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[Breaking Bad] シーズン1第5話。超ネタバレ。


ジェシーくんはスーツをビシッと着て、銀行のジョブインタヴューに来ていた。募集中の仕事は経験が全くいらない感じのもので、それならと応募してみた。とは言っても面接。彼は営業が得意だと強調した。そして定番のコトバ。

Jesse: I really feel I could be a major, major asset to your sales force.

ところが、営業職は募集職種ではないらしく、こちらの方はライセンスやら2年以上の経験やら関連学位が必要だった。欲しいのは広告。しかもいわゆる日本語で言うところのキャッチコピーを考える糸井重里的ポジションではなく、広告の入った着ぐるみを着て街を歩くといったものである。

馬鹿馬鹿しくなったので帰ることにした。すると外にいた着ぐるみの兄ちゃんがジェシーの名を呼んで追いかけてくる。バッジャ(Badger)というジャンキー仲間だった。路地裏に移動してハッパを吸いつつちょっと話を聞く。


彼は現在保護観察中で、リハビリの一環としてこうした仕事に就いていた。"This way to savings!!"っちゅう看板持って街行く人を銀行に誘い込むのである。ジェシーは事情を聞いて納得したのだが、バッジャ本人は特に更生している様子はない。例のクリスタルはあるのかいと聞いてきた。

すると彼はビジネスを止めようと思っていると答えた。レシピを持っているウォルトの協力が得られないのがよっぽど堪えたらしく、あのawesomeなメスが作れないんじゃ店じまいをしなけりゃならない。それに最近はスードー(pseudo: 風邪薬の成分の1つ)も手に入りづらくなっている。

バッジャは自分にも流通経路があるから、それなら俺達で組まないかと持ちかけてきた。仕事の時間だからと通りに戻っていく彼がどこまで本気なのか、全く分からないけれど。ジェシーは一人車に戻り、新聞に丸をつけていたリクルート広告を見てすぐに車を降りた。一体何を思い立ったのか。



Bones



ウォルトとスカイラー夫婦は、エリオット(Elliot)のバースデイパーティに来ていた。ギフトはなしでと書いてあったのに、彼女は小さい紙包みを用意していた。こんな小さいのならいっそ持っていかない方がいいんじゃないかと、ウォルトはなにやら不安げである。

中に入ってみると、家政婦が大きい箱を持っている。なんだかんだ言ってみんなちゃんとプレゼントを渡しているらしい。パーティに参加して間もなく、二人はエリオットと再会した。彼女が妊娠していることは奥さんのグレッチェン(Gretchen)も知っているようで、家族で仲がいいようだ。

ウォルトはエリオットが成功させた特許取得を称えた。相当大きい会社に勤めているのか、パーティは盛大に行われている。今日の主役なのであちこちから声がかかり、二人はひとまず彼と別れた。


ウォルトはスカイラーとも離れ、一人でエリオットの書斎に入った。写真と共に"Gray Matter"と書かれた雑誌の表紙や色んな賞状が飾られている。特許もおそらくこれに関するものだろう。彼は友人の活躍を一人喜んでいた。

とにかくこの家はでかい。マンションである。書斎を出て庭園を探索。すると旧友のファーリー(Farley)に出会った。彼は友人3人と一緒にいる。ファーリーとウォルトはCal Tech時代からの友人で、ウォルトを結晶学のマスターだと誉めつつ3人に紹介した。

ファーリーは昔の事を良く覚えていて、タンパク質の問題で詰まった時、たった一言で助けてくれたのがウォルトだったのだと懐かしそうに語る。ウォルトとエリオットの話もした。二人は大学院で一緒に研究していて、そのチームの名前が"Gray Matter"だった。エリオットの苗字がSchwartz。ドイツ語で黒を意味する。ウォルトの苗字はWhite。二つを足して灰色の意味を持つGrayという名前をつけた。

大学院を出た後、ウォルトは先生を目指したのに対し、エリオットはグレッチェンと共にGray Matter Technologiesを設立。名前は二人からつけたものだが、研究者の世界での成功とビジネスの世界での成功では、一般への認知度は全く異なる。3人はウォルトの存在すら全く知らなかった。


さて、パーティはプレゼントのオープンに移る。最初の人のは、エリック・クラプトンのStratocaster(ギター)。クラプトンモデルではない。本人からのメッセージ付きである。これでますます不安になってきた。

次もまた大きい箱...のはずだったが、その上にちょこんと小さいのが乗っている。ウォルトからだとカードも付いていたので、全員誰からのか知ることになる。中を開けてみたらば、出てきたのはYum-Good Ramen。袋麺である。

エリオットはすぐに気づいた。彼の成功の元になった理論を研究している際、10ヶ月もの間、これを近くで買って食べてばかりいた。二人はその店の名前まで覚えている。10個でわずか1.99ドルの何の価値もないただのラーメン。しかし、二人にとってはかけがえない思い出が詰まったものだった。

Elliot: To this day, I am convinced these noodles were responsible for our success. This was our lifeblood.

