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[Dr. House] シーズン4第16話。シーズンフィナーレ。


ウィルソンはハウスと共に彼女のいる病院に来た。人工呼吸器をつけ、意識不明。見守る事しか出来ないウィルソンに代わり、ハウスが医師から状況を聞く。心拍数は上昇したままだが、外傷によるものではない。術後は一時的に安定していて、こうなったのは1時間以内の出来事である。

バスで両方の腎臓を失い、反応が遅れて出てきたとハウスは考えた。しかし、大腿動脈(femoral artery)の方はすでに処置済みで、透析もしている。担当医師は心臓の異常は、事故によるものではないと診断していた。

カリウム値は異常なし。アデノシン、ヴェラパミルを投与し、1時間前には肺動脈にスワンカテーテルも挿入した。それでも容態は変わらない。心拍数は130あるものの、自分達の手で治療したいハウスは彼女をPPTHに移動したいと言ったが、医師は反対。

Doctor: You're not her doctor. You can't make that decision.
House: Her husband can. Right?
Wilson: Move her.


二人は救急車で彼女を移送。車の中でも心臓異常の原因を考えるハウスに対し、なぜバスに乗ったのかを考えるウィルソン。ショックとパニックで冷静に考える事が出来ない。さらに今度は彼女の心拍がさらに急上昇。V-Fibであるためハウスは電気ショックを与えようとしたが、すでにダメージがあるからとウィルソンは"Protective Hypothermia"(低体温法の1つ)を提案した。

心停止状態に陥った今、彼女の心臓を動かすよりも停止状態にしたままの方がダメージが増えなくて済むのではないか。このままだと彼女の脳にも影響が出かねない。ハウスが原因を究明するまでの時間稼ぎにしか過ぎないが、ウィルソンはアンバーのためにやってくれと頼んだ。

Wilson: House, this is Amber. Please.

ハウスは了承し、生理食塩水で彼女の体を冷却した。



House



ハウスのチームは悲壮な表情でチェイスの処置を見守る。体温は約32度、バイパスも循環し容態は安定。フォーマンはこの方法に疑問を持ったが、ウィルソンの意志であると聞いて納得した上で参加した。

彼女は元々心臓に問題を抱えていて、事故によってそれが症状となって現れたものと思われる。自己免疫の先天異常、血液凝固異常、鉛中毒。候補は絞れないほどある。カトナーは動脈閉塞を調べる事で絞れると言ったが、エコーやEKGでは不可能。タリウムを摂取させてスキャンという案も、今の容態ではありえない。無駄な議論にハウスのイライラも募る。

ならばとカトナーは、ハウスがバスの中で見た彼女の症状を、再び記憶をたどる事で呼び覚ましてはどうかと提案した。しかし彼も今朝心臓発作を起こしたばかりで、昼以降までは強い刺激を与える事は出来ない。彼女にはひとまずアンジオグラムを投与してみる。停止状態にあっても、どのような損傷があるのかを見ることが出来るかもしれない。それに加えて彼女のアパートも調べる。毒物、重金属、ドラッグなど原因となるものを探す。


病院に残ったタウブは他のメンバーが部屋を去った後、ハウスが何かを隠しているのではないかと尋ねた。

House: Is this a philanderers anonymous intervention?

誤魔化してみたが、彼はバーでアンバーと飲んでいたのではないかと考えていたのだ。ハウスは一人で病院を出たし、彼女との浮気を否定。しかし記憶があいまいだとタウブはさらに突っ込む。彼のポイントは、一緒に酔っ払っていたとしたらドラッグをやっていたのではないかという事である。それで記憶がないのかもしれない。否定できないハウスを見て、毒物検査も行う事にした。


カトナーとサーティーンはアンバーのアパートに来た。彼は早速カバンを開けて準備を始めたが、彼女の方は中を見回しただけでボーっとしている。まず、ラップトップのメールを調べてみた。動画があったがウィルソンとのmake out videoだった。最後まで見ようとするカトナーに、病気と関係ないとイラ付いた様子を見せるサーティーン。

しかし関係あるかどうかは見てからでないと決められない部分もある。別の部屋に行った彼女に理由を聞くと、知っている人間のものだから見たくないのだという普通の答だったが、どうもその表情がおかしい。


