TITLE LIST
BlogTitle

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


[Breaking Bad] シーズン1第4話。超ネタバレ。


DEA会議室。ハンクを中心として新しいオペレイションの名前を決めていた。"Icebreaker"。どーだ、カッコイイだろう!自信満々で言ってみたが、相棒のゴミーがブレスミントの名前みたいだからしっくり来ないと反対。本人としては、北極を探査する船が氷を破壊して突き進むのをイメージしていたらしい。

それだったらいっそのこと"Breath Mint"を作戦名にしたらどうかと、命名の段階で話が止まってしまったので"Operation TBD"をそのまま名前にする事で決着。TBDはもちろんTo Be Determined、追々決めるという意味である。

さて、この作戦の中心人物は誰か。ストリートレベルより1つ上の男、ドミンゴ・ギヤード、モリーナ(Domingo Gallardo Molina)。通称、Krazy-8。彼らが取り締まっていた小規模のディーラ達の客は、ほとんど彼が持っていってしまった。それほどの男が行方不明になっている。

車が捨てられていた事から、死んでいると思われる。いとこのエミリオ・コヤマは彼に切り捨てられたと考えられ、その復讐で殺したかに見えたが彼もまた行方不明。普通なら悪いヤツラが消し合いをしていただけで、ある意味喜ばしい事である。しかし問題は、アノ車から回収された純度99.1%のクリスタルメスだった。

DEAの化学者でも同じ物を作れないほど、超がつく高純度。メキシコにあるというスーパーラブではこれを精製していないことから、ここで生産されていると考えられる。ラブのあった場所は、ガスマスクが発見された所。それ以外の情報はないので、唯一の証拠品のマスクをクワンティコに送って調べてもらう。

Hank: We got new players in town. We don't know who they are, where they come from... but they possess an extremely high skill-set. Me personally? I'm thinking Albuquerque just might have a new kingpin.

まさかノーベル化学賞受賞者が、まさか一介の高校教師が、まさか良く知っている義理の兄貴がそのキングピンだとは、想像だに出来ない事だろう。ボウリングの5番ピンみたいに取り巻く人間がいるわけでもないのだ。



Bones



ウォルターは網の上で焼ける肉をジーっと眺めていた。さすがに人肉ではない。ハンク達を呼んで家でBBQパーティを開いていた。マリーはコールスローを見て、ローファットマヨネーズかとスカイラーに聞いている。相変わらず面倒な人だな。相変わらずと言えばハンクも同じ。ビールを勧めたらこんな答えが返ってきた。

Hank: Does the Pope shit in his hat?

もはや誰も突っ込まない。するとジュニアがビールを飲みたいと言う。これには叔父さんがちゃんといさめた。

Hank: Yeah. I want Shania Twain to give me a tuggie.

「ありえない」という意味の例えがこうなった。このタイミングでこの発想。しかしこれにも特にツッコミなし。


話変わってジュニアの思春期話。この歳ともなると当然ながら女の子が気になる。ハンクはカッコいいんだから女にモテるんだろうと言うのだが、マリーの女目線からすると彼はadorableらしい。16だから仕方ないんだけど。本人は外見に子供っぽさがあるのが嫌らしく、もっと男っぽくなりたいと思っているようだ。すかさず叔父さんの出番。

Hank: Look, a guy doesn't have to look like, uh... Charlton Heston... I'm talking "Moses" days... to get a girl, all right?

