[Private Practice] シーズン2第1話。
Naomi (on video): Your family, whatever that means... if you're single, if you're married, if &mndash; if you have kids or if you want kids, your family should be the most important thing. And your family is the most important thing to us.
なんてまともな事を言いつつ、ネイオミはケーキ、アディソンはバッグを買いに来ていた。
Addison: What are you doing?
Naomi: I'm supporting my eating disorder. What are you doing?
Addison: Oh, using handbags to fill the sexual void.
肉体的に満たされない時は、精神的に満たされる方法が必要なのだ。これは専門家の先生もおっしゃっている。もっとも、この場合の専門家とは...
Violet (on video): Emotional health is as important as physical health. I create a safe place to talk.
もちろんヴァイのことである。というか、単なる彼女達の持論のような気もするけど。
Naomi: Well, I am avoiding Sam's kisses. I'm avoiding Dell's kisses. I am avoiding being kissed. I'm gonna donate my lips to chocolate.
Addison: Yeah, well, the cop still hasn't called. Two weeks, no call. These lips? dry. Virgin lips untouched by man. I am having sex... with Bottega Veneta.
相当重症みたい。
Addison (on video): I put my hands inside a woman's body, and I fix what's wrong. But every woman's body is different. Every woman's story is different.
女性の考えも複雑すぎて、男には分からない。同じような人がいるように見えても、人によってかなり違うし。パターン学習が利かない、みたいな。
ヴァイオレットは、週末にボーナスが出ると言うことで、その使い方を考えていた。クープに電話し、ザンジバー(Zanzibar: タンザニアらしい)のムネンバ・アイランド(Mnemba Island)みたいな人気のないところでゆっくりと...と話してみたが、全く返事がない。彼の部屋にシャーロットが来ていた。バースローブ一枚でやる気満々だ。
Cooper (on video): How do you know you're doing what's best to take care of your child? Who's gonna help you if the baby won't eat, isn't gaining enough weight, has a fever? That's my job.
表の顔は小児科医、裏の顔は...
Cooper: Come here to me... now.
セックスプレイが大好きな、ちょっと変わったオジサンなのである。こんなこと言って彼女に怒られるのが楽しみみたい。
Pete (on video): I use eastern medicine to prevent illness. I solve problems before they start.
彼はアディソンの家に行って、2時間待った上に結局彼女と会えなかった。男が女の家で待つなんて馬鹿馬鹿しい。女の方が待つべきだと、これまた一人のサムに話した。そしたら、アディソンの駆け引きに乗せられてると言われた。そんな彼はネイオミとの関係の主導権は自分が握っていると思っているようだが、おそらく本人の思い込みであろう。
Sam (on video): A doctor's office should be a sanctuary. The care you receive should be personal.
と、中々いい宣伝ビデオが出来上がった。あまりの出来に、相当お金がかかってボーナスが減るんじゃないかとヴァイオレットが心配したくらいだ。
Pete: We sound professional, but is it just me, or is it a GAP ad for medicine?
Cooper: Yeah, we're branded. We're a brand, like a perfume. "My symptoms" – a fragrance for men.
それくらい出来がいい。メンバー全員、非常に満足した。むむっ。ここに足りない人が一人いる。デルくんは全く参加させてもらえず、非常に怒っていた。こんなスウィートな男が受付にいるとなれば、多少客が増やせそうなのに。
このビデオは、インターネット上やロビーのモニタ、歯科病院の待合室にも流されることになっている。全てはネイオミがやっていることなのだが、彼女はなぜか「これくらいお金をかけてまでお金を稼がなければならない」と焦っていた。
それだけではなく、サムと話そうとしなかったり、後で話があると言ってきたデルも冷たく追い返した。アディは彼らが彼女を傷つけようとしたのなら、自分がカタを付けようかと言った。でも、どうやら問題はそこではないようだ。彼女の様子がおかしい。
クープがヴァイオレットと受付にいたら、エレベータのドアが開いた。シャーロットが来た。なのにヴァイがずっとムネンバの話をしようとするので、今年は行けないと正面から断った。そして。
Cooper: Dr. King.