ハウスがオフィスで一人頭を悩ませていると、アンバーの姿が見えた。血を意味するものなのか、真っ赤な服で全身が包まれている。夢だと知りながら、自分が見た症状は何だったか尋ねた。すると彼女は昨日何をしたか思い出すように言って、赤ワインをグラスに注いだ。

彼女と飲むために会ったのか。彼女はそれだけではないと言う。彼女の容姿・知性・態度に惚れたハウスと、逆に彼の頭脳や青い目に心を奪われたアンバー。そこに邪魔するものが入ったから、一晩だけ小さなバーで会うことにした。

夢の彼女は彼の膝の上に座る。これがハウスの記憶から消えていた出来事なのか。ワイン、話、彼女の匂い。本当にこうだったのか。疑問を抱える彼にヒントをくれた。

Amber: Electricity.


急いで彼女がいるICUに来た。そこにはウィルソンやカディもいる。ハウスは自分の記憶を取り戻すために電気を使う方法を出した。まだ効果は証明されていないが、視床下部に電波を送り込む事によって詳細な記憶を呼び覚ますことが出来るかもしれない。

彼女はすでに骨折している頭蓋骨に穴を開け、電気を流すのは危険すぎるし、今は心身ともに休めるべきだと反対した。ウィルソンもハウスにそこまでさせるわけには行かないと彼女に賛同した。

ここでアンバーの脳波に反応が出た。ウィルソンは彼女に話しかけたが、活動値が上昇したのはその一瞬だけ。そうしているうちにハウスのペイジャが鳴った。ウィルソンを連れて何かを発見したチームの下へ。


冠動脈造影(coronary angio/angiography)では何も発見されなかった。毒物検査も陰性。ウィルソンは彼女がドラッグをやっていないのにこれらの検査をやった事に怒ったが、カトナーはアパートから処方されたダイエットピルを発見していた。SSRI(Selective Serotonin Reuptake Inhibitors, 抗鬱剤)とアンフェタミン。

僧帽弁を傷つけ、頻脈を引き起こしたと考えられる。心臓に障害が出るほどだから、中毒と言ってもいいほど飲んでいたのだろう。気づけなかったウィルソンはまた取り乱したが、ビタミン剤の中に隠していたのだから仕方がない。

フォーマンは確認のため、彼女を暖めてCTスキャンをしたいと言った。しかしウィルソンはハウスとそうしないと決めている。そこでハウスは、開胸して肺静脈に指を入れてベンを確かめる案を出した。心臓を動かさない代わりにやるのに危険度は変わらない。

間違ってさえいなければ大丈夫だというハウスの言葉にもフォーマンは疑問を感じた。間違っているという仮定などいつものハウスではない。他の患者ではなくアンバーである事で差が出ているようだが、弁が石灰化していないか調べろと強い語気で指示してこの場を終わらせた。

ハウスは部屋を出て行くサーティーンを呼び止め、誰がピルを発見したのか尋ねた。カトナーだと答えると、見透かしたようにバスルームにすらも行っていないだろうと言う。ディファレンシャルで黙ったままの彼女もまた平常心を失っていた。

House: Get over whatever it is and do your job.


ORに入ったチームのメンバーとチェイス。彼はテープで閉じられている目を確認して、黄疸が出ているのに気づいた。肝機能が停止しかかっている。ダイエットピルではこのような障害が起きないため、手術をやる前に中止。ICUに戻す事になった。

体は低温状態なのに症状は肝臓にまで広がっている。心臓と両方の機能不全は、アンチトリプシナーゼ欠乏(antitrypsinase deficiency)が考えられる。肝臓に針を突き刺して、繊維症であるかを検査すれば同時に心臓の方も調べたことになる。しかし温度を測れないため、感染症の検査が出来ない。

ウィルソンは体を暖めて感染症だと分かったら広がらないようにするために、今よりさらなる低温状態にすればいいじゃないかと半ば投げやりな意見を出した。タウブは彼女の死を恐れてそのようなことをしても、現実と向き合っていないと彼に言った。

チームがこうしてディファレンシャルをやっている間、ハウスは独り言の様に夢の話をしていた。アンバーはシェリーを飲むのか。ウィルソンによれば彼女は飲まないらしい。だとすれば、シェリーには何か意味があるのではないかと考えた。するとカトナーがバスルートの3rd StにSharrie's Barがあるのを教えてくれた。