(チャールトン・ヘストンは映画"The Ten Commandments"(邦題「十戒」)でモーゼ役を演じた。約50年も前の話である)

マトモなジョークを言った後もちゃんとした話をした。男に必要なのは自信と忍耐力である。マリーには50回くらいデートを断られた。ほとんどストーカー状態だが、それだけ彼女の事を好きだということが伝わったのかは結婚した二人を見れば分かる。


一方のウォルトとスカイラー。彼女はロス・アラモスでサマージョブとしてホステス(レストランなどの接客をする女性)をやっていて、レジ係もやっていた。近くのラブで研究していた彼は、彼女が働く時間を調べてその時だけ通うようになった。

そんな彼女は、暇な時間帯にこっそりクロスワードパズルをやって時間を潰していた。彼の方もご飯を食べながら同じものを解き始め、共通の話題を作った。これを毎日やっていると、やがて彼女がパズルをやりながらチラチラ自分の方を見ているのに気づいた。そこで彼は、パズルの答を聞くフリをして声をかけた。

こうして二人の会話が始まったのだが、実は彼はクロスワードパズルが大の苦手。1つたりとも完成させたためしがない。彼女の方はいきなりインクで書き込む位パズルが得意だった。彼女と仲良くなるきっかけを作るために、こうやってダディは我慢強く頑張っていたのだ。ハンクが言うところの忍耐の典型的な例である。

するとスカイラーはその時から今までのことを思い出していたのか、突然泣き出した。前回の終わり、帰宅したウォルトから真実を知らされていた。心配するマリーに、「理由は彼に聞いてくれ」と言って中に入った。これ以上彼らに隠していてもどうしようもない。彼は肺ガンだと告白した。


夜になりジュニアを外して親族会議。本当は誰にも言わないでくれとスカイラーに頼んでいたのだが、あまりのプレッシャーに耐え切れなくなって泣き出してしまったのだった。全くタバコを吸わない彼が肺がんになったのは、20年前に働いていた研究所に原因があるのではないかとすっかりパニックになっている。

さらにはマリーが明日、知り合いの放射線科医に頼んでガン治療のドリームチームを組んでもらうと言い出した。明らかに嬉しそうではないウォルト。どう見ても大金がかかりそうだが、裏稼業から足を洗った今、これから先どうするんだろうか。

スカイラーはマリーと一緒にジュニアに話しに行った。残った男二人。こちらはピィピィ泣いたりしない。ハンクは「兄貴に何かあったら俺が兄貴の家族の面倒を見る!」という力強い言葉を吐いてくれた。ビールを飲みながらだが、多分信じていいだろう。ウォルトは黙って2、3度うなずいた。


ジェシー宅。彼は仲間を呼んでpartyしていた。真っ赤に染まった天井の穴の事を聞かれたが、家が崩れかけているだけだと適当に誤魔化した。

Jesse: Hit me in the eye. It's bananas.

まあ言ってる本人の方がよっぽどbananasなんだけど。話は彼がまだクリスタルメスを作っているのかという話題になった。仲間の方にもエミリオやKrazy-8の話が広まっているらしく、ビジネスパートナーを失った彼が今もメスを作っていると聞いて喜んだ。

するとジェシーは調子に乗り出した。最近新しいレシピを思いついて、スゴイのが作れるようになった。今回のは今までよりはるかに"chemically"である。と言ってみたものの、実際に作り方を知っているわけではない。健康を考えて、というおおよそ馬鹿げた理由で一時的に精製を中断しているのだと付け加えた。

これではホラだと疑われるのも無理はない。おいらbounceするって帰ろうとしだしたので、慌ててジョークだと言って引き止めた。隠していた残りわずかのクリスタルメスを取り出し、吸わせてやる事になった。


朝。家の前ではおばあさん二人がウォーキングしている。平和だ。その家の中では頭がキンキンいってる状態のジェシーがいる。このギャップ。彼は何かに怯えるように窓の外をじっと見ている。落ち着かないのでパイプに火をつけてメスった。

再び窓の外を見る。ごっついバイクに乗ったお兄サン二人組が来た。腰の刀を抜いてこっちに向かってくる。もう一人の人は手榴弾をお手玉みたいにして投げては取りー、投げては取りー、している。コワすぎ。