Charlotte: Dr. Freedman.
Cooper: I assume you're here on important hospital business?
Charlotte: I am.
Cooper: Well, let's... talk.
彼の部屋でキスを始めつつ、ボーナスについて話した。毎年なら相手もいないから妹みたいなヴァイオレットとどこかにヴァケイションに出るわけだが、今年は事情が違う。「じゃあセックスにお金を使うの?」と聞く彼女に、「君とヴァケイションを過ごしたい」と言った。いつになく直球勝負のクープ。
普通のカップルみたいに過ごしたいらしく、それに彼女と離れて過ごすのは寂しい。でも彼女はそういうつもりで彼の事を見ていない。
Charlotte: Yes. Either get back on top of me and shut up, or keep talking and watch me walk out that door.
デルは環境を考え(日本ではエコと呼んでいるそうですが、英語では"going green"という表現が多い。ecology=生態学というのは、なんだか重苦しいし、直結してない感じがする)、コーヒー用のペーパーカップを購入しないようにしていた。なので、皆、自前のカップを持って給湯室に来る。
そこで出会ったアディとピート。彼もストレートに彼女をデートに誘った。しかし彼女は駆け引きを続けて、すぐにOKしてくれない。

Pete: Uh, is there someone else?
Addison: Yes. No. There was a person, uh, an officer of the law, but we never connected. so, no, no, there's –
Pete: There's no one else. Okay, then. Think about it.
無言で部屋を出て行った彼女は、遠くから彼の方をチラチラと見ていた。全く無駄のないオトナの駆け引きだなぁ。
モリー・マディソン(Molly Madison)というネイオミの患者が来た。数日前に診てもらったばかりなのだが、非常に神経質な人らしく、事あるごとに来ているようだ。ネイは手術中なので、アディソンに任せた。彼女は患者の話のついでにピートに誘われたことを相談した。
Naomi: With the dry, untouched lips and all? I'm making human life here.
Addison: Patient. I will see her now.
Naomi: Thank you.
多分、人に話している時点で行く気になっているのだ。
...が、ケヴィンがオフィスに来た。彼が連絡してこなかったのは、SWATのトレイニングを受けていたからで、無事に合格してSWAT Tシャツを着て来ていた。というわけで、今は完全にフリー。
Addison: You show that to all the girls?
Kevin: No, just the cute ones. Mm. But I'm here now. I'm available.
Addison: I have a patient. And you are just a stranger, some guy I met, you know, and I don't get blown off. I am not the kind of woman you blow off.
Kevin: You have your pride.
Addison: I have my pride, yes. Go away. Go S.W.A.T. something.
こうなると、ますます追いかけたくなるのが男の心理なのである。自分に自信を持っている女って強い...
モリーは夫のエリックと一緒に来ていた。どうしてもネイオミと話がしたいと言って、非常に緊迫した様子だ。「まずは何が問題かを見つけてから」と、アディソンはカルテを見た。妊娠27週目。2日前の超音波検査も問題なく、女の子がいるとある。胎盤の位置も異常なし。
なのに、二人は今日にでも子供が産みたいと言った。帝王切開でもいいからとにかく今すぐ産みたいという無茶な要求。アディソンは彼女達の言っていることが良く分からなかったが、二人にはそうしなければならない事情があった。
Molly: He'll die if you don't. He – he is dying, damn it.
Addison: I'm sorry, who is dying?
Eric: Our son Jason. He's 7. He has acute lymphoblastic leukemia. The baby's cord blood's the only thing that can save him.