その店のコースターが一瞬脳裏に浮かんだ。記憶の断片が蘇ったところで、彼女をさらに冷却するウィルソンの意見を採用すると言った。今度は肺の中にスラリーを入れる。作業はチームに任せ、ハウスはウィルソンをそのバーに連れ出した。


バーに到着。ここに来た記憶はハッキリしないが、バーテンダーが鍵を返してくれた。やはりここで飲んでいたようだ。ハウスが7杯目のスコッチを飲み終わった頃にアンバーは来た。バーテンダーはくしゃみをした彼女にナプキンを渡したから、はっきり覚えている。

痰の色を聞いたがさすがにそこまで見てはいなかった。ただ、ハウスが彼女に熱をあげているのは明らかで、それを見た彼女も彼に酒を買っていた。ウィルソンは少し引っかかったが、このバーテンダーの言うこともあてにはならない。

House: If he had a brain, he wouldn't be tending bar.

sputumの意味も分からないような男である。もし、痰に血液が混じっていたなら感染症の可能性もある。鼻が出ていたこと自体も新たな症状で、それだけでも感染症の疑いが出てきた。


サーティーンは、気を取り直して意見を出したり作業に取り掛かってもみたが、やはり集中できないでいた。スラリーのチューブを間違えた彼女を見て、カトナーは話を始めた。アンバーは確かに特別ではあるが、患者であることに変わりはない。人は皆死ぬもの。その事に対する反応が彼と彼女では違っていた。

Kutner: I'm an Indian guy named Kutner.

それはカトナーの過去による。彼は6歳の頃、学校が終わって両親の店をよく手伝っていた。ある日、男が強盗に押し入り、両親は射殺された。何年もかかったが、人生は不公平なものだという事実を受け入れた。過酷な人生を受け止める事で、彼は強い医者になったのだった。


戻ってきたハウスは肝臓生検を終えたタウブとフォーマンに結果を確認。浸潤物と小さな炎症。予想通りだった。ナプキンに痰を吐き、心臓不全と浸潤物があることから、B型肝炎(Hep B)であると分かる。インターフェロンの投与を始める事になった。

ハウスは自らウィルソンに伝えに行くと言ったが、昨晩の頭痛に加えて今朝の心臓発作を起こした彼に休むように言って、フォーマンが代わりに行った。しかしハウスは、ここでまた別の夢を見る事になる。

ハウスがICUに入ると彼女は目を覚ました。Hep Bの診断は間違っているのだと言う。寝る度にこんな夢を見ていたんでは、一向に休めない。

House: Oh, God, I get less rest when I'm asleep.
Amber: I rise from the dead, and that's the reaction I get?
House: I'm sorry. If I had known, I would have started a breakaway Jewish sect.

彼女はHep Bでない証拠として、起き上がって自分の背中を見せた。


休むに休めず目も虚ろになっているが、夢の内容を確認しなければならない。ICUに行って彼女の背中を見せるように言った。そこに出来たあざをよく見てみると、発疹が出ている。やはり夢の内容は正しかった。


ライトを当て全員で確かめる。インフルエンザの発疹に見えるが、臓器を停止させたりしない。皮膚筋炎(dermatomyositis: dermato(皮膚)+myositis(炎症))だと、心拍は急上昇しない。サーティーンはインターフェロンに対するアレルギー反応じゃないかと言い出す始末。投与する2日も前に発疹が見えるはずない。ウィルソンもなぜ発疹が見えたのかということに引っかかって参考外。

フォーマンは発疹ではなく、膿瘍(abscess)ではないかと言った。そこでハウスは、背中に針を刺して膿が出るか調べるようサーティーンに指示した。動揺する彼女は超音波の方が安全だとやんわり拒否。仕方なくタウブに任せようとしたら、自分からやると逆に申し出た。しかし彼女の不安定な心理状態が解消されていないのを知ったハウスは、許可しなかった。

彼女は落胆して部屋を出た。代わりにタウブが注射を刺して抜き取って見ると、きれいな液体だった。水疱であることから、ロッキー山紅斑熱(Rocky Mountain spotted fever)であるとフォーマンは推察。それを聞いてウィルソンは思い出した。先週友人と夕食を共にし、その時に犬を連れて歩いた。それでダニが付いて感染症を引き起こしたのだとしたら、治療することが出来る。