スカイラーは、今ではもう手に入らない発売中止のこれをわざわざ手に入れてきてくれたのだった。


これが終わってからも、二人の思い出話は尽きなかった。研究室にいた同僚や教授の話。彼らはそれだけであの頃に戻れた。エリオットもまた、ウォルトのことを本当の親友だと思っていた。こうして彼と過ごす時間が楽しくて仕方がない。もっと頻繁に会って話したりディナーでも食べようと言うウォルトに、一緒に仕事をしないかと誘ってくれた。

高校で化学を全く知らない生徒達に教えている毎日からすれば、全く別の世界。いくら頭が良くて、知識や経験があるといってもすぐに溶け込んでいけるか不安である。しかしエリオットはそれこそが求めるものだと言う。同じ世界にずっといる人間と異なる目線があれば、壁にぶち当たった問題も解き明かす事が出来るかもしれない。

嬉しい友人からのオファーだが、ウォルトには1つだけ問題がある。長年の親友と言えど、おいそれと相談してどうにかなるものではない。真相を明かさず、個人的な問題と茶を濁していると、エリオットはベストの保険を用意すると言い出した。スカイラーはお腹の赤ちゃんだけでなく、夫の病気のことまで話していたのだと彼はすぐにピンと来た。


パーティが終わり、ウォルト夫妻はエリオットの家を出た。彼女は存分に楽しんだようだが、彼の方は先の一件で頭が一杯である。彼女の話が終わるのを待って、なぜ彼に話してしまったのか尋ねた。

彼女の言い分としては、彼と話していてウォルトの様子がおかしいと言われ、ポーカーフェイスで大丈夫と答えられなかった。ハンク夫妻の前で泣き出した時と同様、この件に関しては特に感情的になっていて、人前でもそれを押し殺す事が出来ない。

ウォルトはエリオットのオファーが彼女の差し金であるという事が一番気に食わなかった。お金を借りるわけにいかないから、仕事をさせてもらう事で助けてもらおうという考えである。しかも長い間連絡を取っていなかった彼に頼んだから、ことさら不満も大きい。彼女はそんな気はなかったのだと言うが、少なくとも彼にはそう見えた。彼女とはそういう人なのだ。もちろんオファーは断った。

翌朝。二人の仲は険悪なままで、食事中も一切言葉を交わさない。ジュニアはこういう状態に嫌気が差しているのか、早々に食べ終えてバスで登校することにした。亀裂が溝になった。


バッジャはジェシーのRVを訪れた。ジェシーはドアに開いた穴は銃弾によるものか聞かれて、単なる換気孔だという滅茶苦茶な答をしたが、バッジャは簡単に納得した。それより驚くべきは車載のラボである。

例のガス爆発でキッチンは壊れてしまっているが、ずらりと並ぶ器具に感動。ジェシーも前のバカパートナーがやったんだと言いながら、ビーカーとフラスクの違いやそれぞれの道具の名前を説明したりして、結構ウォルトの解説を覚えていたようだ。

Badger: You really know your s--t.
Jesse: Well, it's just basic chemistry, yo.

バッジャは大量の風邪薬を持ってきてくれた。なぜかボウガンも持って来ている。ジャヴェリナ(javelina: ペッカリーとも)が出てきたら、これで狩るつもりらしい。馬鹿なのか用意がいいのかよく分からない。


二人は荒野のど真ん中に移動して実験開始。ジェシーは記憶をたどりながらアレコレ試してみるが、バッジャは端で遊んでいるだけ。全く何の助けにもならないので、結局一人でずっと試行錯誤を繰り返した。朝から夜までやってみたものの、これといった成果無し。


ジュニアは密かにぐれていた。素性の知れない不良とつるんで、道行く人に金を払ってビールを買ってきてくれるように頼もうとしている。通行人を選別しているうちに、一人の男がやって来た。彼なら大丈夫。そう思ってジュニアが声をかけたのだが、運の悪いことに彼は職務時間外の警察官だった。

遠くで見ていた仲間はすぐに逃走。彼一人が捕まった。とは言っても未遂なので、保護者を呼んですぐに釈放。呼ばれて迎えに来たのはハンクだった。家に連れ帰ると、スカイラーとマリーが待っていた。しかしウォルトの姿はない。