急性リンパ芽球性白血病を患った7歳の息子を救う唯一の方法は、未だ見ぬ娘の臍帯血だった。

アディソンはすぐにネイオミの部屋に行った。話は実は逆で、ジェイソンを救うためにモリーを妊娠させたのではないかと考えたからだ。それを聞くと、「何が問題なのか」とネイオミは開き直った。これでは人工的に臓器ドナーを生み出しているわけで、ベイビーはニの次になってしまう。
これ自体が倫理的に問題があるというだけでなく、彼女は予定より3ヶ月も早く子供を産まなければならない状況になった。パーシャルマッチのあるドナーは肺炎であり、もはや残された可能性はベイビーのみ。臍帯血がなければジェイソンは1週間もしないうちに死んでしまう。それでもアディソンの決断は、ノーだった。
Cooper: Thank you for the update, Dr. King.
Charlotte: You're welcome, Dr. Freedman.
事が終わり、彼女は満足して帰っていった。そこにヴァイオレットが来て、またムネンバの話をする。
Violet: We can touch monkeys, Cooper. We can touch monkeys.
Cooper: Yeah, okay. You made that last part up. I have patients.
Violet: Well, I have patients, too, and as I am seeing them, part of me will be conjuring images of touchable monkeys.
事情を明かさずに、どうやって断ったらいいんだろう。と悩んでいる暇もなく、患者の少年ディーン(Dean)の元へ。
彼の体調はいいようで、エイミー(Amy)というガールフレンドも出来た。彼女はピルを飲んだところだから、もうすぐセックスができると喜んでいる。それを聞いてクーパーは忠告。
Cooper: Hey, S.T.D.s don't care about the pill. Condoms are your friend – lots of condoms. Or better yet, you know, wait. If this is the girl, you ought to enjoy the time before, because once you're on the other side, you can't go back.
ディーンは彼女のことが本当に好きで、その全てを愛しているんだそうだ。そこまで言われたら止めるわけにも行かず、ちゃんとコンドームを付けるように言った。
Cooper: So I am your friendly neighborhood condom pusher man. Condoms.
アディソンが許可しないのは、早期に産まれるベイビーには脳内出血や失明、脱毛症、呼吸窮迫症といったリスクが付きまとうからだ。それに自分が産まれた経緯が兄を救うためだけだったと知れば、どれほどのショックがあるだろう。
ネイオミはこれを二人に相談せずに勝手に決めてしまっていた。それが問題の1つでもあるのだが、「忘れただけ」と彼女は言う。彼女は本当にこんな事をする人間になってしまったのか。
ピートはサムの部屋に来ていた。ノートを残そうと思ったのに、使えるペンが1つもない。ここまで徹底するのはデル一人の考えによるものではないことは明らかで、彼が何でも指示を聞く相手といえば、ネイオミしかいない。
そこにクーパーが困った様子で入ってきた。ディーンは14歳で、彼が5歳の頃から面倒を見てきた。少年は少女と出会い、彼女を愛してセックスをしようとしている。これだけなら性教育の問題で済むかもしれないが、彼の名前を聞いてピートはショックを受けた。サムも聞き覚えがある。
なぜなら彼はH.I.V.陽性であり、患者として受け入れるべきかを議論したからだ。しかも両親の希望により、本人はそれを伝えられていない。彼女を愛するがゆえに、命を危険にさらしてしまうなど、本人は知る由もなかった。
本人には腎臓障害だということになっている。体調もいいことから、本人は疑う余地もない。クーパーにとっての一番の問題は、doctor-patient confidentialityによって、H.I.V.であることをディーンに伝えられない一方で、ディーンが彼女とセックスしようと考えている事を両親に伝えられないところにある。
ネイオミとアディソンは、ジェイソンに会いに来た。彼は無菌テントの中でしか遊ぶことが出来ず、外から様子を見るだけ。両親はいかに彼を愛しているかを語り、生まれてくる娘も愛すると訴えた。それでもアディの決意は変わらない。
彼女はネイオミがジェイソンの姿を見せて翻意を図ろうとしたことも許せなかった。そもそも、新しく子供を産めば助かるなどという希望を与えたネイオミがいけないわけで、そのために自分が悪人みたいに扱われるのに耐えられなかった。思わずその思いを他の患者の前で大声で言ってしまい、他のメンバーが様子を見に来た。
ネイオミを除く全員が部屋に集まった。ペーパーカップ、ペンに続き、キッチンには飴1つない状況を、皆憂慮している。アディソンは一人、ジェイソンを救えないと悩んでおり、他に人達の悩みとは関係ないと考えていた。
しかし考えてみると、全てはここ最近のネイオミのおかしな様子に端を発しているのではないか。確かに彼女は自分の仕事に加え、運営に関する事を一人でやっている。疲れとも見て取れるが、アディは彼女が何かを隠しているのではないかと疑っていた。
Violet: Has anybody even asked her what's wrong?
