって人間の進化を否定できるほどの事ではない。そこでカトナーが言った。統計的にはそういう人がいる可能性がある。世界の統計を取ると、大抵は釣鐘型になる。右端の人の数だけ左端の人がいるわけで、ハウスの様な人間がいるということは...

Kutner: Then we also have to accept the existence of the opposite extreme.

おいっ。一応説得力があるので、投票してみましょう。「人がいい」というのは病気の兆候ではない。3人が手を挙げた。

House: And who thinks that their vote counts?

投票をすると言ったが、彼らが有権者だとは一言も言っていない。優秀な人間の数だけ、そうでない人もいるというのはカトナーの発言だったじゃないか。フォーマンとカトナーは家に行って毒物のチェック。

House: Taub and thirty-One...
Thirteen: Thirty-One?

ひっくり返してみた。タウブとサーティーンは、MRIで腫瘍の検査とEEGで神経の損傷を調べる。


暇になったからボウリングに来た。ウィルソンがアンバーと忙しいため仕方なくチェイスを呼んだら、投げ方の講釈などをされてしまった。さらに本人はリストサポートを着けて思いっきりフックかけてストライク。

彼は楽しんでいるがハウスは一向に楽しくない。彼がうまいと分かった上で誘ったのには理由がある。男一人が一人でやる事と言ったら2つしかない。その中にボウリングは入っていないから仲間を呼んだ。チェイスは2つのうち1つは分かったようだが、もう1つが分からないと言う。右手と左手じゃないか。下ネタですらひねりがある。

そんなハウスにチェイスは尋ねた。人がいい人間になれないとしたら、どうしてわざわざ"nice"という言葉があるのか。それはかつてそうであったからである。言葉として残っている限りは人間もかつてはそうだったが、今はそうではないというだけの話。現代人を見渡せば、どうやってそれが無くなっていったかを知ることができるだろう。

彼はまた、ウィルソンについてどうするのか聞いた。

House: I wish the best for them and their tragically deformed children.

アンバーは悪であることに長けている。そんな彼女に挑んでも無理なんじゃないかとチェイスは言った。キャメロンにも同じように我慢できない嫌なタイプの友人がいるのだが、彼女はその人をどうこうしようとは思っていないらしい。でもチェイスはその女が嫌いなので、木曜日と指定して会うのを許している。だから今日も暇になった。

鬱陶しい人間をやっつける方がいいのかもしれないが、それをやろうとしたら実際に彼女に会う必要がある。それよりハウスとボウリングをしているほうがマシと言うわけだ。しかしこの話を聞いてハウスが妙な気分になった。キャメロンには"insufferable"な友達が一人しかいない。その中に俺が入っていないとは!

話を後ろ手に聞きつつ投げていたチェイスが振り向いた頃には、彼の姿はもうなかった。そんなに急いでどこに行ったんでしょう。


ハウスはアンバーの家に来ていた。そこにはウィルソンもいる。

House: Joint custody.

いきなり共同親権を申し立てた。これを聞いた本人は合理的であると言う。彼女が出来たから友人と過ごさないのはおかしいから、彼女とも過ごし友人とも過ごすのはどうかと言うのをハウス的に言えばこうなる。ウィルソンは納得した。

彼女はクレイジーだと言ったが、間違ってはいない。普通のハウスならSEX用ルブリカントと瞬間接着剤を入れ替えるくらいのことはやるはずだ。それを抑えて話し合いに来たのだ。

Wilson: This is his way of accepting us.