抗生物質のドキシサイクリン(doxycycline)を投与すれば、効果が出るのは8時間後。それから彼女の体を温めなおし、心臓にショックを与える。皆が納得したかと思いきや、ウィルソンは間違っていたら心臓を動かすのは危険だと言い出した。血液カルチャを調べるのが先で100%確実だと分かるまで治療はしない。100%などありえない世界だが、ハウスは了承。フォーマンは患者側の人間として怖がっているだけだと強く反対したものの、ハウスは血液検査をしろとだけ言い残して部屋を出た。


ハウスにはもう一人心配しなければならない人間がいる。部屋を出たきりトイレにこもっていたサーティーンの隣に入ってみた。彼女はアンバーの事が好きではない。なのにこうも取り乱しているのは、「死を迎えた若い医師」という自分に似た状況だからではないか。彼女はそれを認めた。ハンティントン病の検査を受けない限り、この恐怖は一生付きまとう。

Thirteen: You are the champion of not dealing with your problems.
House: My grandson gave me a mug that says that.

ハウスはもしこれを乗り切れないのであれば、身支度を整えてここから出て行くように言った。しかし彼自身もまたこの状況に飲み込まれてしまっているのだ。それを彼女に指摘されて悔しさをにじませた。


この状況において最も平静さを保てているのはフォーマンである。彼はカディに状況を話し、彼女自らがアンバーの体温を上げる作業を行った。ICUに入ってきたウィルソンはこれを見て彼女が死んでしまうと狼狽した。フォーマンは抗生物質が効いているか確認できると考えたのだが、脳波がゆっくりになってしまった。結果的にアンバーを危険にさらした上に、ウィルソンを怒らせただけだった。

彼はカディにも怒りをぶちまけた。ウィルソンの危惧した通りになり、症状が脳にまで達した。しかしこの決定はハウスによるものだと彼女は明かした。親友の手前、彼を動揺させまいとしていたのだ。ハウスは心臓、肝臓、発疹、脳に共通するのは自己免疫疾患だと診断。事故によってそれが明るみに出た。だからプレドニゾンの投与を始めると言うと、ウィルソンは感染症の疑いが残されていると反対した。

感染症の場合、ステロイドを投与すると正常な免疫システムに損傷を与えてしまう。だがこれはあくまで患者側の意見であって、担当医師はハウス。カディは彼に任せてアンバーの側にいるように言って部屋を出た。それでもウィルソンは納得できない。

House: That's not a good argument. It's not an argument at all. I'm sorry.


ウィルソンは椅子を蹴っ飛ばして部屋を出た。しかしすぐに何かを思いついてハウスの部屋に戻ってきた。全てを試したい。全ての可能性を試してから彼女の体温を戻してもいいのではないか。彼に残された選択肢は、ハウスの脳に刺激を与えることだった。

発疹はもっと前に気づいていたもので、本当は別の何かにも気づいていた可能性がある。電気刺激は期待が持てるものの、同時にハウスの命にも関わる事になる。彼はそれを改めて確認したが、追い詰められたウィルソンは少し考えてうなづいた。彼がここまでハウスに物を頼んだ事があっただろうか。


すぐにハウスの頭に機械が装着された。頭蓋骨に穴を開け、視床下部にIGPプローブを挿入する。作業を行うのはチェイス。まず3ボルトの電流を流した。バーテンダーの顔が白黒に映り、彼の声は聞こえない。アンバーが出てこないのか端で騒ぎ立てるウィルソン。

House: You're supposed to be jolting my hypothalamus, not petting it.