そうだった。直接聞けばいいんだった。ということで、アディが率先して部屋を出て行った。
Violet: Who'd win in a fistfight, Naomi or Addison?

遠くから二人の様子を見る面々。アディは出口をロックし、話してくれるまで待つと腕組みしている。ネイオミは黙ったまま。
Cooper: What, they're not even saying anything? They're just standing there.
Sam: A test of wills.
Pete: A battle of champions.
Cooper: Uh-huh.
Violet: You guys are so immature.
Cooper: Oh, yeah? You mentioned a fistfight.
Violet: That's true.
最後まで見届けたいところだったが、デルが来てディーンの両親が来た事を伝えた。他の人たちにも患者が来ているので、お仕事に戻りましょう。
クーパーは、ディーンには好きな女の子が出来たから、そろそろH.I.V.の事を知らせてあげてはどうかと話した。しかしそうすることで、銃で撃たれたり、車のバンパーに縛り付けられたりした子供の例がある。両親は彼自身だけでなく、周りの人間の理解が得られないことを心配していた。
セックスしようと計画していることも話せないまま、ただただ真実を知らせるようにとクーパーは説得を試みたが、「これ以上言ったら訴えてライセンスを奪う」と言われたので引き下がるしかなかった。このまま行けば他人に病気を移してしまい、結果的に周囲の攻撃の的になるだろう。彼は頭を抱えた。
アディソンはネイオミを良く知っているからこそ、彼女がこんな決断を勝手に下したりしないと思っている。それを聞いて彼女は事実を明かした。二人が払ったのは8万ドル。彼女はどうしてもお金が必要だから、一切を無視してこれを承諾した。そうしたのには理由があり、口外しないと約束させた上で話した。
彼女達はこの建物を所有していて、バルーン・ペイメントで支払っていた(毎月の返済額を抑える代わりに、期限の最終月に一気に支払う方式。最後の支払いが、バルーンのように膨れ上がった状態になることからこう呼ばれる)。その期日が近くまで迫っていたのだが、皆の収益が十分ではなく、残っていたお金も宣伝ビデオの制作費で全部使ってしまった。
Naomi: We are broke, Addison. If things keep going the way they have been, the practice is finished... soon.
バー。クーパーはどうしようもなくなって、自分でディーンに言うと言い出した。それでは自分達皆が訴えられるとネイオミは大反対。サムは彼が正しい事をしているのだから、いいじゃないかと言っている。事情を明かせないから、その呑気な発言にネイはイライラするばかり。
それを見ていたアディ。秘密にしろと言われていたので、それとなくほのめかした。
Addison: So you think that family has the right to hide important information from each other? Sometimes people hide things for good reason. Hiding things is no way to protect them.
Naomi: It is when you're the one in charge.
いきなり言い争いが始まって周りはビックリした。アディが席を立ったのを見計らい、ピートはデートの誘いの答えを聞きに行った。彼女は問題だらけの状況に頭を痛めており、今度は本当に答えを先延ばしにしてもらった。
サムはネイオミに話しかけたが、「何についても話したくない」と冷たくあしらわれた。挙句に疲れた様子で、彼女はそのまま帰っていった。
Sam: These women.
Pete: Shots.
Sam: Yeah.
残ったクープとヴァイ。彼女は性懲りもなく、ムネンバの話を持ち出した。今度はパンフレットまで持ってきている。それでも全く興味を示さないので、彼女がとうとう気づいた。
Violet: Is that what this is about? A girl? Is there... Cooper, do you have a woman that I don't know about, a non-cyber woman?