そこで1日おきと週末を提案。彼女は水曜日にヨガクラスがあるので、その日を明け渡す事にした。ただし11時までには帰宅させ、週末は1週おきに交換。それを受けてハウスは月曜日、水曜日と深夜を提案。しかし真夜中案には反対されたので、息子の意見を聞いてみた。

公園で追いかけっこしているワンコロのようだと彼は言う。愛情を込めてだけど。お互いのケツを嗅ぎあいっこして、お互いの牙を見せ合って和解する。もしくはとことんまで噛み付き合うかのどちらかになるだろうと彼は言った。愛情を込めてだけど。

ハウスは先に俺のを嗅げとけしかけた。要求を飲まないなら出て行けとアンバーは言った。俺の要求を飲まんのならここに引っ越してくると返した。そしてソファに座ってみた。悪には悪で立ち向かう。


ジェフの家に来た二人。コスタリカで人道活動をしたり、障害を持った子供たちに勉強を教えていることが分かった。フォーマンは完璧すぎる人間がいる可能性もあると言ったが、カトナーは少し違う。人は皆完璧であろうとしているわけで、ジェフもその一人である。しかしハウスの様な人間もいるから必ずしもそうであるとは限らない。

Kutner: Exception that proves the rule.
Foreman: What sort of argument is that?
Kutner: A bad one.

洗剤の棚にはフッ化水素酸の液がある。カルシウムを低下させ、失神や味覚障害を引き起こす原因となる。病院に運ばれてきた原因はこれかもしれないが、彼の行動の解析にはつながりそうもない。


ハウスとアンバーはPPTHのキング・ソロモンのところに来た。彼女がはんぶっこしなさいと言えば、それでも構わん。本人も自分では決められないし、どちらかを怒らせようと思ってさっきの言い回しをしたら両方ともウィルソンにキレるという結果になったので、彼もこれを受け入れている。

するとカディはいきなり従業員ファイルを取り出した。ナースがいなくて忙しいため、それを元に判断するらしい。患者の扱いが酷い。部下の管理は虐待スレスレ。病院のハイエラーキーを公然と馬鹿にしている(overtly contemptuous)。ハウス自身はこっそり(covertly)やっているつもりらしいが。

上司に対する敬意もない。コメントの大半が人種差別か性差別的。言いたいこと言いやがって~。

House: That top makes you look like an Afghani prostitute. Would be an example of that.

こういうのがovertlyなのだ。しかもこの従業員評価にサインしろと言う。その代わりにウィルソンの件の裁断を下してくれと言ったらさらに要求が来た。ハウスも部下のパフォーマンスレヴューを書いたら、裁断を下すんだそうだ。

仕方ないから受け入れてサインした。水曜日は11時まで、週末は1週おきに決定。

House: Yes. Wednesday nights are ladies' nights at Cheetah's.

Ha!


検査の結果は全て正常値。カーペットクリーナーのフッ化水素酸によってカルシウム値が低くなるはずなのに、とカトナーは言った。正確に言えば、前の値よりも低い値になるだけである。元々高ければ正常値に戻る。だから彼は高カルシウム症を煩っている事になるわけで、これは味覚障害・失神を引き起こすわけではない。3つの症状を引き起こす病気を考えなければならない。いよいよ面白くなってきた。チームを集めてジェフの下へ。

ハウス進化論を証明すべく、まずは「奥さん不細工ですね」と言ってみた。奥さんは通常の怒った反応をし、彼は「論点の証明をしようとしているだけだよ」と言っている。完璧な人間の存在か、病気の人間の存在か。ハウスの医師としての経験から言えば、当然後者が圧倒的に多い。

奥さんのデビー(Deb, Debbie)は夫をナイスだと言っているが、その言葉にも色々意味がある。

House: Nice in the sense that your toaster is nice for making you breakfast. It's the only thing his wiring will let him do.

パンを焼くために作られたトースターがパンを焼けば、これはナイスである。というよりそういう風に作られているだけなのだ。ハウスの診断はウィリアムズ症候群

遺伝子疾患の1つで、物事を疑う部分の遺伝子が欠落してしまっている。治療法はない。しかし他の症状が出ていないとタウブ。確かに歯はあるし目が悪い。IQも普通。

Thirteen: Elfin appearance?
House: Yeah, he's more Legolas than Keebler, but I bet you he can still crack off a batch of pecan sandies.