スカイラーによれば、朝家を出て以来、彼を見かけていない。それならば、父親が病気になってポットやビールとか悪さをしようとしていただけだから、彼に言わないでおいてやてくれとハンクは頼んだ。するとスカイラーはポットという部分に反応した。例のマリーが誤解していた件がここで明るみに出た。

と同時に問題発生。ジュニアではなくオヤジの方がマリワナをやっていたことが発覚。マリーもハンクも仰天である。まさかあのウォルトが。話ついでにスカイラーは二人の協力を仰いだ。マリワナをやるくらい我を失った挙げ句、治療を拒否しようとしている。ここは一致団結して彼を説得し、皆が思っていることを言える様な場を設けたいと言うのだ。


朝になり、バッジャは大興奮。とうとう白い結晶が出来た。だがジェシーがあの時手にしたピュアクリスタルとは遠くかけ離れたものだった。バッジャは自分が吸うには十分だと思っていただけで、これは客に売るためのものである。前回のが評判になった以上、それなりのクオリティがないと買ってもらえない。ジェシーは作ったメスを全部捨てた。バッジャは慌てて拾い上げてフーフーした。

ジェシーは再度挑戦。今度もまあまあのが出来ただけ。再び捨ててやり直そうとしたら、突然バッジャがキレた。あのしょうもない仕事をやって稼いだ金で大量のスードーを買い集めてきたのに、全部無駄になったからである。

二人は取っ組み合いのケンカになった。中の道具は全部ぶっ壊れた。頭にきたジェシーは彼を外に放り出して運転席に回った。すかさず外に持ち出していたボウガンを手にするバッジャ。逃走するRVの後ろに一発発射したが、あえなく逃げ切られた。荒野に一人取り残された彼はどうするんだろう。


ウォルターは朝になって帰宅。夜通し待っていたのか、3人とも居間で座っていた。ジュニアも呼んで5人で会議。枕を持った人だけが話を出来るtalking pillow形式のやつ。真剣なのはスカイラーだけで、ハンクなんて出されたお菓子をポリポリやっているけど。

何はともあれ、彼女から話を始めた。お金の問題はエリオットの助けで何とかなるし、この際頼れるものは何でも頼って治療をしてほしい。それもこれも決定権は本人にしかないわけだから、心変わりをしてくれということである。

次はハンク。ガンはポーカーと同じ。最初は酷い手であっても、交換をしていくうちに運も変わってくるかもしれない。気づけばフルハウスになっていた、なんてこともよくある話。それも途中で降りてしまっては有り得ない事で、最後まで戦う姿勢が重要なのだ。

ワケわかんないとマリーに言われたが、ピローを持っている人がしゃべれるルール。スカイラーは好きなだけ彼なりの言葉で話させることにした。ハンクは例えを野球に変えた。9回裏で満塁。打順が回ってきたが、野球は全くダメ。ホームランなんて絶対にありえない。負けたくなかったらピンチヒッターを出すのが定石。つまり、この状況を何とか出来そうな人に頼る方がいい、ということが言いたいらしい。

でも全く通じなかった。まあ冷静に考えて、病人が代打を出すなんて意味が分からんわな。

Hank: If this Daddy Warbucks wants to chip in, I'm with your old lady on this one. I say take the money and run, you know.

今度はミュージカル("Annie")の話になって余計ややこしくなったので、話し手をジュニアに交代。

彼は今まで溜まっていた感情を吐き出した。父を"pussy"と罵った。自分は障害を背負って苦労しながら必死で生きてきたのに、治療を受ける前から諦めようとしている。そんな父親に我慢ならなかったし、彼の悩みが馬鹿馬鹿しく思えていた。

マリーは、自分の好きなようにやったらいいと言った。スカイラーはルールに反して反論するが、枕を持っている彼女は止まらない。毎日X線で患者の検査をし、ガンと向き合う患者を見ている。中にはただ悲惨なだけの人もいるし、本人が嫌がっているのに家族の説得で仕方なく治療を受けている人もいる。そんな彼らを見て彼女は、そもそも議論の余地などなく、本人の意思が最も重要なのだと言った。

だから彼を説得しない。その話を聞いてハンクも同意した。スカイラーは助けに来たんじゃなければ、すぐに帰れと声を上げた。結局意見を求めるフリしてうなづいてくれる仲間が欲しかっただけらしい。自分達の意見を尊重しないというマリーとの間で言い争いになった。横ではアホかとしらけ顔のジュニアがいる。


これを止めたのはウォルト本人だった。自ら枕を取って話を始める。ここにいる人間は皆お互いを愛し合っているし、全員にとってベストとなるように事が進んで欲しいのは承知している。その上で選択肢が欲しい。