Cooper: There's no woman.
Violet: Then what is it? It's bonus time. We always blow half of it on sunburns and hazy memories, Coop.
Cooper: Violet, don't count on me this year.
と断って家に帰れば、そこにはもちろんシャーロットがいる。
Charlotte: Want to play naughty little schoolboy? Mistress and butler? I could be the warden, you could be my prisoner.
姐さんは今日もエナジーMAXだった。ところが。
Cooper: How about... boyfriend and girlfriend?
Charlotte: Damn it, Cooper. You really know how to dry a girl up.
クーパーはヴァイオレットに嘘をつくのが嫌になってきた。そう言ってみても、「じゃあホントの事を彼女に言って、自分でやってれば?」と突き放される。彼女はOWGの輪の中に入ってワイヤイやるつもりはなく、あくまでセックスのためと割り切っている。
Cooper: So... maybe you should just go.
Charlotte: I'm wearing crotchless panties, Coop.
ガ、ガマンだクープ。別の事を考えるんだ!
Cooper: No, no. no. I am not your toy. There's a lot of other things I could be doing, you know, better things. I could be traling. I could be
touching monkeys in Mnemba.
Charlotte: Mnemba?
Cooper: Zanzibar. And you could be with me if you weren't pathologically allergic to human relationships.
人間関係が嫌だったら、いっそ誰も知ってる人がいないような場所でガンガンやればいいわけだ。でも彼女は呆れて出て行った。逃した魚はやや大きい。
Cooper: Crotchless panties.
アディが自宅裏のビーチでワインを飲んでいると、サムがネイオミがキッチンで何を言っていたのかを尋ねて来た。彼女は、「彼女は疲れているだけ」と言ったのだが、それは自分のせいだと彼は考えていた。
もう一度やり直したいなんて思っていたのは自分だけで、彼女はもうその気はない。彼は「これが彼女なりの別れの告げ方なんだね」と言って、復縁するのを諦めようとしていた。彼女は「ホントにただ疲れているだけ」と言ってみたものの、このまま彼無しで事は解決するんだろうか。
クーパーは緊急の用事として、ディーンと彼の両親を部屋に呼んだ。彼はディーンのやろうとしていることは大人のやることであるとし、それならきちんと真実を話すように言った。何も知らない両親はまた大きな声を出してさえぎったが、他人の命がかかっている。クーパーは、彼がガールフレンドとセックスしようとしていると明かした。
両親は彼を責めることを止めたが、逆にディーンが彼を責めた。秘密を守ってくれなかったと激昂する彼をなだめ、父親はクーパーに頼んで3人だけにしてもらった。
アディソンとネイオミは連絡を受け、病院に来た。モリーが1時間前に破水したらしく、出血もしているという。ベイビーにも影響が出るため、すぐに取り出し、同時に臍帯血を移植するプロセスに入る。
ただ、その前にこうなった理由を聞く必要がある。アディは「これ以上嘘をつくなら、今すぐ病院を出て行って処置をしない」と宣告し、モリーに尋ねた。裁縫用の針で破水させた。アディは呆れてネイオミの顔を見た。彼女が皆に黙ってお金の為にやった事が、ここまでの事態を生み出してしまった。
OR、麻酔科医、そしてNICUの準備もさせて、手術開始。まず臍帯を摘出し、中から血を抜き取る。続いてベイビーを取り出して保育器に入れ、ニキューに運び入れた。
ディーン達が部屋を出てきた。彼の父親はクーパーを突き飛ばし、彼は泣きながらクーパーに怒りをぶつけた。
Cooper: H.I.V. – you take care of yourself, you're gonna live a long, healthy life.
Dean: You knew, and all this time, you didn't tell me. I thought you were my friend.
Cooper: I couldn't tell you the truth before. and now I will tell you everything you need to know, and I swear... I'll do everything I can to help you have the life you want.