Legolasは"The Lord of the Rings"のエルフ。Keeblerは、エルフが魔法のオーヴンで作ったと言われるクッキーやクラッカーを売っている♪

では絶対音感はどうか(Williams' Syndromeの最たる症状の1つ)。本人曰く、歌は全くダメらしい。謙虚に言ったのかと思ったら、本当に音痴だと奥さんも言っている。実際に歌わせて見ると、二重のショックを受けた。推測は外れたが、彼は口を歪ませて呼吸が出来なくなってしまった。


ウィリアムズ症候群の検査は陰性と出た。それを嬉しそうに語るカトナーに評価を下した。一応約束なので。彼は友好的な態度であるが、時に首を突っ込みすぎる。同僚や患者とは上手く関係を築いているし、仕事も時間通りに完遂している。怖いくらいナイスな評価だった。

House: Cross out Wilson's name and the date, and then fill in
your own name.

と思ったらウィルソンのをパクって書き換えさせているだけだった。

ハウスの次の案は神経梅毒(neurosyphilis)。コントラストMRIではない通常のMRIには浮かび上がってこない。それを聞いてカトナーは自ら検査に行った。他の二人も退出し、残ったフォーマンはハウスの作戦だと考えた。

人は評価されると聞くと、その人に逆らわないようにする。カトナーは違うという表情をしながらも検査をしに行った。タウブやサーティーンも同様で、レヴューを書かれると思うとハウスにビビってしまう。

House: I don't think that the right time to tell the dog not to pee on the rug is semi-annually.

四半期に一度だけ話を聞いて真面目にやるのでは意味がない。ハウスの目の前だけきちんとするかもしれないし、そもそもこういう作業はハウスの嫌いな事であるから代わりにフォーマンがやる事にした。それにハウス先生には他に気にあることがある。

House: I am concerned about the rainforest.


カトナーは神経梅毒についてジェフに話した。夫婦はピースコープス(Peace Corps: ケネディが設立したヴォランティア団体)に応募した際に検査を受けたと言うのだが、それは10年も前の話。妻は自分をずっと愛し続けているから、他の人間とセックスして病気をもらったなんてありえないと彼は主張する。あまりの確信ぶりにカトナーもちょっと引いてしまった。


ハウスがピアノを弾きながらアパートでウィルソン達を待っていると、ドアをノックする音がする。15分遅れて来たのだと思いきや、全然違う男だった。いいニュースがあるんですけど、なんて言っている。

House: Miley Cyrus is playing a third night at the Spectrum?

(ちなみにこの後、Mileyは"Idol Gives Back"に登場した。)

そんな楽しい話であるはずもなく、経典を売りに来たらしいので昨日イスラムを買ったからと言って追い返した。その後ろに二人の姿がある。「ハウスの16分」という大切な時間を無駄にした事に文句を言ったら、16分延長したらいいじゃないとアンバーが適当な返事をした。相変わらずウィルソンに主導権が全くないので、ハウスもそこを危惧している。

聞けばシャワーを浴びなきゃならんかったと、1回やってきたから遅れた事が判明した。

House: I had to take a dump.

オマケに目の前で思いっきりキスして出て行った。面倒なCBである。

Amber: You've got mommy's numbers, right?
House: Daddy needs a drink.

この後ウィルソンとはミニゴルフする予定だとCBには言ってある。ウィルソン救出作戦は成功するんだろうか。


サーティーンが戻ってくるとフォーマンがいた。彼女は心臓血管であると考えたが、エコー検査には異常なし。卵円孔開存(patent foramen ovale, PFO)という別案。これなら発作や失神の説明もつくし、エコーでも発見できない。そこでバブルテストを試す事にした。という報告も当然評価に入っている。困難な状況でもたくましくやっている事を評価した。

入れ替わるようにカトナーからの報告。VDRL検査(梅毒を検出するための検査)を出来るほどの血液の残りがあった。ハウスは梅毒の可能性を排除できるまで他の検査をしないように言っていた。そこでその血液を調べたら陽性反応が出た。


結婚している人間が性病にかかると、いつも同じ会話になる。患者には必ず間違いだと言われる。だからタウブは必ず検査を2回やる。すると今度はお互いを責め合う。自分は無実だと言い合ってみても、結局どちらかがもらって来た事実は間違いないわけで、夫婦と関係においては二人ともアウトなのだ。そして最後は相手も浮気をしていてくれなんて思ってしまう。実際にそうだったと知れば、さらに悲惨な状況になってしまうのに。