二人は玄関のドアを叩いた。ビビりまくるジェシーは裏手の窓から退散。RVの下を潜り抜けて、塀を越えて、逃げて行った。小心者の彼は逃げ足だけは速い。さてさて。実際には誰が来ていたのか。布教活動をなすっている二人だった。パンフレットの表紙に思いっきり"Jesus Christ"と書いてるのが何ともサイコーである。まあ彼にとってはFxxkin' Christだろうが。


ウォルトはバスルームにこもって足の手当てをしている。ドミンゴに皿の破片で刺された傷だ。このややこしい時にスカイラーに見つかったら、追及されて殊更騒ぎ出す事だろう。ガーゼを貼ってほっと一息、ズボンをはいてみると血がにじみ出ている。

仕方なくブラシで落としていたら、咳が始まった。すかさずスカイラーが大丈夫かとドアをノックする。大丈夫だと言って乗り切ったが、咳一つやるにも気を使わなければならない。手で口を押さえて必死でこらえた。

当の彼女は、なにやら電話で金曜日の予約を入れている。クレジットカードにしておいて下さいと小声で言ったりして、裏でどんどん事を進めている。電話を切ったスカイラーは出てきたウォルトに嬉しそうに説明。マリーのおかげで、国内で10本の指に入るという癌専門医ドクター・デルカヴォリ(Dr. Delcavoli)に診てもらえることになった。

本人は「へぇー」ってなもんで全く感動なし。そうなると当然お金の心配が発生するからだ。クレジットカードがどうたらこうたらっていうのは何かと尋ねた。デポジットで5000ドルも取られるらしい。彼女はお金のことは後で考えればいいし、いざとなったらハンクや母親に借りようなどと言っているが、彼らに迷惑をかけたくない。

まだ相談もしないうちから5000ドルも取られるなら、この先一体いくらかかるんだろう。それを考えて呆然となった。自分が死ぬ頃には家中のお金を食らい尽くしているに違いない。高まる不安を抑え、ウォルトはひとまず5000ドルは自分の年金から借りる事で解決するとスカイラーを説得した。


なんてことを彼がやるはずもない。すぐさまエアダクトに隠していた現金を取り出した。しかしジュニアがドアを開けてしまっため、ピューっと紙が飛んでいってしまった。ここで動揺してはいけない。「ネズミの声が聞こえたんでな。ハハハ」とゴマかした。しかし、また嘘をつかれていると知ったジュニアは、悲しそうな表情で部屋を出て行った。

落ち込んでばかりもいられない。元の場所に戻って作業を再開。彼がいる部屋には今もジュニアが使っていたクリブが置かれている。ドミンゴの父親が経営するTampicoで買ったアレである。


ウォルトは現生を持って車で移動中。すると後ろからサイレンを鳴らしてパトロールカーがやってきた。金を隠してビクビクしながら路肩に車を停めたが、猛スピードで去っていった。もはや脱獄囚の様な生活である。飛んだ思い過ごしに自分でも笑いがこみ上げてきた。

気を取り直して銀行へ。駐車スペースを探していたら、目の前で丁度出ようとしている車がいる。気分よく後ろを見てバックすると、全く別の所から他の車がスッとそこに入った。ぅおのれ~。見ておれよ。"KEN WINS"って書いてあるライセンスプレートを確認し、怒りを抑えつつ去っていった。

程なくしてウォルトは中に入った。列の前には先ほどの男がハンズフリーを耳につけて大声で話している。鍋にかけた水の泡が段々大きくなってくる感じ。男は目の前にいるブロンド美女を見て、"cow"だと聞こえるように言っている。ますます怒りがこみ上げてきて、受付の人が呼ぶ声も全く耳に入らない。ここで一発やらかすかと思ったら、普通に病院宛の送金を依頼して終了。


所変わってちょっとよさげな家庭の風景。両親と少年一人。学校の話をしたり、サッカーの練習の話をしたり、いたって普通の家族。ってこの人達誰だっけ?と思っていたら、庭で物音がする。夫妻が外に出て見ると"Hey, dad."とジェシーがそこにいるではないか。