今まで人生を生きてきて、自分で決断を下したと思えるようなことがない。そしてガンになった。おそらく人生最後の選択を迫られることになるであろう出来事である。だからどうやってこの病気と向き合うのかは自分の意志で決めたい。

ジュニアや生まれてくる娘の成長を見たい気持ちはある。でも医者にかかれば、いつも後何年生きられるんだという余命の話ばかりになる。その生きられる時間だって、やりたい仕事は出来ないし、食事1つ楽しめないし、セックスだって出来ない。それだったら自分の家で暮らしたい。自分のベッドで眠りたい。薬漬けになったり、髪の毛が抜け落ちたり、疲労感で起きられないような自分になりたくない。トイレもままならずスカイラーに掃除させるなんて出来ない。

死んだも同然の、ただ生かされているだけの、死ぬまでの時間を刻み続けるだけの自分。そしてその姿が家族や友人にとっての最後の思い出となるのだ。ウォルトがガンになった時、最後はこんなで大変だったという話ばかりがこの先出てくることだろう。それがウォルターにとって最悪だった。

Walter: So... that is my thought process, Skyler. I'm sorry. I just... I choose not to do it.

皆が今まで愛したウォルター・ホワイトとして生きたかった。


翌朝。ウォルトが目を覚ますと、ベッドの隣にスカイラーはいなかった。側の棚に積まれたガン治療の本。それを見て彼は考えていた。起き上がってキッチンにいる彼女を抱きしめた。そして告白した。

Walter: I'll do the treatment.

彼女は安堵の表情を浮かべた。彼女のためにガンと戦うことが、ウォルターの生きる道だった。


早速3人で病院に来た。ついてきたジュニアも父親がようやくその気になったので満足そうだ。請求書は通常保険会社に直接送られるのだが、HMOは払ってくれないのでクレジットカードで自己負担の前払いをすることになった。お金の方はエリオットが後から小切手を送ってくれるから大丈夫だとスカイラーは気にしていない。

ウォルトはその件は自分で何とかすると言い残し、名前を呼ばれたので治療室に入った。裸になり、体にビニールが巻かれる。ランプが付いて放射線を照射。いよいよガンとの戦いが始まった。


治療を終え、ウォルトは怖い顔つきである場所に着いた。ジェシーの家に向かおうとすると、ケータイが鳴る。エリオットの家からグレッチェンがかけてきていた。彼女は後になってガンの事を聞いたらしく、心配になって電話してきてくれた。

彼に協力したいと言うだけではない。会社の名前の半分は彼のものであるから、お金も必要なだけ使ってくれていいのだと言う。ワタシとアナタの間柄でしょ。この微妙な表現にウォルトは詰まった。もしかしてこの二人、過去に何かあったのかもしれない。だって彼女は彼の助手だったのだから。

でもウォルトはスカイラーのために治療すると決めた。過去の出来事で話がややこしくなってはいけない。保険会社が全部お金を払ってくれるからと言って丁重に断った。電話口で彼女が泣いているとも知らない彼は、また連絡すると電話を切った。


車を降りてジェシーの家に入った。ビジネスを終わらせようと思っていたが、渡りに船が来た。

Jesse: Yoooo!
Walter: You wanna cook?

[END]

[感想]

違うドラマになりますが、ハウスは死に尊厳はないと言ってた。生きている人間にこそ尊厳があるって。live with dignity。今回のエピソードを見てそれを思い出した。でもウォルトが途中で言ってたのも分かる気がする。亡くなるもっと前の楽しい思い出が一杯あるのに、死に際の祖父を思い出してしまう。それもやっぱり生きている側の人間が悪いんだな、きっと。楽しいことを思い出すようにしよう。

グレッチェンについてですが、彼女がウォルトに二人の関係をほのめかした時、ピンと来ました。3話目に出てきたあの助手に似てるなーと思ってクレジットを見たらば、やっぱり一緒だった。ドラマでこの手の話が上ると絶対どこかで明るみに出るわけなんですけど、これもご多分に洩れずなのかな。

また次回。

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Writer: Patty Lin
Director: Tricia Brock

Star:
Dean Norris as Hank Schrader
Betsy Brandt as Marie Schrader
Bryan Cranston as Walter White
Anna Gunn as Skyler White
Aaron Paul as Jesse Pinkman
RJ Mitte as Walter White Jr.

Guest Star:
Adam Godley as Elliott
William Sterchi as Manager
Marc Mouchet as Farley
Kiira Arai Sniegowski as Server
William Allen as Scientist
Loren Haynes as Music Producer
Kyle Swimmer as Louis
Robert Arrington as Soren
Frederic Doss as Off-Duty Cop
Matt Jones as Badger
Jessica Hecht as Gretchen
Juanita Trad as Medical Technician

™AMC
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