カトナーはジェフ夫妻に報告した。彼は10年前の検査が間違っていたのだと言った。自分はあれほど妻を愛しているし、浮気をしていないと言いながら説明がつかないから自分がそうしたのだと言っている。カトナーはデビーを外に出して話を聞いた。

彼女に聞いてみても浮気はしていないと言う。なのに彼の言葉に全く怒る様子もない。理由は明快だった。彼の様な良い人間を見ると、まず自分はこうはなれないと考えて不快になる。それを越えると彼の影響を受けて良い人間になっている自分に気づく。

しかし、自分の信じてきたものが病気による症状だと知ってショックを受けた。梅毒は脳に損傷をきたし、それによって性格が変わる。さらに、病気が快方に向かうに連れて彼の性格は元に戻っていく。それでも彼女は夫が変わったりしないと信じている。

Kutner: You should get yourself tested.


カトナーはタウブ、フォーマンと休憩を取っていた。未だにベルカーヴ理論を考えていて、良い人でいることが病気なのにハウスの様な男はどうして病気ではないんだと妙な不満をこぼしている。悪人になるのは簡単だけど、善人になるのは難しいじゃないかって私は思った。悪い事は放っておいても覚えるのに、善行は必死に教え説いたってなかなか実践されないじゃん。悪は遺伝しておるんじゃないかと疑ってしまう。

それはさておき、フォーマンがタウブのレヴューを始めるからカトナーに席を外すように言った。ところがタウブは彼がいてもいいと言う。そもそもハウスがフォーマンに権利を譲渡する事自体、怪しいと考えていたからだ。

彼は自分から進んでやっているのだと言ったが、ハウスはこれは使えると思って彼を利用している。人を評価するのは元来嫌がられるもので、3人から文句を言われる役をやらせている。そしてフォーマンは気づく。権力を与えられて上の立場になったと思いきや、実は他の人達と変わらないのだと。またmiserableな気分になってしまう。

Taub: He gave you authority to keep you in your place.
Kutner: It's true.

ハウスと仕事をした期間は短いが、人を見た経験は多いようだ。また、カトナーはジェフに病気があるなら同様にハウスにもあるのではないかと考えていた。


その頃、ハウスはウィルソンをバーに連れて来ていた。10時半になっているが、どんどん酒を頼んで彼を酔わせている。そのウィルソンは、これ以上酔ったら出来なくなっちゃうなんてニヤニヤと笑っている。今までの奥さんはそんな事を言っていなかったけど。

ウィルソンはどうしてハウスがアンバーを怒らせようとしているのか尋ねた。ここでハウスに連絡が入る。

House: (on the phone) Hello, and thank you for saving me from being righteoused to death.

患者が血液を吐いたとの事だった。しかしこれをボードに書かないように指示する。勝手に自分のマーカーを使わせないと言うことらしい。吐血(hematemesis)は神経梅毒によっても起こるが、4人の見解が違っている事をハウスは見抜いた。分かっている病名ならわざわざ夜中に電話してきたりしない。梅毒だけならこれ以上病状が悪化するはずはないからだ。

梅毒治療のため、彼にはペニシリンが投与されている。だとすれば、クレンザーあるいはペニシリン由来のエタノールによって肝臓が損傷したと考えられる。しかしあくまで推測だらけのカトナーの意見。

House: Two more probablys than I like to hear.

肝臓の検査と血清検査をやると一日かかる。そこを一晩でやらせる事にして電話を切った。席に戻って質問に答える。


ハウスはアルコールの問題を知っていたから、わざわざウィルソンを酔っ払わせていた。こうすればアンバーとこの事について話をするだろうと考えての事だ。だが、本人もこの事を知った上で飲んでいる。飲めばこの後どうなるか分かっていながら彼はなぜ飲んでいたのか。

Wilson: Because I thought I was out having fun with a friend. I didn't know the drinks had subtext.