本人もやる気になっているので電圧を5Vに上げた。見えてきたのはSharrie's。バーテンダーに鍵を取り上げられ、携帯電話の電池が切れたので彼に電話を借りたところである。ウィルソンの家に電話をしたのだが、彼は病院にいてアンバーが代わりに出た。

ハウスはウィルソンを探して迎えに来てもらってくれと彼女に言ったのだが、彼女がバーに現れた。その時は彼女に異変はなかった。酔っ払っていたハウスはもう一杯だけ飲んでいくと言い、帰るのを促す彼女にも酒を勧めた。ウィルソンがクランベリージュースを買っていたのを知っていたから、カクテルのコズモポリタンを注文。仕方なく彼女は一杯だけ付き合った。

グラスを一気に飲み干し、ハウスが2杯目を注文した時に彼女はくしゃみをした。バーテンダーから紙ナプキンを受け取り、それで拭き取った。血は混じっていないし、痰の様になっているだけ。ハウスは風邪だろうと考えていた。この時点ではまだ異変はない。


ハウスは千鳥足で店を出ようとする。彼女が肩を貸したがバスで帰ることにした。支払いを彼女に任せている間に、一人でバスに乗った。と思ったらアンバーが杖を持って乗っていた。これも全てウィルソンのためだと言う。これにはハウスも少し感服したようだ。

彼女はそこでくしゃみをした。しかしこれといった兆候や症状は見られない。問題はこの時摂取したピルにあった。インフルエンザにかかっていた彼女はアマンタディン(amantadine)の入った薬を飲んだ。その後、事故に遭って腎機能が失われ、ドラッグに対するフィルタがかからなかった。つまりアマンタディンの過剰摂取状態になり、中毒症状が起きた。

心臓や肝臓への影響も説明がつく。原因が分かればやる事は1つ。透析をしてドラッグを体外に排出する。ところが事はそう簡単ではなかった。アマンタディンはインフルエンザを阻害するためにタンパク質と結合し、透析では血液から取り出すことは出来ない。原因は突き止めたのに、ハウス達に出来る事は残されていなかった。

House: There's nothing we can do. I'm so sorry.

ハウスはそう言いながら涙を流していた。やがて事故の場面になると、ハウスは痙攣を起こした。


複雑部分発作。激しい揺れにより頭蓋骨の骨折部分が開き、脳の出血が起きている。昏睡状態に陥っていて、彼が目を覚ますまで認識機能障害が出ているかも分からない状態。一方で彼が突き止めたアマンタディン中毒は確認が取れた。低温状態にしてもしなくても、救急車で心停止になった時にすでに心臓の機能は失われてしまっていた。

フォーマンの報告を受けたチームの表情は暗い。カトナーが心臓移植を提案したが、全臓器を損傷している彼女に臓器提供の許可は下りないだろう。事故が起きた瞬間からすでにどうする事も出来ない状況になっていた。


カディはウィルソンの部屋に来た。窓の外を眺め、絶望感に浸っていた彼は、死亡宣告を行うべきだと言った。正確にはアンバーは死んだわけではない。バイパスを施せば後数時間は生きていられるし、麻酔を解いて話をする事も出来ると言う。しかし彼女の死を受け入れる事が怖いウィルソンは出来ないと断った。

彼女に彼女の大切さを伝える。お互いにサヨナラを言う。カディはそれこそがアンバーの望みだと言った。ウィルソンは泣き崩れた。カディの話に言葉で返す事が出来ず、彼女を抱きしめて泣いた。


チェイスが麻酔を解く作業を行った。無言でウィルソンの肩を叩き、ICUに二人きりにした。程なくしてアンバーは目を覚ました。彼が病院にいることを教えると、バイパスによって意識がある事を彼女は察した。バスに乗って事故に遭ったことも覚えていた。バスに乗るべきじゃなかったと後悔する彼女をウィルソンは慰める。

彼は病状を詳細に説明した。アンバーはそこでフルーのピルが原因だと自分で気づいた。同時に自分が死ぬ事も悟った。

Wilson: I love you.
Amber: I love you too.


チームのメンバーはハウスの部屋で待機していた。サーティーンは彼女にサヨナラを言うべきだと言い出した。選抜テストの頃からの悪縁であったが、今となってはそんなことも関係ない。

Taub: What do we say?
Kutner: We don't need to say anything.

彼らは一人ずつ、彼女の前に立った。笑顔を見せるカトナー。投げキスするタウブ。居心地が悪そうにウィルソンを見るフォーマン。ハグするサーティーン。それぞれのやり方で別れを告げた。


再び二人になったウィルソンはアンバーを抱きしめていた。疲れたから眠りたいと彼女は言ったが、震えるようにもう少しだけと言うウィルソン。

Amber: We're always gonna want just a little longer.
Wilson: I don't think I can do it.
Amber: It's okay.
Wilson: It's not okay. Why is it okay with you? Why aren't you angry?
Amber: That's... not... the last feeling I want to experience.