Dean: But you can't. It's too late. We had sex last night. It's too late.
ベイビーはあまりにも未熟な状態で生まれた。その様を見たシャーロットは、すでに死を覚悟していて、両親に最後を見届けさせようとしていた。しかしアディソンは助けると決めた以上、諦めてはいなかった。
チューブで彼女の体内に液体を流し入れて、支えきれない肉体の代わりにする。彼女にこれをやった経験はなく、実験的なものだったが、やるしかない。子宮部分を刺激し、脈を見る。一瞬80から急降下したものの、ほどなくして元に戻り、上昇していった。
Charlotte: Montgomery, where the hell have you been hiding all my medical life?
Addison: Aww, I like you, too, Charlotte.
ヴァイオレットは遅れて病院に到着。シャーロットから状況を聞いた。モリーの帝王切開は無事終了。ベイビーは一命を取り留め、ジェイソンも臍帯血を輸血してもらった。後は経過を見守るのみ。
Charlotte: You ever miss the good old days, when life and death was decided by God instead of doctors?
Violet: Well, we'd be out of jobs.
Charlotte: But, man, it would be good, though, to just not be in control, to just let go, let God. I could travel. I could go to Africa. I could... touch monkeys... or whatever.
ヴァイオレットはクーパーの相手が彼女であると、ようやく知ったのだった。
一通り、やれるだけのことはやったアディとネイ。
Addison: How's Jason?
Naomi: We'll see. How's the baby?
Addison: We'll see.
Naomi: Thank you.
Addison: Yeah.
Naomi: Thank you.
Addison: Okay. Yeah.
ピートとクーパー。プロとして専門家として正しい事をやったとは言え、相当落ち込んでいた。
Pete: You did the right thing.
Cooper: I know.
Pete: You did what you could.
Cooper: I know.
Pete: But that doesn't make it any better.
Cooper Nope.
デルは疲れた様子でネイオミのところに来た。彼は彼女の為に、請求書も通知も業者の相手も全部やってきた。彼女が見落としていたこと、守れと言った秘密、犯したミス、それらをカヴァーしてきたが、もう限界が来ていた。それをずっと話そうとしていたのに、彼女は彼の相手をしなかった。
Dell: You thought I – you thought I wanted to talk about us. But I get it. There is no us. So, um... daily patient schedules, phone sheets, vendor lists and my keys to the offices.
Naomi: Dell, what...
Dell: I quit.
彼はとうとう自ら辞めてしまった。
自分のオフィスの前でずっと考えていたアディソンは、意を決してサムの部屋に行った。ドアをロックし、ブラインドも全部閉めた。
Addison: Naomi's running the practice into the ground.
Sam: I wasn't thinking.
Addison: Something has to be done, and I can't be the one to do it. I'm new here. I haven't earned the right. And she's my best friend.
Sam: Well, I'm her husband. Was. I was her husband. How I'm not anything so –
Addison: Sam, something has to be done, and you have to be the one to do it.
Sam: Yeah.
ピートは夜遅くまで残っているヴァイオレットの部屋に来た。彼女は患者のノートを見ながらも、やっぱりクーパーの事を気にしていた。昔は彼の方が自分を必要としていたのに、今は自分が彼を必要としていることに気づいた。
一方でピートも、アディソンに遊ばれているばかりではいけないと思っていた。というより、そういう自分が嫌になり始めていた。
Pete: I gotta start sleeping around again.
Violet: Do you want to come to Zanzibar with me? Pretty girls in Zanzibar.
Pete: I've been. You can touch monkeys there, you know. I knew it.
シャーロットはクーパーの部屋を訪れた。アフリカまでは行けないけど、近くのナパとかパームスプリングス辺りならと持ちかけてみたが、彼は何も言わずドアを閉めた。
Charlotte: I'm here. I came crawlin' back, okay? I'm crawlin'.
Cooper: In crotchless panties?
Charlotte: In no panties.