後先考えず飲んでいただけだった。彼は慌てて金を置いて帰っていった。時間をつぶしてからの方が良さそうだけど、帰りが遅れる方が怖いのかもしれない。


ラボに入った3人。GGT(gamma-glutamyl transpeptidase: ガンマ・グルタミル・トランスペプチダーゼ。肝酵素)の値は正常。アルコールが原因ではない。カトナーは先ほど自分で言っていたようにハウスも病気ではないかと思っていた。そこで古いサンプルを使って調べてみると、彼もまた梅毒にかかっていたことが判明した。

General Hospitalみたいなドラマを見ているハウスのところに全員でやって来た。テレビを消して話を聞いてくれと言ったら、同時に色々できるんだと言って続けさせる。タウブは、患者が肝炎(hepatitis)にかかっていると報告した。

House: I assume from your omission of the word 'viral' before the hep that it's not another STD.

ウイルス性ではないためステロイドを投与し、同時にサーコイド(sarcoid: 類肉腫)の検査をする。肝機能障害が不全になってしまう可能性があるからだ。それを聞いてタウブは部屋を出ようとした。

伝えなければならない事があるので、サーティーンが彼を引き止めた。そしてハウスに宣告。梅毒にかかってますよ。自らテレビの電源を切った。それくらい驚いた。否定した。彼女はハウスの血液が入った小瓶を発見した人間が4人の中にいて、検査をした事を明かした。治療可能で薬も用意して手渡したが、彼は終始無言のままだった。

Kutner: You okay?


メンバーはキャメロンとチェイスにもこの事を伝えた。ハウスの性格が病気によるものと知って驚いた。しかし本当にそうであるかは確実ではない。足を悪くしたのが原因なら別だが、神経梅毒によるものであれば治療が可能である。ということは、彼の性格も改善される可能性があるわけで、医師としての能力がそれに基づいていたとすれば普通のドクターになってしまうかもしれない。

チェイスにはそれ以上に気になる事がある。キャメロンがハウスと寝ていたら、彼女も自分もSTDに感染していると予想できる。しかし彼女は明確な回答を避けた。

Cameron: A million different things make us who we are. You change one, you change everything. If mozart was better adjusted, decides to play catch one day, maybe there's no magic flute.
Chase: You did, didn't you?


ハウスがウィルソンのオフィスに行くと、そこにはアンバーもいた。時間には遅れなかったものの、酔っ払わせて帰させた事に文句を言っている。時間を守るだけではダメで、時間どおりに帰って来た後の彼女との時間をちゃんと過ごせないと意味がない。結局、ウィルソンと出来なかったらしい。

Amber: I like sex.
House: Then you can have it tonight. The L Word is on.

(Showtimeのドラマ。ドラマの名前どおり、エピソードタイトルが全て"L"から始まっている。)

アンバーはハウスが何をしようと関係ないのだと言い出した。ウィルソンと会うのを止めるかハウスを止めるか、どちらにせよ結果はハウスにとって悪いものになるらしい。そうした上で、合意案に違約条項の追加を提案した。ハウスは破った人間は指を落とす事を逆に提案。

例えば、本気で人に安全運転させたいならエアバッグみたいな保険をつけるのではなく、マシェティのようなナタを首に突きつけておけばいいわけだ。おそらく全員時速5キロ位で走ることだろう。指はともかく、そういうキツイのを用意しておけばきっと守られるに違いないというのがハウスの考えである。

ハウスはウィルソンと話があるので彼女を退室させた。そこで本題に入ろうとしたが、彼は彼女の件で自分もまた責められるのだと考えていた。さらに例の件は言わないと自分の事ばかり言うので、ハウスは彼女にきちんと伝えるようにだけ残して部屋を出た。

House: She's your girlfriend. You should tell her.
Wilson: You're my friend.
House: It's not the same.
Wilson: Don't sulk.
House: Where am I wrong?