今朝の続きのまんまここに逃げ出して来たもんだから、ハイになったまま両親と再会。何はともあれ、彼は自分の部屋に戻ってきた。彼がこうなるはるか昔、91年に描いた絵や写真が残されている。ミサイルの絵に"Oh, the humanity"というメッセージを付け加えたりして、中々シュールな子供だったようだ。


朝。そして再び夜。彼が帰って来たと言っても、あの状態のまま置いておくわけにはいかない。腕に針の跡がないか調べようかとか、教会主催のミーティングに参加させようかなんて頭を悩ませている辺り、完全に見捨てたわけではなさそうだ。そこにジェシーが起きてきた。夕食はまだかと聞いたりして、居座る気満々である。

ママは息子が心配なのでこのままいてもいいんじゃないかと考えているが、夫はそうでもない。もう一人の息子が学校のルールでやりたくない楽器を割り当てられた時も、ルールはルールだからと教えていた。それはジェシーに対しても同じ。のはずだった。

彼は自ら、テーブルに食器をきれいに並べている。何があったか分からないけれど、息子の変わりようにこの話はひとまず先送りする事になった。


ウォルターが理科実験室に来ると、ジュニアが一人で顕微鏡を覗いていた。スクールバスには乗らず、残って勉強していたようだ。ウォルトはやり残した仕事があるので、20分位したら一緒に帰ることにして作業を始めた。

・・・。とげのある言葉というのも辛いが、何も会話がないのもこれまた辛い。

Walter: You know, I just think that... things have a way of working themselves out.

言うに困っていきなりこう言ってみたところ、やっぱり無言のままだった。ただでさえガンなのに、親子関係もこじれて頭が痛い。


ジェシーは夕食を待ってる間、弟のジェイコブ(Jacob)の部屋に来た。表彰状が飾ってあったりして、全くの愚兄賢弟ぶりである。"Environmental Consciousness Award"なるものもゲットしていた。でもアニキには何のことだかさっぱり。

Jesse: What's that mean? You, like, recycle cans and sxxt?

Albuquerque Journalに紙の漂白に使う化学薬品を尋ねたところ、彼らがそれに興味を示して実際の記事にした。その着眼点が高評価を受けた。教科書に載ってることが全てじゃない、とお兄さんも誇らしい。お互い全く違うことやってるけど。

他にもズラリとトロフィーが並べられている。こうして話をしながらもパソコンでなにやらリサーチをしているというガリベンくん。兄弟たまには一緒に遊ぼうやと誘ってみても、完全無視で勉強している。

ジェシーはジェイクが持っているピッコロを発見。クラシックな音楽は全く知識がないので、フルートかと思った。おまけに

Jesse: Dude, play some... play some Jethro Tull.

なんつって。そこにマムが様子を見に来た。実際、良からぬコトを教えていたわけではなく、何もないのでそのまま答えると安心したように去って行った。


もちろんジェシーは面白くない。真面目に取り組もうとしている端から、愛する息子に何かしてやしないかチェックしに来たのだ。と本人は考えていた。かたやドロップアウトして家出した上にドラッグジャンキーの兄貴。かたや年少にしていくつも賞をもらう真面目で秀才の弟。彼はジェイクが両親のお気に入りの息子だと思っていたが、実際は違っているとジェイクは言う。二人がいつも話題にするのは出て行ったジェシーの方だった。

ジェシーにとってはある意味ショックな出来事だった。いっそ見捨てられていた方が精神的には楽だったかもしれないくらい、ずっとそのことばかり考えていた。夜、眠れなくなった彼は、道具箱から自分の昔の物を取り出して懐かしんでいた。カブトムシのオモチャや描いた絵、テストの答案用紙も出てきた。本当に両親が彼をただのscumbagだと思っていたのなら、こんな物を残しておいたりはしなかっただろう。

しかし1枚のテスト用紙に書かれた先生の言葉に目が留まった。

"Ridiculous! Apply Yourself!"