彼と出会えてよかった。彼を愛せてよかった。そんな想いだろうか。ウィルソンは彼女にキスして、全ての機器を停止させた。静かな眠りに付くアンバー。


ハウスの方もカディ達が懸命の処置を続けていたが、未だ目を覚ましていなかった。彼は再び夢を見ていた。そこには死んだはずのアンバーの姿がある。場所はバスの中。

House: Am I dead?
Amber: Not yet.

ハウスは自らの死を受け入れるつもりでいた。生命とはランダムではない。孤独で人間嫌いのドラッグ中毒者などバスの事故で死ぬべきで、彼女の様な愛に満ちた善行者が生きるべきだと彼は思っている。

自己破壊的で自己嫌悪。さらには自己憐憫の自分が出てきた。こんな自分が生きて彼女が死ねば、きっとウィルソンに嫌われる事だろう。ベストフレンドに会わせる顔がない。バスから降りるように促されても、彼は自ら拒否した。

House: Because it doesn't hurt here. I let it... I don't want to be in pain. I don't want to be miserable. And I don't want him to hate me.
Amber: Well, you can't always get what you want.

シリーズの1話目、ハウスはThe Rolling Stonesの歌を引用してこのセリフを言っていた。今になってこのような形で彼女に言われる事になろうとは。いや、これもハウスが作り上げた幻影だからこそだろう。自らが抱える問題に自らの言葉で向き合ったハウスは、自分の足で自分の意思でバスを降りた。


ハウスは目を覚ました。カディの問いかけに瞬きで反応する。その頃、サーティーンも自分の問題と向き合っていた。自分で検査を行い、結果は陽性。タウブは奥さんの待つ家に帰ってきた。タウブは一人家でテレビを見ていた。フォーマンはチェイス、キャメロンといつものレストランに。

目を真っ赤に腫らしたウィルソンはと言えば、やはりベストフレンドの様子を見に来ていた。ハウスの無事を確認し、アパートに戻る。枕元には手紙が置かれていた。

"SORRY I'M
NOT HERE
WENT TO
PICK UP
HOUSE

B.A."


ハウスの傍らには、彼の手を握ったまま眠るカディの姿があった。

[END]

[感想]

悲しい結末だったなぁ。そんな中でハウスの深層心理が描かれていて、いいフィナーレだったと思う。意固地な男が普通の一面を見せて共感を得るというパターン化されたプロットだけど、そういうベタな造りが私は好きだ。これからももっともっと頑固で偏屈なハウスであって欲しい。

シーズンを通して見ると、新チームの結成や旧チームとの関わりなどもあって、最も充実していた。スト後も特にクオリティが下がる事もなく、クリフハンガもないのに次シーズンを見たいと期待させる感じ。これからも非常に楽しみなドラマだと思う。

ハウスの認識障害やサーティーンのハンティントン病など、彼らが抱える問題をどう描くのか。チェイスやキャメロンも不定期で出演するのかな。

次回放送は9月16日。とにかく内容が濃いので、また書き書きしながら見て行きたいと思います。それでわ~。

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Writer: Peter Blake (IV), David Foster (II), Garrett Lerner, Russel Friend
Director: Katie Jacobs

Star:
Hugh Laurie as Dr. Gregory House
Lisa Edelstein as Dr. Lisa Cuddy
Omar Epps as Dr. Eric Foreman
Jennifer Morrison as Dr. Allison Cameron
Jesse Spencer as Dr. Robert Chase
Robert Sean Leonard as Dr. James Wilson

Peter Jacobson as Dr. Chris Taub
Anne Dudek as Amber
Kal Penn as Dr. Lawrence Kutner
Olivia Wilde as Thirteen
Bobbin Bergstrom as Nurse

Guest Star:
Fred Durst as Bartender
Dan Desmond as Doctor
Jennifer Crystal Foley as Taub's Wife

Music:
"Re:Stacks" by Bon Iver
"Light for the Deadvine" by People in Planes
"Passing Afternoon" by Iron & Wine

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