彼にはすねているように見えたようだ。彼もまだまだハウスの事が分かっていないらしい。


フォーマンはタウブに言われた事を真に受けて、ハウスのところに行った。一応ハウスのレヴューもやったが、気になっているので正式に権限を与えてほしいと言う。しかしハウスは拒否した。それはフォーマンの能力に問題があるからではない。真意は別のところにあった。

House: I want to empower them. Those three idiots need to respect you. They should respect you. They should be afraid of you. So I have to humiliate you.

本来ならばフォーマンは他の3人から尊敬され、畏怖される存在である。だが、それはチームにとって良いことだろうか。彼を恐れれば彼に疑問をぶつけなくなる。そうすると答えを得る事が出来なくなる。答えを見出せない医師など全く使い物にならない。あえてフォーマンを貶めて彼らが対等に仕事を出来るようにしようというのがhumiliateの理由だった。

理由が分かればこれも受け入れられるはず。ハウスが彼を馬鹿にすればするほど、自分は尊敬されているのだと感じればよい。ただ、少しは楽しみでやっているのだが。

House: Uh, so just remember, the rabbit goes around the tree and jumps down the hole.

タウブが来たので適当にごまかしつつ報告を聞いた。サーコイドーシスは陰性。他のあらゆる可能性を調べさせる事にした。

House: Lepto, schisto, hemo, and the fourth Marx brother nobody ever heard of.

(コメディアングループ"The Marx Brothersより。Chico, Harpo, Groucho, Zeppoの響きが病名の接頭語に似ているところから)


病気が改善して来ているのか、ジェフはデビーを見るなり"You bitch!"と叫んだ。寝ている間に持っていた本を動かされたと勘違いしてこの有様。しかし彼は突然心臓を押さえて苦しみだした。タウブが駆けつけた頃には心停止状態になっていた。

ハウスはチームを集めた。前は許可しなかったのに、今度はカトナーにマーカーを渡した。

House: Time for you to take this baby for a spin.

肝臓を修復するためプレドニゾンを目一で投与した。それによって'Roid rage(ステロイドなどのロイドが付く薬を服用した事によっておきる攻撃性)が起き、高血圧症になった。と勝手にカトナーが人の話も聞かずに書き綴ったが、投与して6時間後に起きるはずがない。

House: At that rate, by sundown, he'll have eaten most of us.

原因はペニシリンに対するアレルギー反応だとタウブ。これによって神経梅毒を殺したために、ジェフは怒りをあらわにするようになった。ペニシリンが功を奏し、本来の彼が取り戻された。逆に言えばやはりシフィリスによって性格が抑制されていたわけで、同じものを持っているハウスにも良いニュースである。

House: So syphilis prevents domestic violence. I'm gonna be more attractive to the ladies.

サーティーンはもともと心臓を検査する予定をしていた。PFOが心臓発作を起こした原因だと考えられ、脳への血流が少なくなる事によって怒りが発生するという説明もつく。どれも納得できる考えなので、ハウスはまたしても投票をすることにした。

ロイド案はゼロ。ペニシリン案はカトナー。PFO案はサーティーン。手を挙げていないフォーマンに意見を聞いた。どうせ前と同じくはめられているのだろうと言ったら、どうしてそんな事をする必要があるのかとハウスは言う。彼の病気も治ってきているのか。フォーマンがPFOだと言うと、すんなりバブルテストをさせる事にした。

House: I just hope the bubble test is positive. Or it's no more Mr. Nice guy.


ハウスの変化について話し合う。

Kutner: We gave Van Gogh chelation therapy. Turned him into a house painter.

ゴッホにキレート療法を施したら、単なる塗装屋のオッサンになってしまった。

Taub: Maybe we just put Hitler on ritalin.