するとケータイが鳴る。彼の友人のいとこに金持ちの知り合いがいて、ジェシーが渡したクリスタルメスをいたく気に入った。彼らがこの街に来てpar-tayをやるらしく、ジェシーのプロダクトを全部買い取りたいと言って来ている。


同じ時分、ウォルトはエアダクトに落ちてきた紙幣を拾い集めていた。あの時舞い上がったものがほとんど回収できてホッとした。それも束の間、玄関のベルが鳴る。覗いてみるとやっぱりジェシーだった。

ウォルトは彼と絶縁宣言した後だけに、DEAの回し者でもやってるのかと彼を疑った。元パートナーに「ビジネス」を持ちかけようとしたらこの有様。

Jesse: A wire? You want a wire? I got a wire. Speak into the mic, bitch!

と股間をグリグリ掴んで文句を垂れた。しかし「じゃあなんでこんなところまで来た?」という質問にもスンナリ答えられない。すぐにレシピを教えてくださいとも頼みづらく、「連絡を取りたい」とか「その後どうしてるのかと思って」などと性格にないことを言ってしまったから妙な疑いを持たれた。

そこで二人がしでかした誰にも言えやしない罪をほのめかして「俺達運命共同体」的な雰囲気を出しつつ、そーっと本題に触れてみた。先生がお造りになったメスの方が大変な評判でございまして...という具合。

Jesse: Seriously, I got... dudes that would give their left nut for a little more.

だから一緒にもうちょっと作らないかと誘ってみたが、彼は「出て行け!二度と戻ってくるなっ!」と怒鳴りつけた。ジェシーは他にも用事があった。前回ウォルトが作ったメスの分配金を持ってきていた。ゴタゴタがあってここまで長かったが、精製していた時間は結構短期間。それで彼が手に出来る金がなんと4000ドルだった。

頭に来ていたジェシーは、札の束をプールに撒き散らして帰っていった。それを知ったウォルターは一人残ってポカーン。ちょっとして我に返り、そそくさと水面に浮かぶ金を網で回収し始めた。


それからスカイラーと共に予約を入れていた先生の下に来た。3Aステージの腺癌(adenocarcinoma)で、肺からリンパ腺(lymph node: リンフ・ノード)に広がっている。もはや"curable"ではなく"treatable"の領域。病気によって出てくるであろう症状を抑えることは出来ても、根本的に治療することは出来ない。

放射線治療と化学療法。これまでにも多くの成功例があるので、先生も自信を持って勧めてくれた。スカイラーも安心である。気になるのは副作用。化学療法を始めて数週間後から髪の毛が抜け始める。ベッドに出たくないと思うような疲労感。食欲減退と腸不良による体重の減少。筋肉痛。歯茎の腫れ、出血。吐き気。腎臓と膀胱の掻痒。あざと内出血。性的不能。肌の乾燥と炎症。回復の兆しより副作用の可能性の方が印象に強すぎて、ウォルトはまた頭がキーンとなり言葉が耳に入ってこなくなった。最初に宣告を受けた時と同様の状態。


ピンクマン家。マミィが息子の部屋を掃除していたら、植物の鉢の中に葉巻が入っていた。彼を呼んで3人で家族会議。これまで何度もチャンスを与えながら、その度に裏切ってきた。今度と言う今度は父親から最後通告。ジェシーは何も言わず、出された葉巻を回収して家を出た。

家の前でタクシーを待っていると、中からジェイクが出てきた。あのマリワナは彼のもので、弟の罪を兄貴がかばっていたのだった。泣けるよ、ジェシー。葉巻を返してくれと言う弟の目の前で、地面に捨てて踏みつけた。

Jesse: It's skunk weed anyway.