彼はあっさり彼女を中に入れた。こればっかりは、しゃーない。
アディソンの家にケヴィンが来た。彼は警官であるからして、彼女の住所くらいすぐに分かる。彼女は最悪の一日を終えたばかりだからと、やんわり拒否した。彼は外に出て、彼女が全く知らない彼の友達と過ごすことを提案。考えは良かったが、外に出る気分ではないようだ。そこで1つだけお願い事をした。
Addison: Show me the S.W.A.T. thing again.

ネイオミはサムの家に行き、思いを話した。
Naomi: I just... I just want... can we just be us again? I just need something to work.
翌日。クーパーが出勤すると、デルの姿はなかった。そこにディーンが現れた。彼は両親と共にエイミーを連れてきていて、彼が教えてくれるといった事を聞きに来た。最後は彼の事を再び友人として見てくれたようだ。
アディソンはモリーと赤ちゃんの様子を見届け、出勤してきた。ピートはずっと先延ばしにされていたデートの誘いの答えを聞いた。でもノーだった。ここでの仕事やケヴィンとの一件についても正直に話し、彼はそれを聞いてキッパリ身を引いた。
彼女はサムの部屋に行き、決断を促した。ネイオミとの関係を取り戻した彼はためらったが、このまま放っておくわけには行かないし、彼女に任せておけば、それこそせっかくの関係も壊れてしまうかもしれない。
サムは全員を会議室に集めた。ヴァイオレットはクーパーとシャーロットの関係を知り、ムネンバには自分一人で行くと告げた。人それぞれ、ケリをつけなくてはいけないことがある。サムは全員に、ボーナスとして100ドル札が1枚だけ入った封筒を渡した。
Sam: This money came, uh, from my personal checking account. It's $100 apiece. Uh, it's all I had to give. If... if you want more, uh, earn it. The practice is broke. We don't bill enough, we don't see enough patients and we always expect Naomi to do everything. So... we're broke, people.
この状況にもアディソンが知っていたことにも、皆驚いた。ピート達がネイオミに事情説明を求めたが、サムは「彼女には経営から下りてもらい、これからは自分が運営の責任を負う」と宣言した。彼女はアディソンに裏切られたこともあり、ショックを受けて部屋を出て行った。
"We're family. And this practice is our home. Life we save could be your child's, your wife's... your husband's. At Oceanside Wellness... our Family takes care of your family."
(By Ocean Wellness Group)
【感想】
ようやく書けました。端折ろう端折ろうと思ってたんですけど、なんだか話が繋がらなくなったので、結局長くなってしまいました。サルの件なんていらんだろうと思ったのに...
仕切り直しのような感じかと思いましたが、なんだか第10話目みたいでした。全くテイストが変わってなくて良かったです。「難病」と「どちらが正解と言えない状況」と「男女関係」と、バランスがいいですね。
GAと違って皆すでにプロフェッショナルだし、全体的に大人の雰囲気があるので、こちらの方が私は好きですね。人にもたれかかった感じがないし。それだけに、もう少しだけ洗練された部分が欲しいという希望はあります。その点では昨シーズンの最後の方が良かったと思うし、これからの軌道修正に期待したいと思います。
また次回。
【Credits】
Creator: Shonda Rhimes
Director: Mark Tinker
Writers: Shonda Rhimes, Marti Noxon
Stars:
Chris Lowell as William "Dell" Parker
Kadee Strickland as Dr. Charlotte King
Paul Adelstein as Dr. Cooper Freedman
Amy Brenneman as Dr. Violet Turner
Taye Diggs as Dr. Sam Bennett
Audra McDonald as Dr. Naomi Bennett
Kate Walsh as Dr. Addison Montgomery
Timothy Daly as Dr. Pete Wilder
Guest Stars:
David Sutcliffe as Officer Kevin Nelson
Blake Robbins as Mark
Cheryl White as Robin
Amy Acker as Molly
Tyler Patrick Jones as Dean Miller
Drew Rausch as Eric Madison
Diarra Kilpatrick as OR Nurse
COPYRIGHT © ABC, INC.
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