彼なんてヒトラーにリタリンを投与したと言っている。これにはキャメロンも否定的だった。ハウスはヒトラーではない。するとこれにチェイスが反応した。彼をかばうなんてやっぱり寝ていたんじゃないか。話がずれてきた。

フォーマンはタウブが言うように善人になったのなら良い事じゃないかと考えた。人の意見を尊重するし、自嘲気味でもある。しかしサーティーンは反対の考えを示した。ハウスが唯一気にかけていることは、謎を解き明かす事である。彼は医学界のホームズなのだ。その彼が診断とは全く関係ないことに気を使い、挙げ句に票を取って自分の意見を示さなくなってしまった。まるでどうでもいいかのように扱っている。


ハウスはウィルソンにCBに言わない事を約束させて、チームは自分が梅毒にかかっていると考えていると話した。彼はこうなる事を推測していて、すでに血液サンプルを入れ替えていたのだが、チームのメンバーはこの事を知らない。そして現在はペニシリンを投与したことになっている。

Wilson: Is this some clever practical joke that I'm not aware of?
House: And as I get better, I get nicer.

快方に向かっていると見せかけるため、ちょっとずつ善人になっているフリをしているわけである。フォーマンは本気で自分の意見を尊重するようになったと喜んでいる。彼がちゃんとPFOを支持してくれたおかげで、ここまでバレずに済んだ。間違っていたら訂正しなければならんところだった。

と種明かししたところでボウリングに誘った。もちろん二人の関係はこのままで、ジョークはこのまま続ける。ウィルソンも知らないフリしてやってもらう。自分だけ秘密を知っているので楽しそうだ。

Wilson: I'll get my shoes.


タウブとカトナーは今後どうするか話し合った。ペニシリンの量を調節して、今の状態を保つ方がいいんじゃないか。だがもし間違っていたらハウスは神経梅毒で死んでしまう。タウブは彼が梅毒を持っていることに自信を持っていたが、そこにアンバーがやってきて全部暴露してしまった。ウィルソンは結局彼女に話してしまったらしい。それを聞いてカトナーは慌てて部屋を飛び出していった。

彼はこの事を知らない体でハウスのところに話に行った。患者がシフィリス陽性と出た。この場合考えられる可能性は3つ。1つ。本当に梅毒である。2つ。検査が2回とも間違っている。3つ。誰かの血液と入れ替えた。ハウスは彼の意見を尊重するフリをしていたが、最後の部分を聞いて気づいた。

House: I gotta go on a killing spree.

ウィルソンへの作戦を考えに行こうとしたら、カトナーは4つ目の可能性を示唆した。シャーガス病(Chagas' disease)。これも梅毒検査をすると陽性と出る。現にジェフは結婚する前、コスタリカで働いていた。

しかしこれでは善人病の説明がつかない。それもすでに調べをつけていた。そういう部族が存在するのである。と言うわけではなく、シャーガス病によって発症した脳炎。彼にステロイドを投与した後、免疫システムが正常に機能しなくなった。感染症が広がり、改めてMRI検査を行ったところ微細ながらそうである事が判明した。

ハウスは写真を見てそうだと確認。彼が梅毒でないと知っただけで、カトナーはここまでやっていた。自分のニセ評価通り、賞賛に値する。

House: That should have been my epiphany.


ハウスはカトナーと共にジェフ夫妻に報告にきた。良いニュースと悪いニュースがある。前者はこの病気は治療可能で、死に至るような事はない。後者は1ヶ月間1日1錠のピルを飲み続けなければならない事。

シャーガス病は鞭毛虫が寄生して起こるが、10年もの間さしたる症状を出さないまま潜伏していた。脳が腫れて性格の変化は起きていたのだが、シャーガス病の症状としては気づかなかったと言う方が正しい。

当然病気が治れば性格が戻るが、デビーは心配していないと言う。前に怒鳴ったのも薬による病状改善効果ではなく、薬そのもののせいだと考えているらしい。ハウスも病気が判ってからのことはどうでもいいので、別に心配しないと言った。彼は謎解きが好きなだけなのだから。


ハウスは評価表を持ってカディのところに来た。

House: It was brought to my attention that on occasion, I am not respectful of hospital hierarchy.
Cuddy: The word was "contemptuous."