彼は来たタクシーに乗って颯爽と去っていった。俺みたいになって両親に迷惑かけるんじゃねぇよ、て感じの去り際だった。


ウォルトはスカイラーと共に帰宅。彼女はいずれにせよ化学療法は有効だと思ったので、来週にも治療を始めたいと言う。しかしかかる費用は9万ドル。彼はもう少し話し合う必要があると答えた。それに完治しない以上、さらにお金がかかるのは目に見えている。彼女は仕事に戻ることも出来るし、お金の問題なら解決法はあるとあくまで治療を勧めた。

ウォルターはそれだけのお金を使って生きながらえても、結局家族に負債を残したまま死んで行くことに納得がいかなかった。一時的な感情で家族を台無しにしたくないし、本当に治療することが取るべき道なのか、彼は迷っていた。

Walt Jr.: Then why don't you just fxxking die already? Just give up and die.

息子のとげとげしい言葉も、この家族の現状を表すにはふさわしいとも言えるものだった。


迷ってはいるものの、彼には時間がそう残されているわけではない。一人で車を運転していると、せきが止まらなくなった。慌てて近くの駐車場に停めると、手には血が付いている。症状が悪くなり始めていた。

そうしていると、銀行でむかっ腹のたったあのオッサンが赤のBMWに乗って入ってきた。相変わらずハンズフリーでデカい声で話している。ラインセンスプレートを見ると"KEN WINS"。やっぱりそうだ。

ウォルトは彼が店の中に入っていくのをミラーで確認し、車から降りた。例の極悪オジサンの顔してる。ワクワクする。水をたっぷり含んだ洗車用のワイパーをおもむろに取り、ボンネットを開けて差し込んだ。バッチバチ火花が散った。

彼は静かに車を去っていく。後ろには煙を立てたボロボロの高級車が一台。数秒して爆発した。真っ赤な炎が上がりはじめた。いいことをした後は心がスッキリするものである。ウォルトは済ました表情でおもむろに車に戻った。遠くでは馬鹿甲高い声で消防を呼べと言う声が聞こえる。

さて、これからの人生について考えるとしようか。

[END]

[感想]

劇中で出てきたpar-tayって言葉ですが、パー・テイって言います。テにアクセントが来ます。女の子一杯呼んでセックス満載の乱痴気パーティ、って感じの表現でいいのかな。ピッタリくる日本語があるのかもしれないけど。

ウォルターはもちろんいいんですが、ジェシーの憎めない悪ぶりもいいなぁ。犯罪者だし絶対善ではないんだけど、こいつを刑務所にぶち込んで罪をつぐなわさなけりゃならんという気にならない。そういうのがドラッグを蔓延させてしまう一因だろうとは思いながらも、ドラマとしてはなんか愛着すら出てくるキャラクター。ジェイクのマリワナをかばうシーンが妙に良かった。Aaron Paul自体がカッコイイからかもしれない。

男はConfidence&Patience。また次回~。

---
Writer: Vince Gilligan
Director: Jim McKay (II)

Star:
Dean Norris as Hank Schrader
RJ Mitte as Walter White Jr.
Betsy Brandt as Marie Schrader
Anna Gunn as Skyler White
Aaron Paul as Jesse Pinkman
Bryan Cranston as Walter White

Guest Star:
Kyle Bornheimer as Phoning Costumer
Michael Bofshever as Mr. Pinkman
Tess Harper as Mrs. Pinkman
Rodney Rush as Chubby Stoner
Charles Baker as Skinny Pete
Tish Miller as Bank Teller
Jon Kristian Moore as DEA Agent
David House as Dr. Delcavoli
Ben Petry as Jake Pinkman
Steven Michael Quezada as Gomez

™AMC
スポンサーサイト


home

Design by mi104c.
Copyright © 2017 アメリカドラマ 411, 2007- All rights reserved.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。