このように別の言葉で書き換えただけで、4人に同じ評価を下していた。だって、人間って根本的に同じじゃん!彼はカディのレヴューも書いていた。彼女は医者ではなく管理者であるからして、治療なんてやっていないに等しい。で、肝心の従業員の管理はと言えば、外の看板を持った人達を見れば分かる次第である。一応ナースのストはもう終わっていて、2つ分のシフトをこなしているらしい。だったら何のためのストだったのか良く分からないけど。

レヴューには続きがある。従業員に畏敬の念を持って欲しいと思っているものの、彼らはいつもオッパイを見ているだけである。そうやって見せびらかしているのは誰かに愛されたーいと思っているからで、欲求不満であるからだ。しかし自分が欲するものからは遠ざかろうとしている。自分が必要とするものが何か分かっていない。自分が成し遂げてきた事には誇りを持っている。でも、やっぱりmiserableである。

House: Please sign.


良いポイントを突いていたのか、彼女はアンバーの話に切り替えた。CBは彼女に早速報告していたようで、ウィルソンと時間外で会っているのは違約だと訴えた。その後、秘密をチームにばらしているわけで、ハウスはこれでイーヴンであると主張した。ということで、両成敗の決着。

Cuddy: You're both losing fingers.


デビーは本職のナースに戻り、ジェフに夕食を持って来た。おいしそうに食べているが、ケチャップの味だけがおかしいと言う。彼女は自分で味見したが普通だった。ケチャップが好きじゃなくなったのかもしれない。彼は何気なくそう言ったが、変化の始まりに気づいた彼女は少し落ち込んだ表情をしていた。たとえ病気で善人になった彼が元に戻っても、その影響でいい人になった彼女は戻る必要はないだろうけど。


ハウスとアンバーは、懲罰を受けていた。と言っても昏睡状態の患者の世話をやらされていただけ。

Amber: We need a tougher punishment.
House: Come over to the poopy side.
Amber: Where are you two going Friday night? Dinner at L'auberge.
House: You're lying.
Amber: Of course I am.

その様子を遠くからウィルソンは眺めていた。彼は笑っている。ハウスと女ハウス、意外に気が合っているのかもしれない。

[END]

[感想]

スト後一発目のエピソードでした。コンテストは終わっているし、ハウスがそう呼ぶので彼女は13番ではなくサーティーンとしました。あと、ジェフの奥さんはDebと言う名前だったんですけど、カタカナにするとデブになるのでデビーで統一しました。デボラにした方が良かったかな。

ハウス特有のmanipulativeなところが良かった。途中まで見てるこっちが信用してしまった。彼は差別的だけど悪人って感じじゃない。言葉は人の受け取り方によるから相手の立場になって考えるのが本筋だとは思うものの、悪意があるのかとか真意を読み取るってのも大切だなぁとドラマを見て思う。彼を悪だと決めるのは簡単、でも本当の狙いを探るのは大変。それもドラマの魅力だなぁ、きっと。

アンバーも悪女だけど、彼女の扱い方も気になるところ。ハウスとぶつけ合わせるだけじゃなくて、そこから何かを生み出そうって雰囲気。ジェフと出会ったデビー同様、ハウスの下で働き出したサーティーンの変化も面白くなりそう。

Hugh Laurieが出ていた映画"Street Kings"を見たけど、彼の出演がめちゃくちゃ少なかった。話自体もそれほど面白くなかったし、彼の役割も今ひとつだった。残念。

また次回。

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Writer: David Hoselton, David Shore
Director: Deran Sarafian

Star:
Robert Sean Leonard as Dr. James Wilson
Omar Epps as Dr. Eric Foreman
Jesse Spencer as Dr. Robert Chase
Jennifer Morrison as Dr. Allison Cameron
Hugh Laurie as Dr. Gregory House
Lisa Edelstein as Dr. Lisa Cuddy

Bobbin Bergstrom as Nurse
Olivia Wilde as Thirteen
Peter Jacobson as Dr. Chris Taub
Kal Penn as Dr. Lawrence Kutner
Anne Dudek as Amber

Guest Star:
Chad Morgan as Deb
Paul Rae as Jeff
Chris Emerson as Young Man
Dina Defterios as Luisa Maria
Marwan Ghazali as Delivery Man

Music:
"Everyday People" by Sly and the Family Stone
"Baby I'm a Want You" by Bread
"You Keep Me Hanging On" by Diana Ross

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